162-初デートに行く〇〇と好花

好:ふぁ～……

とある日曜日の朝、好花は出かける準備をしていた。

芽実:…何?〇〇さんとデート?(笑)

好:うん、まぁ……(笑)

芽実:ひゅ～!(笑)

好:うるさい…!(笑)

着替えて荷物をまとめた好花は、〇〇の到着を待つ。

◇

(ピンポーン)

好:は～い

家のチャイムが鳴り、好花が玄関に向かう。

(ガチャッ)

〇:おはよう

好:おはようございます

〇〇がやってきて、好花はバッグを持って家を出る。

好:行ってきます

芽実:いってらっしゃい

〇〇と好花は並んで駅まで歩きだす。

〇:…なんか改めて二人で”デート”すると緊張するな…(笑)

好:ですね……(笑)

駅に着くと二人は券売機で切符を購入し、電車に乗り込む。

◇

〇:…そろそろ着くぞ

好:んっ……

目的の駅に到着し、電車を降りる二人。

好:どっちですか…?

〇:ん～とね、こっち…

改札を出た後、〇〇は好花を誘導して目的地に向かう。

好:おぉ、やってきた水族館…!

水族館の中に入り、入場券を購入する。

係員:いってらっしゃいませ

中に入ると、子ども連れやカップルがわらわらいた。

〇:はぐれないようにな?

好:はい

〇〇はさりげなく好花の手を繋ぎ、館内を進んでいく。

◇

好:わぁ～、綺麗…!

〇:クラゲ好きだっけ?

好:う～ん、…でも綺麗ですよね

〇:まぁな

◇

好:〇〇さん、ヒトデ触れますよ

〇:冷た～(笑)

好:水の感想やないですか(笑)

◇

〇:…この大水槽、掃除大変そうだな……

好:どういう視点で見てんですか!(笑)

〇:(笑)

◇

好:見てください、サメいますよ

〇:ん～…、ホントだ、上にいるわ

好:下降りてこないかな～

〇:降りてこ～い

◇

好:…おっ、あと15分でイルカショー始まりますよ

〇:おっ、じゃあ中入るか

中に入るとすでにお客さんが何人かいて、二人も真ん中あたりの席に座る。

好:…ちょっと寒いですね……

〇:寒い?

〇〇は着ていた上着を脱ぎ、好花にかける。

〇:これで暖かいだろ?

好:ありがとうございます

そしてイルカショーが始まった。

(バシャ〜ン!)

〇好:おぉ〜!

(バシャ〜ン!)

好:すご〜い!

〇:水撥ねんな〜(笑)

◇

そしてイルカショーが終わり、二人は会場を出る。

〇:外行ってみる?

好:行きます?(笑)

階段を上がり、建物の屋上に出る。

好:風強い…(笑)

〇:海沿いだからしゃあない(笑)

手すりに寄りかかり、風に目を細める。

〇:…この後どうする?

好:お土産買いたいです

〇:よっしゃ、買い行こ

建物の中に戻り、お土産売り場に向かう。

〇:何買う?

好:私ぬいぐるみ買います

〇:俺買おっか?

好:いや、高いので…

〇:最初のデートくらいカッコつけさせてよ(笑)

好:(笑)じゃあお言葉に甘えて…

〇〇と好花は一緒にレジに行き、ぬいぐるみをレジに置く。

店:いらっしゃいませ、お預かりします

店:お会計が4,200円になります

〇:ちょうどで

店:ありがとうございます、レシートのお返しになります

〇:ありがとうございます

好:ありがとうございます

商品を受け取り、〇〇と好花は水族館を出る。

好:はぁ〜楽しかった〜!

〇:(笑)そりゃよかった

水族館デートに行った〇〇と好花です。