257-痴漢に遭う海月
海:ふぁ〜……、
ある日の朝、海月は大学に行くために駅に向かっていた。
改札を通り、ホームに降りる。
そうして電車を待っていると、
帆:海月、おはよ
海:おはよう
帆夏がやってきた。
帆:朝から暑くない?
海:暑っつい…(笑)
そうして電車がやってくると、二人はそれに乗り込んだ。
◇
海:……。
帆:……。
海月は本を読み、帆夏はスマホで移動中の時間を潰していた時、
海:(ゾワッ……!)
海月の臀部に何かが触れる感触がした。
男:はぁ…はぁ…はぁ……、
海:(痴漢……!?)
海月は衝撃のあまり、声をあげられなかった。帆夏はスマホに夢中で痴漢に気が付いていない。
そして痴漢の手が少しづつ前の方に動いていく。
海:(止めて……!)
とその瞬間、
男:かひゅっ……!
海:っ……!
痴漢が奇声をあげて気を失った。
海月が顔を上げると、そこに立っていたのは…、
〇:大丈夫?
好:海月…、
〇〇と好花だった。
(ザワザワザワ……)
周りも徐々に騒がしくなってくる。
帆夏:ん?何があったの?
好:(苦笑)なんで気付かんねん…、
そして駅に到着し扉が開くと、〇〇は痴漢を引きずり外に出す。
警:ご協力感謝します
〇:いえ、
〇〇は警察に痴漢を渡し、海月を婦警さんに託す。
婦警:こちらにどうぞ
海月は駅員室に通され、椅子に座る。
海:……。
婦警:何か飲まれます?
海:……いえ、
その間、〇〇も警察に事情聴取を受けていた。
警:…なるほど…、
〇:はい、
警:ちなみに、格闘技経験は?
〇:ありません
警:そうですか、未経験者でも鎖骨に手刀を入れて気絶させられるんですね(苦笑)
〇:医学部で人体骨学について学んでいるのである程度は…(苦笑)
警:なるほど、じゃあ勉強頑張ってください、これから大学ですか?
〇:はい、
そうして〇〇たちは駅を離れ再び電車に乗る。
好:大学前になんか疲れた…(苦笑)
〇:(苦笑)
海月を痴漢から助けた〇〇です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?