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日常で感じたことを、詩として、書いてみました。 生きているように見える風景。
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記事一覧

[詩]~人間の夜~

~人間の夜【速く、情熱的に興奮して】~   ー窓辺の接吻ー  愛してる、目と眉毛とヒゲも…

山村篤史
2年前
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マザーグースと日本語 Roses are red

 Roses are red,  今日は晴れ、  Violets are blue,  寒いね、冬、  Sugar is sweet  ふ…

山村篤史
3年前
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―私― 第三景

第三景 未来のわたしについて とん、とん、とん とん、とん、とん お皿が上手に並べられ 人…

山村篤史
4年前

―Folk Song フォークソング―

It doesn't make sense to me It doesn't make sense to me 意味が全く分からない、けれど It…

山村篤史
4年前
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―Curiously Bright Light  奇妙に暗い車内―

眠気が殺到、早朝の A name walks slowly down the road 人混み、街灯、モノレール Behind the…

山村篤史
4年前
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―うみべ ふゆ winter fool―

海辺に出ると澄んでいる He has ten thousand yen bill 僕の住んでいたところ It will have b…

山村篤史
4年前
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―庭のオブジェ― (20191111)

カリカリカリ 唇を噛んでコートを着込んで 庭の周りにゃ人だかり 100人、ぎっしり肩を寄せ合い 黒い革靴、土踏んで 庭の周りの、ウォール街 ガリガリ、オブジェを削ってる カリカリカリ 噴水口から飛び出して つむじみたいな朝くもり 7つのベンチが、微妙にずれて 黒いズボンに踏まれつつ 庭の周りに、デスメタル ガリガリ、オブジェに削られて カリカリカリ ペンを握ってノートを広げ 庭師みたいに頭をひねり ただただ1人、図録を眺め 黒い靴下履いてるオブジェ ガリガリ、

-散歩-(20191030)

公園の全体を見渡せる視点 白から青にかけての時間 平日、街路樹は後ろに過ぎて 少しずつ思い…

山村篤史
5年前
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―移動―(20191026)

 英会話教室の広告  有名な女優と青い文字  誇張されたキャッチコピー  広告が落ちないよ…

山村篤史
5年前
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-物心-(20191023)

深夜、魔法使いの 物語に 目を通して、朝 お笑いの仕組みを 官能小説の ダリの頭に探して シ…

山村篤史
5年前
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―深夜ー(20191018)

食べかけのパンと赤ん坊の寝顔 暗闇でテレビの明かりが茶色な とがった言葉を壁に縦に線を引い…

山村篤史
5年前
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―早朝―(20191017)

疲れきって人のまばらな 電車で短い時間眠ろうとする 茶と白を着こんだ作業着の牛 の向かいで…

山村篤史
5年前
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―考えることはみんな―(20191011)

駅のホームに風が吹き込んでくる いつもはいないところまで、人が 並んでいるホームの足元の方…

山村篤史
5年前

-日詩-(20191010)

長袖のパーカー 着込んでも寒い朝 生きて帰れればいいやと ハードルを下げて行く仕事 コンビニでパンを二つ スポーツドリンク一つ 食べながら道路を歩く 歩幅を少しだけ、狭く歩く 目的地で担当を待つ スーツの外国人が隣にいる 喫茶店員が机を出す 居心地の悪い六本木の朝 なんでこんなところに? 聞いてくる冷たい空気に 電話番号を見つけても しばらく発信を押せない