11-今日も今日とてゲームをする
(コンコン)
美:菜緒~、部屋入るよ~
ある日美玖が菜緒の部屋を訪れた。
菜:ん~?どうしたの?
テレビゲームをしていた菜緒は美玖の方を見ずに返事した。
美:いや、暇だから来ちゃった...///
菜:…いや可愛すぎか...///
予想外の返答に思わず顔が赤くなる菜緒。
菜:じゃあ、菜緒が今やってるゲーム、美玖も一緒にやる?
美:どういうゲームなの?
菜:大乱闘スマッシュブラザーズっていう対戦型アクションゲーム。普通の格闘ゲームと違って相手を場外に落としたら勝利っていうちょっと変わったゲームかな?
美:なるほど…?
普通の格闘ゲームすら知らない美玖は上手く理解できなかったが、とりあえずやってみることにした。
菜:ちゃんと手加減はするから
美:当たり前でしょ、初心者に本気出すような子に育てた覚えは無いわよ?
菜:育てられた覚えもないけど(笑)
菜緒に操作方法を教わった美玖は、少し練習したのち実戦に向かった。
美:ん~、全戦全敗か~
菜:うん、練習の時から思ってたけど美玖の操作、下手なんだもん
菜緒が明らかに手加減していたと分かっているため、自分の技術不足を認めざるを得ない美玖。
美:ちなみにこのゲームのプレイ時間ってどれくらい?
菜:100時間は軽く超えるんじゃない?
美:…私には無理ね
菜:美玖が絵を描く時間とカメラで写真を撮りに行く時間を半分ゲームに費やすだけで私と互角に戦えると思うけど…
美:そう考えると菜緒と互角にやりあってる〇〇ってすごいのね
菜:〇〇は私たちとは格が違うから
すると、愛萌がやってきた。
愛:何か楽しそうなことしてるじゃん
菜:愛萌もやる?
愛:やだよ、菜緒に負けるもん
美:〇〇呼んでくる?
愛:いや、たぶん来ないよ
菜:なんで?
愛:コレやってるから
そういって愛萌は手をクイっとした。
菜:また麻雀やってんのかい…
そのころ、史帆の部屋では、
史:ムムッ…
ひなの:史帆お姉ちゃん悩みすぎ
〇:姉ちゃんが悩んでも変わらないから
久:史帆は面子が一辺倒だから読みやすいんだよ
〇:すぐ鳴くしね
史:大学の友達とやるときはいつも一番にアガれるのに…
ひなの:きょうだいには心の内が丸見えってこと
史:はい
ひなの:ロン
久:私もロン
〇:俺も
史:三家和…ってことは途中流局?
久:…だね、平場だからあまり関係ないけど
史:次の局行く?
〇:俺はパス
ひなの:私ももういいや
久:じゃあ解散ってことで
〇〇が史帆の部屋を出ると、
美:あっ、出てきた
美玖が出待ちしていた。
〇:どうかした?
美:菜緒にゲームで負けたから仇討ちしてもらおうと思って(笑)
〇:手加減しなかったの…?
〇〇が菜緒を冷たい目で見ると、
菜:ちゃんとしたわ!美玖が弱すぎて負けられなかったの!
美:...///
〇:美玖姉ちゃん…プフッ(笑)
美:笑わないでよ...///
今日も仲良しの佐々木家です。
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