いたずら
いたずらをしたカツオ君が、お仕置きとして物置小屋に閉じ込められる。「あれって、このご時世じゃ身体的虐待だよね」とTさんがいう。
私に関していえば、物置小屋に閉じ込められはしなかった。代わりに、家の外にほっぽり出された。「お前なんて、ウチの子じゃありません」って。
そこで泣いて謝る素直さを持ち合わせない子だった私は、1人で夜の町をずんずん歩いたりしていた。許されて家に戻った部分の記憶は、何故か曖昧。
「あのとき、追放じゃなくて禁錮の懲戒に服していれば、もっと自分に向き合える大人になっていたかなぁ」。一向に反省しない人生を送りつつ、想像する。
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