20時12分、HからのLINE。「ご都合よろしければ、明日の夜にでもお電話できますでしょうか?御礼と近況報告など、お伝えしたく思います」。
「私もHの声が聞ければ嬉しいので、明日21時過ぎとかでよければ、こちらから電話しますね。都合が悪ければ、また教えてください」。
「いえいえ、私から掛けます。ありがとうございます」。他人行儀とは、思わない。むしろHの律儀な性格が文面からにじみ出てきて、かわいい。
それでも、いつか、アポなしでぶらりと私のパーソナルな部分に入り込んできてほしい。そう願いながら、私は、明日の21時を想像して、胸を高鳴らせている。