見出し画像

#1102105

我々生物とは、遺伝子という利己的な分子を保存すべく盲目的にプログラムされた「生存機械」に他ならない…。

ドーキンスの『利己的な遺伝子』の結論は、結構、身も蓋もない。交尾が済めば雌に食われちゃう雄のカマキリの一生。女王蜂に奉仕して終える働き蜂の一生。

生物は、それが生命体の自己犠牲を伴う一見不合理な行動を取ることがあるが、それは自らの遺伝子の生存に有利に働くからである、と。

結婚せず、子どもももうけず。そうして過ぎる一生とは、どんな遺伝子に操作された乗り物なのか。値引きシールの付いた総菜を手に取って彼女は、ふと疑う。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。何らか反響をいただければ、次の記事への糧になります。