225-将来の選択肢を広げる陽子
陽子:僕なんか 今さら君のそばにいちゃダメだ〜🎶
ある日の学校にて、休み時間に陽子は歌を口ずさんでいた。
※:陽子、何歌ってるん?
陽子:ん?晃坂46
※:ふ〜ん…
※:なんか、なんとか坂っていっぱいあるよな…
陽子:あるな〜(笑)
陽子たちは次の授業の準備をしながら、そんな会話をしていた。
※:オーディションとか受けんの?
陽子:知らね(笑)
※:いや、私たち受験生やぞ(笑)んな暇あるわけ(笑)
※:それもそっか…(笑)
陽子:そら、早よ席戻れ(笑)
◇
そして放課後、
先:今日も放課後、進路面談するぞ〜
進路面談が行われた。
(コンコンコン…)
陽子:失礼しま〜す
先:おう、次は藤嶌か
陽子は面談室に入り、椅子に座る。
先:藤嶌は……、まだ不鮮明って感じやな…
陽子:……。
先:さすがにもうそろそろ進路決めなヤバいで?
陽子:それはまぁ分かってます(苦笑)
先:そらそうよな…(笑)
陽子:……アイドルのオーディション受けたい、って言ったらどうします?
先:アイドル……、そういや藤嶌アイドルのファンやったな
先:…まぁ否定はしやんけど、ちょっと無謀すぎひんか?
陽子:ですよね〜…
先:まぁ藤嶌の学力なら、よっぽどの大学やない限りどこでも行けるやろうし、あともう少しくらいは猶予あるやろうから…、
陽子:はい、
先:…うん、じゃあ次呼んできて?
陽子:分かりました
◇
その日の夜、陽子は母親と一緒に夜ご飯を作っていた。
藤母:アイドルね〜……
陽子:どう思う?
藤母:…オタ活同様、学業に影響のない範囲なら目指してみてもええんちゃう?
陽子:おぉ〜……!
藤母:(笑)
藤母:陽子の人生は陽子のもんやし、いくら母親でもそこまで踏み込むもんちゃうやろ?
陽子:あぁね
将来の選択肢を一つ広げた陽子です。
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