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Yのメール(1)

Yのメールをもらってから、既に2日が過ぎていた。「最近、避けられてる気がして。考え過ぎかな」と始まる、Yにしては長文のメール。

考え過ぎじゃない。私は、Yを避けている。でも、Yは、それを責める風でなく、むしろ私への好意をつづってくれていた。

「好きでいてくれてるかなって思ってたけど、それって勘違い」?冗談なのか真面目なのかはっきりしないメールの文面は、そのまま、私たちの関係だった。

だから私は、Yを避けた。2人の関係を進める踏ん切りも放り出す契機もなく続いた数箇月は、助走なのか惰性なのかの判断を保留してきた期間だった。


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