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プレゼンテーションの教科書 #8 効果的な伝え方 プレゼンテーションと話し方

コミュニケーションと表現技術



 発表内容がどんなに素晴らしくても、その伝え方が悪けれぱ、プレゼンテーションとしては失敗です。「伝え方」とは単に話し方だけの問題ではありません。用意した資料の「よしあし」はもちろんのこと、話し手の身振り、表情、服装、場の雰囲気など、さまざまな要素(コミュニケーション・チャンネル)が絡み合って、全体としての表現・伝え方のスタイルを生み出します。

(1)プレゼンテーションのメリットとデメリット

(日常のパーソナルな会話と比較して考えると・・・・・)

メリット
一定時間、聞き手の注意・関心を引きつけておくことができる。
多くの場合、ほぼ事前に準備したとおりに話を進められる。

デメリット
プレゼンテーションの最中は、聞き手の反応がつかみにくい。
フィードバックが少なく、双方向的な確認作業がしにくい。

(2)コミュニケーション・チャンネル

 人と人とのコミュニケーションには、さまざまなチャンネルが介在している。言葉以外にも声の調子や表情、アイコンタクト、身振り、相手との距離などがあり、ある程度意識して、こうしたチャンネルごとに表現上の工夫を加えることは、プレゼンテーションの内容を効果的に伝えるための有効なアプローチです。

(3)バーバル表現

 バーバル(verbal)とは「言葉の」とか「言葉による」という意味で、バーバル表現は、話し手が聞き手にメッセージを伝えるとき用いる言語という手段(経路)を意味しています。

(4)ノンバーバル表現

 ノンバーバル(nonverbal)とは「言葉を用いない」「非言語的な」といった意味で、ノンバーバル表現は、メッセージを伝える経路のうち、言葉によらないもの全てをさし、さらに音声的な(音にかかわる)ものと非音声的な(音にかかわらない)ものに大別できます。

(5)コミュニケーション・チャンネルとバーバル・ノンバーバル表現

言語(バーバル)表現


(1)効果的な言い回しのいろいろ

→理解度を確かめるとき
・なにか不確かなことはありませんか?
・ご理解いただけたでしょうか?

→結果に対する反応をとらえるとき
・お開きいただいたことは、お役にたちましたでしょうか?
・興味をおもちになつたのは、どんな部分でしょうか?

(2)話しやすい雰囲気

→リラックスした雰囲気をつくる
→相手の目を見ながら話す
→下品な話題をさける

(3)用語の選択

→相手に合わせた用語を使う
→あいまいな言葉はつかわない
→言い訳がましいことは言わない

(4)構成をはっきりさせる言い方

→始めと終わりの言い方
→つなぎ言葉の割合相手に合わせた用語を使う

音にかかわるノンバーバル表現

話すスピード

声の大きさ

話の間、メリハリ

話し方の癖をどうするか?

音にかかわらないノンバーバル表現

(1)聞き手に好感をもってもらうためのポイント

→第一印象を良くする
→聞き手を見る
→マイナス効果の身振りをしない

(2)第一印象を左右する姿勢・表情

→姿勢・立ち方
→表情・スマイル

(3)第一印象を左右する服装など

→服装
→髪型・化粧
→アクセサリーなどの装飾品(眼鏡・時計.靴など)
→色取り・トータルコーディネート

(4)視線・アイコンタクト

→会場全体を見渡すように
→下を向きっぱなしにならないように
→強調する部分は、目に輝きを

(5)身振り・態度

→横柄な態度にならないように
→聞いてもらっているという姿勢を大事に
→キリっとした身振りを心がける

(6)効果的な環境設定

→空間と距離
→会場の広さ・レイアウト
→その他の環境設定(光・音・色など)


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