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ローウェル

ローウェルは、その星の表面に浮かび上がる筋のような模様を発見して、それがその星の極地の水を赤道地方に運ぶ運河である、と主張しました。

その規模の大きさから察すれば、その構造物の造作者は、よほど脳が発達した生命体と思われる。けれどその星の重力は小さく、軟弱な体格に違いない。

「火星人=タコ星人」との説は、このような想像から誕生し、ウェルズの「宇宙戦争」によって定着しました。

今やその星では、大量の氷の存在が確認されており、だから彼等の想像どおり生命体が存在しても不思議はありません。たとえそれが、火星「人」でなくても。

海のほか何も見えないときに陸地がないと考えるのは、決して優れた探検家ではない。

(フランシス・ベーコン)

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