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【4期生オーディション開始】『ワンフォーオール』を貫く日向坂46は、どんな変化を迎えるのか。

3月6日放送の『日向坂で会いましょう』で発表されたのが、日向坂46の4期生募集の告知。日向坂46としては2018年6月に開催された『坂道合同新規メンバー募集オーディション』から約4年ぶりとなる新規メンバーの募集です。

放送直後から公式アプリ『日向坂46メッセージ』で多数のメンバーから参加を募るメッセージが配信され、番組の放送終了からわずか18分後には、2期生の富田鈴花が未来の仲間たちに向けて想いを綴ったブログが公開されました。

そして多くのメンバーに共通するメッセージの一つが、『日向坂46を好きな子に来て欲しい』という言葉。ここにはメンバーたちの並々ならぬ想いが秘められていると考えられます。

■1.日向坂46としては『初のメンバー募集』

既に3期生まで加入している日向坂46ですが、その誕生の経緯はかなり特殊でした。元々は欅坂46のアンダーグループ『けやき坂46(ひらがなけやき)』からスタートし、その時に集まったのが今の1期生、2期生、3期生です。

上村ひなのを除く3期生の髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世は『坂道研修生』を経て合流したため、例外的に日向坂46への改名後にグループに参加していますが、オーディション時点ではまだ日向坂46は誕生しておらず、日向坂46に入ることを前提でオーディションを受けたわけではありませんでした。

また、1期生、2期生も『欅坂46』への憧れから『けやき坂46』に加入したメンバーも多く、今回のオーディションがグループとしては初となる、『日向坂46に入りたいと考える子』を採用するためのオーディションとなります。

だからこそメンバーも『日向坂46を好きな子に来て欲しい』というメッセージを積極的に発信していると考えられ、告知からまだ24時間も経過していない3月7日21時30分時点で、既に7名のメンバーが4期生募集に関するブログを更新しています。

■2.『22人全員で日向坂46』という揺らがないコンセプト

3月7日に『日向坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL』で公開された新メンバーオーディションの告知CMは、これまでの坂道グループの募集CMとはコンセプトが大きく異なります。

前述の『坂道合同新規メンバー募集オーディション』の際は、各グループのエースメンバーを出演させ、アイドルへの憧れを後押しするもので、直近で行われた乃木坂46のCMも同様のコンセプトが踏襲されていました。

一方で今回の日向坂46のCMはエースメンバーの出演はほぼゼロ。日向坂46を目指したい少女の側の目線で世界観が描かれており、メンバーの姿はポスターとMVのみというこれまでの募集CMとは一線を画したものでした。

日向坂46は坂道グループで唯一『全員選抜』を導入しているグループで、ドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』では『私たちは誰も諦めない、誰も見捨てない。』というキャッチコピーを使い、日向坂46としては初のアルバムとなる『ひなたざか』のCMでも、22人のメンバーが横一線に並ぶ姿が描かれています。

こうした『誰に対しても優劣をつけず、全員で日向坂46』というコンセプトが軸に据えられているからこそ、今回のCMでも特定のエースメンバーへの憧れを煽るのではなく、グループ全体に対する好きの気持ちを煽るものが採用されたのではないかと筆者は考えています。

■3.『約束の卵』を経て、確実に変化を迎える日向坂46

今回のオーディションで選ばれた4期生の合格発表は8月を予定しており、日向坂46が目標としていた東京ドーム公演、通称『約束の卵』を経た後に、今のメンバー構成は確実に変化を迎えます。

まだ採用人数は発表されていませんが、日向坂46は他の坂道グループと比べても3期生の数が少なく、3年後、4年後を考えると、次世代を育てるために10名前後の4期生を採用する可能性も十分に考えられます。

すると8月以降のメンバー数は30名以上。音楽番組に出演するには多すぎる人数となり、乃木坂46や櫻坂46のように選抜制が採用される可能性も考えられます。

一方で筆者が思うのは、ここまで固めてきた『全員』のコンセプトをここで崩すのかという点です。選抜制は競争力が高められ、そこに必ず多くのドラマが生まれます。一方で全員で取り組む姿に魅力を覚えるファンの声も多く、全員選抜は他グループにはない日向坂46ならではの大きな特徴でもあります。

そこを切り崩してでも選抜制を取り入れるのか、櫻坂46のような準選抜制(櫻エイト)に移行するのか、はたまた両A面シングルにすることで実質的に全員選抜を続けるのかなど、まだまだ未知数な部分があります。

ですが、変化を経て新しい可能性が生まれ、そしてさらに強くなっていくのが日向坂46。それは2期生・3期生たちが身をもって証明してくれています。

4期生オーディションのキャッチコピー『迷おう。それが始まりだから。』は未来の4期生たちに向けられた言葉ですが、同時に日向坂46というグループそのものに対して問いかけるようなコピーにも思えます。

『約束の卵』という目標を経たグループが、どのような変化を迎えていくのか。2022年の日向坂46も大きな注目を集めることになりそうです。


#17.いつだって、未来は味方だ。

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