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韓国海苔の美味しい食べ方

親愛なる友だちへ、ひねもです。

“海苔”といえば日本!

...だと漠然と思っていたが、どうやら違うらしい。

今回は知っているようであまり知らない

日本海苔
韓国海苔

の違いとそしてライフハック的な事も紹介出来たらと思う。


海苔の消費量が世界一なのは

もちろん日本!...ではなく実は韓国。

それも1人当たりの年間消費量は

・82枚(日本)
・180枚(韓国)

と圧倒的な差がある。


生産量と輸出量が世界一なのは

これも韓国。

世界ののり生産量は年間250億枚。このうち韓国が124億枚を生産する。日本の83億枚、中国の44億枚を大きく上回る。

中央日報

韓国海苔が世界市場シェア率70%と生産量、輸出量どちらも日本と大きく差をつけてトップだ。


韓国海苔の歴史

韓国の海苔生産の歴史は古く、550年ほど前に書かれた「慶尚南道地理誌」に「海衣」と記した海苔がみやげ物として紹介されている。1478年に書かれた「東国興地勝覧」、近年では1935年、鄭文基著「朝鮮海苔」によると、光陽郡の蟾津江河口で1本ヒビの養殖が行なわれていたという記述がある。また、莞島郡では、「薬山面蔵龍里で、金有夢という人が、海岸の流木に海苔が着いているのを見て、海苔養殖を始めた」という言い伝えがあり、それ以来、海苔を「キム」というようになったという話が、韓国では一般的である。
しかし、日本が併合した明治43年の前後頃から、日本式の養殖が導入されている。また、昭和3年頃には、当時の朝鮮総督府水産試験場主任技師・富士川きよし氏、全羅南道水試技師・金子政之助氏が浮きヒビ養殖法を開発して生産量を飛躍的に伸ばした。この養殖法は、日本に逆輸入された。また、海苔や海苔網の冷凍保存技術も技師・倉掛武雄氏らとともに開発された。
ちなみに、富士川きよし氏は終戦後も昭和28年まで、駐留米軍の要請で韓国に残り海苔養殖の指導を行い帰国するが、広島大学教授として後進の指導に当たった。その後、福岡県に招聘され、福岡県水試有明海水産試験場の設立に努力し、有明海の海苔養殖の基礎を築いた。その愛弟子が、後年の有明海水産試験場場長の藤田孟男氏である。
生産は、養殖技術の発達で増えたが、日本の統治時代はそのほとんどが日本に送られ、国内消費はごく一部の人たちに限られていた。ところが、1945年の日本敗戦によって、日本へ送られなくなったため、国内需要の促進を図らなければならず、海苔養殖漁業者の苦難の時代が続いた。こうした、韓国海苔漁家の動きに対して、昭和22年から日本への輸出が始められたが、数量は限られており、国内需要を増やすための料理方法や商品開発が行なわれ、巻きすし、塩とゴマ油の味付け海苔などの普及で国内需要が伸びた。近年は、味付け海苔の原料として人気を呼んでいる岩海苔の生産が増えた。

大森水産株式会社

海苔の種類

日本で販売されている海苔に使われている海藻は、アサクサノリやスサビノリが主流。アサクサノリはアマノリ属紅藻の1種で、ほんのり赤みを帯びた色合いが特徴である。有明海など、限られた地域で養殖されている。スサビノリも同様にアマノリ属紅藻の1種で、こちらは全国で広く養殖されている。黒々とした艶のある色味が特徴だ。これに対して、我々が韓国海苔と呼んでいるものは、日本では岩のりとして知られる、オニアマノリやイチマツノリという海藻が使われている。漉いたときに穴が空いたようになってしまうため、日本では板状にするのではなく、岩海苔として販売、または加工されることが多い。

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養殖されている海苔の品種そのものは2012年前半までほぼ全てが日本品種の海苔であった。現在は韓国政府と企業の協力により2006年から品種開発を開始し、韓国独自品種の「プルムヘシム」(1号)と「プルムノウル」(2号)を養殖している。

Wikipedia

このように一言に”海苔”と言っても様々な種類がある。

韓国海苔の原材料は基本的には”岩のり”だがそうでないものもあるらしい。


日本海苔の味

日本では味付けがされていない”焼き海苔”と”味付け海苔”の2種類がある。

板海苔(乾燥海苔、乾海苔)を火であぶったものを一般的には「焼き海苔」という。

Wikipedia

味付け海苔とは、干した海苔にお醤油や唐辛子などで味をつけたものです。

1869年(明治2年)、山本徳治郎(徳は旧字体)さんという方がお醤油やみりんで味付けした海苔を開発しました。それが現在の味付け海苔の原点にあたるものなんだそうです。

ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』

幼い頃から慣れ親しんでいるのでどんな味なのかはわかるが、字だけ見ると”味付け”の”味”とは”何味”なのだろうと思う。

名前から味の想像がつきにくい。

自分がもしも海外からの旅行者だったら

”これはつまり何の味なのだ?チキンかビーフかポーク?それともフィッシュ?味噌?ソイソース????”

と疑問に感じるはず。

名前からは情報が全くわからない。

ネットで調べたらそれを記事にしている方がいた。

面白かったです。


韓国海苔の味

ごま油・えごま油と塩で味付けされているため、食べる時は油の風味を強く感じる。やや塩分が多めで表面に塩が吹いている。
最近は薄味が好まれ塩が多くついたものは無くなってきている。

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イメージ通り”ごま油と塩”で味付けされているのが韓国海苔だ。

しかし、もう一度しっかり読むと”ごま油・えごま油”と記載されている。

名前が似ているので混同しやすいが

・ごま油
・えごま油

は全く別の種類の油だ。

ごま油は”ゴマ科ゴマ属のゴマ”を焙煎して圧搾し作る。

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ちなみに日本と韓国、中国のごま油は製作過程が異なる。そのため味に違いがある。

日本では通常、白ごまを焙煎してから加工した、茶褐色で独特の香味を持つものを指す。色と香味を活かすためろ過以外の精製が行われることは少ない。焙煎の強弱で風味が変化し、さまざまな使い分けができる。
中華料理で主に使われるごま油は、200℃以上の高温で焙煎を行ったごまを搾油したもの。朝鮮料理でも同様に高温で焙煎してから搾油したものが主流。

Wikipedia

一方のえごま油について。

Wikipedia

えごまは”シソ科の植物”で、日本にある青紫蘇と同種の変種。

焙煎した荏胡麻の種子から圧搾した油はナッツのような香ばしさがあり、食用油として使用される。

Wikipedia

種類が違うため当然ながら味は異なる。

日本人からすると”韓国海苔=ごま油”のイメージが強いが実はえごま油以外にも様々な種類の油が使われる。

オリーブオイルや菜種油、コーン油、グレープシードオイルなどが使われている、それらとごま油・えごま油とミックスされた商品も存在する。

なので”韓国海苔は油と塩で味付けされた海苔“という認識が正しいように思う。

意外とほとんどの商品がごま油100%ではないのです。


韓国海苔の種類とブランド

日本のスーパーだと数種類しか置いておらず、その数少ない選択肢の中から値段と量とパッケージでなんとなく判断して購入する場合がほとんどだと思う。

ブランドや裏を見て使われている油や産地で迷った経験はそれまで全くなかった。

しかし韓国食品の輸入店に行くと膨大な数の韓国海苔が販売されている。

どれを買えば良いのか悩ましい。

この場合も今までの僕は値段と量とパッケージからの情報で判断、もしくは焼肉屋さんで食べたことがある気がする...などの情報からなんとなくで購入していた。

食べ比べる機会もそうそうないので、どれを買っても油の香りと塩味がしていれば美味しくて

”韓国海苔とはこういうものだ”

くらいの認識で満足して食べていた。

次回、輸入食品店を訪れた際にはもう前回食べた韓国海苔がどこのブランドでどんな油を使っていたかなどは忘却の彼方で...。

しかし、実際には各ブランドと商品によって油や厚さや食感などが大きく異なる。

いくつか例を挙げると

老舗ブランド”両班(ヤンバン)”はえごま油入り、オリーブ油入りなど様々な種類がある。

パッケージ裏を見ると菜種油、えごま油、コーン油、ごま油など様々な油がミックスされていることがわかる。

“韓国海苔=塩とごま油”ではないのだ。

ちなみにチョン・ヘインが広告モデルを務めている。

ドラマ”D.P. -脱走兵追跡官-“は名作だった。”コネクト”は途中で見るのをやめてしまったが...。

次は日本のスーパーで様々な商品で見かけることが多い「bibigo(ビビゴ)」

こちらはコーン油とごま油がミックスされている。説明書きを見ると焼き加減にコダワリがあるらしい。

こちらのブランドはパク・ソジュンが広告モデル。

“梨泰院クラス”でハマった人も多いのでは?

お次も老舗ブランド「三父子(サンブジャ)」

こちらはコーン油とごま油のミックス。

一般流通品より厚みがあるらしい。

...他にもたくさん種類があるがここまでに留めておく。

せっかく調べたのでお気に入りを見つけたい。

味の好みは人それぞれなので様々な種類を食べ比べるしかないのですが、こちらの動画がとても参考になります。

YouTuber韓国JINさん。

各項目に分けて評価しているのと説明がとてもわかりやすいです。


僕のお気に入りは”へピョ“の全形海苔

何十種類も試してはいませんが現在のお気に入りはこちら

“へピョ”の全形海苔。

最近はずーっとコレをリピートしています。

地味なパッケージで広告モデルもいないので見つけにくいと思いますが美味しいです。

原材料は菜種油とごま油のミックス。

個人の感想だと

厚さは薄めでパリパリ系の食感。

油の香りはしっかりするが、そこまで強くは無い。

触って手がベトベトにならないくらいの油分。

しっかりした粒の塩がパラパラとかかっている。

塩分は普通くらい。

岩海苔らしいゴワゴワした食感や、ごま油の力強さを求めていたら合わないかもしれませんが美味しいので是非試してみてほしいです。


パックと全形

韓国海苔は日本海苔と同じで小分けにされたパックと全形の2種類がある。

1パック8切8枚入り
1パック全形7枚入り

便利なのは小分けタイプだが僕は全形を買っている。

10枚くらい食べたい場合や2枚をラーメンの上に揉んで散らしたいときがある。

しかし小分けは開けてしまったら強制的に8枚を食べ切らなければならない。

全形は切っておけば好きな時に好きな量を食べることができる。

ビニールに包んで冷蔵すればすぐに湿気ってしまうことはない。


全形海苔のライフハック

しかし全形海苔を切るのは面倒だな...

油で手が汚れるし...

ハサミで切るにしても洗わなきゃならないし...

という方へのライフハックです。

手を汚さずに六等分する方法があります。

出来上がりのイメージ図
どこのご家庭にもある(?)へピョ全形を用意します
上部の端を少しだけ切ります(空気抜きのため)
数センチで大丈夫です
縦の真ん中から折ります
グッと押して大丈夫です
反対向きも折ります
今度は三等分をします
デザインの色が変わっているライン辺りを目標に
グッと押します
反対向きも押します
今度は上側から
色が変わっているラインを目印に
押します
反対向きもしっかり押します
これで六等分にカットされました
上部をカットして
バラバラになってないかな?と思いますが
意外と大丈夫です
取り出すと見たことがある形に
お皿に好きなだけ盛り付けましょう

残りは袋ごとジップロックなどのビニール袋に入れて冷蔵庫で大丈夫です。

何日間保つかまではわかりませんが、すぐに湿気ったりはしません。


ブラザー&シスター、最後まで読んでくれてありがとう。オススメの韓国海苔があったら教えてほしいです。

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