研修合宿三日目
(🎶~🎶~)
三日目の朝、準備を終えて食堂へ向かう。
美穂:手を合わせて、いただきます
全員:いただきます
今日の朝ご飯は、白米、焼き鮭、だし巻き卵、ほうれん草の白和え、味噌汁、納豆だった。
美玖:〇〇くん、髪ぼっさぼさ(笑)
〇〇:……ええねん別に
スタッフ:今日の午前中はボイスレッスンを行います。
全員:はい
朝ご飯を食べ終え、部屋で再度髪を直してからレッスン室へ向かう。
ボイス:みなさん初めまして、これからみなさんのボイストレーニングを担当します~~~~と申します。よろしくお願いします。
全員:よろしくお願いします
ボイス:それじゃまず一人ずつ自己紹介をお願いします
全員の自己紹介が終わったところで、まずは唇をほぐすところから始まった。
ボイス:まずはリップロールといって、唇を閉じた状態で息を吐いて、唇を振動させます
ボイス:「プルルルル……」こういう風になります。では、やってみましょう
全員:プルルルル……
ボイス:上手くいかない人は『脱力』を意識してやってみましょう
全員:プルルルル……
ボイス:いいですよ、もう少し続けて下さい
全員:プルルルル……
ボイス:はい、いいでしょう。次はタングトリルといって、いわゆる『巻き舌』というものです。
ボイス:上の歯の根元に舌先を当て、「トゥルルル…」と息を吐いて振動させます。では、やってみましょう
全員:トゥルルル…
ボイス:これも舌には力入れないですよ~
全員:トゥルルル…
ボイス:はい!オッケーです。それでは、腹式発声の練習に入ります
基礎的な腹式の発声練習が始まった。
ボイス:お腹の上に手をあてて『アー』と発声してみてください
全員:アー
ボイス:それじゃ、一人ずつ見ていきます
ボイス:金村さん、お腹に力を入れてください
ボイス:河田さんもです
ボイス:小坂さん、いいですね
ボイス:富田さん、声量を一定に保ってください
ボイス:丹生さんもいいです
ボイス:濱岸さん、もう少し上の筋肉を意識してください
ボイス:藤宮さんもお腹に力を入れてください
ボイス:松田さん、オッケーです
ボイス:宮田さん、お腹に力入ってないですよ
ボイス:渡邉さんもいいですね
その後も様々なトレーニングを行い、みんなヘトヘトに。
陽菜:疲れた〜
愛萌:腹筋が……
ひより:お昼何ですか〜?
スタッフ:みんな大丈夫?(笑)
スタッフ:お昼持ってきたよ
それを聞いた瞬間、全員が起き上がりお弁当の下へ向かう。
鈴花:お弁当〜、お弁当〜
美穂:今日は…、ハンバーグ弁当だ!
菜緒:ほんまに!?
好花:(笑)ハンバーグ好きなん?
菜緒:うん…//
陽菜:〇〇くんは?
〇〇:あんま好きやない(笑)
愛萌:もう〜、ほんと好き嫌い多いんだから〜
お昼のお弁当も食べ終え、午後はダンスレッスンを行うことになった。
菜緒:〇〇くん、ここの振りってこうで合ってる?
〇〇:う~ん?もっと腕を伸ばした方が綺麗ちゃう?
菜緒:腕を伸ばす……
美穂:うんうん、そっちの方が菜緒ちゃんの良さがよく出るよ
菜緒:恥ずかしい…//
ダンス:3人とも筋がいいね
〇〇、菜緒、美穂:ありがとうございます
ダンス:3人に一回やってみてほしいんだけど、自分なりの解釈でいいから楽曲の世界観をパフォーマンスに取り入れてみて?3人とも憑依型だとおもうからさ
美穂:憑依型?
ダンス:うん、一回さ、目を閉じて自分が『サイレントマジョリティー』の世界にいるって想像してみて
〇〇:サイレントマジョリティー……
菜緒:……。
美穂:……。
目を閉じて、『サイレントマジョリティー』の世界を想像すると、次第に息苦しさを感じ始め、首筋を汗が伝う。
ダンス:もういいよ、目開けて
目を開けると、他の2人も首筋に汗をかきながら息を切らせている。
美穂:…すごい疲れた……
菜緒:ふぅ~……
ダンス:想像以上に3人の能力値が高い…
すると、周りで見ていたみんなが寄ってきた。
陽菜:3人ともすごい汗…
好花:はい、3人のタオル
美穂:ありがとう
〇〇:…あれを維持しながらパフォーマンスは…
菜緒:…絶対無理やろ…(笑)
美玖:3人とも大丈夫だった?
美穂:大丈夫!
しばらく休憩した後、またレッスンを再開した。
菜緒:はぁはぁ……キツい…
〇〇:……身体がいうことを聞かへん
しかし、さっきの憑依が尾を引いていて、かなり体力を持って行かれる。
美穂:ふぅ~……少し休憩する?
〇〇:うん……
邪魔にならないように壁際に寄って呼吸を整える。
ダンス:大丈夫?もしあれなら今日はもう終わりにしていいよ?
美穂:…どうする?
〇〇:菜緒ちゃんはどうするん?
菜緒:……終わりにしたい…
ダンス:分かった、じゃあ3人は着替えて先に部屋に戻っていいよ
スタッフ:湿布とか必要なら言ってな、用意するから
美穂:ありがとうございます、お願いします
スタッフ:分かった、2人は何か大丈夫か?
〇〇:氷嚢もらえます?
菜緒:私もお願いします
スタッフ:分かった、着替えて部屋で待ってて
〇〇、菜緒、美穂:はい
好花:3人とも大丈夫?
愛萌:無理しないで休みな?
〇〇:うん
菜緒:ありがと
着替えて部屋に戻ると、そのまま畳の上にうつ伏せになる。
(コンコン)
スタッフ:2人とも氷嚢持ってきたよ
〇〇、菜緒:ありがとうございます
上半身だけ起き上がり、氷嚢を受け取る。
スタッフ:体調はどんな感じ?
菜緒:身体が重いです
〇〇:それと少し熱っぽいです
スタッフ:…ちょっとおでこ触るね?……う~ん、確かに2人ともちょっと熱を持ってるね
スタッフ:体温計持ってくるね
そして、体温計で体温を測ると、
〇〇:…37.1℃
菜緒:…37.3℃です
スタッフ:…分かった、じゃあ夜ご飯まで時間あるから楽にしてな?
〇〇、菜緒:はい
スタッフさんが出て行った後、そのまま眠りについてしまった。
陽菜:(トントン)〇〇くん、夜ご飯だよ
いつの間にか帰ってきていた陽菜ちゃんに起こされた。起き上がろうとすると、背中にブランケットがかけられていた。
好花:おはよう、2人とも夜ご飯食べれそう?
〇〇:……いや
菜緒:……そんな気力ない
好花:そう…、ならお風呂入ってゆっくり休み?布団は私たちが敷いといてあげるから
〇〇、菜緒:…行ってきます
重い身体に鞭打ち、浴場に向かう。普段より少し熱めの湯船に浸かり疲れを癒し、部屋へ戻ると菜緒ちゃんが寝る準備をしていた。
菜緒:相変わらず長いなぁ(笑)
〇〇:じゃかしい(笑)
首の後ろに冷却ジェルシートを貼り、布団に入る。
菜緒:おやすみ
〇〇:おやすみ
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