下関は、本州の西の外れ。でも、東の外れが本州の袋小路という印象なのに対して、西の外れは、どちらかといえば外に開いていくイメージです。
町にはハングルが踊り、港からは外国行きの船が出ます。県下最大の人口を誇る、とも聞きます。
歩いて15分ほど、海底トンネルを歩けば、そこはもう対岸、すなわち九州なのであって、本州の外れとしては、それはいかにもあっけない印象を与えます。
あちら岸でわだかまって見えていた自分たちの生活をこちら岸から遠望し、何かしら吹っ切れた気持ちを味わった後、海の向こうのわだかまりに戻りました。