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元マック店員『太田』さん。いまは迎賓館裏門あたりの詰め所の夜間警備員

赤坂周辺をクドーサンと歩いているとき、
『マックの店員でめちゃくちゃ太ったやつが倍マックのシステムを考えたに違いない』という話題から、それは『太田』(ふとだ)って奴だろうな。
そう、今日は彼を紹介したい。

彼はいつも両手にハンバーガーを持って食べる。
とにかく沢山食べたいのだ。ハンバーガーが好きでマックに就職したし、好きだからとにかく真面目に働いていたので赤坂店の店長や赤坂エリアマネージャーからは評価されていた。見た目はカイジに出てくる安藤にどことなく似ている。

安藤似の太田さん


そんなある日彼にとっての当たり前の休憩中のハンバーガー両手食い行為を見ていた店長(亀井さん)が、シンプルにハンバーガーを2倍にして売っちゃうのってアリじゃないのか?って思い、提案、企画、プレゼン、本部へ掛け合い、そして今や当たり前の『倍マックシステム』が誕生したのだ。

亀井は評価され、本部へ出世。
亀井は太田からヒントを得たことを正直に話し、本部へも相談の結果、太田へは3ヶ月分の給与の金一封がでた。

が、それがきっかけで調子に乗ってしまう太田。
そこから太田は大きく変わってしまった。。。

勤務中もあまり働かなくなり、勤務中にハンバーガーをつまみ食い、無断で廃棄も持って帰り、さらに太くなる。精神までも太くなってしまった。
そして今流行りの迷惑行為、不適切行為を自店舗でしてしまい、結果的にクビになってしまう。

1ヶ月後それを聞きつけた亀井はせめてものの餞別ということで太田の働き口を各所へ頭を下げ見つけ、太田へ紹介する。
そう、夜職とは言えど、太田は亀井の救いの手により迎賓館の夜間の詰所の警備員となるのだ。

太田はことさらにこの一件は反省し、たまにお茶するような仲になった亀井にもいつも頭を下げていた。
が、結果的にここから太田の食へ依存が進んでしまう。

健康診断でひっかかり、医者からはハンバーガーはやめろと言われる始末。
命の危険までもありうる数値。
荒れる太田。荒れまくる太田。

その苛立ちを同僚にぶつける。
反省、感謝はどこへやら。
同僚からは『あまり深くは関わらないようにしよう』と壁が出来る。

太田さんはこの先どうなってしまうのだろうか。

そんな太田さん、今日も迎賓館裏門の詰め所で勤務をサボり、珍しいカップ麺を苦笑いの同僚に自慢しながら笑顔で啜っている。

時折、詰め所からやや遠い赤坂マクドナルドのネオンをぼぅーと眺めている時があるという太田。

いずれどこかで彼にインタビューをしたいと思っているが、それはまた別な機会に。。。

記事投稿:アライサン

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