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戦争と武力と平和

今回のロシア軍の侵攻に対してNATOが動かなかったことで、「自分の国は自分で守らないといけない、だから武力をもつべきだ」「憲法9条をなくすべきだ」「核兵器を持つことを…」みたいな意見をネットで見かける。

短期的に短絡的に考えたらそうだろう。自分の国を守るために武力をもつべき。相手が殴ってきたら殴り返す。もう殴られないように、反撃する。もう殴られないように常に金属バッドを手元に置いとこう。

秩序のない世界では、「自衛するために武器をもつ」ことは正論だと思う。アメリカの家庭に銃があるのは、その地域に秩序がないからだろう。でも、日本はそうじゃない。銃(武力)なんてなくたって、治安は保てているし、犯罪率は低い。むしろ、銃(武力)がないからこそ秩序が保てていると思う。そして、この話は日本に憲法9条があることと、無関係じゃないと思う。「平和を願うなら武力をもつべきじゃない。」という精神は、日本人の中に文化として根付いているんじゃないだろうか。

今、世界が秩序をなくしているかどうかは、私には分からない。(個人的には世界中で反戦デモが起きていること、ロシア兵の士気が低いこと、ウクライナへの支援や寄付が広がっていること…などを見る限りは、世界は秩序を保てているように思う)

ただし、日本が武力を持ち出したら、世界平和からは遠ざかるのは間違いない。世界で唯一の戦争被爆国の日本が、平和主義を放棄し、武力を持ち、徴兵制をしき、核兵器を所持したら、世界平和に悪影響を与えるとしか思えない。せっかく殺し合いの螺旋から降りて、殺し合いの螺旋を無くそうとしているのに、再び殺し合いの螺旋に乗ってどうするんだって思う。

少なくとも、教え子や我が子に戦争を体験させてはならない、と強く思っている。そのために今の自分に何ができるか。考え続けながら実行していきたい。


色んなことを考えている内に、軍隊を持ってない国って他にもあるのかな?と思って調べてみたらコスタリカがそうらしい。知らなかった…。

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