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54-スイカを頬張る佐々木家

美:ただいま~

菜:おかえり~…って何それ!?

美:バイトの先輩にもらった(笑)

ある日、美玖がでっかいスイカを抱えて帰ってきた。

美:先輩のおじいちゃん家が農家で、スイカがいっぱい出来たからお裾分けだってさ(笑)

菜:ほぇ~…、どうすんの?

美:流石にこのままじゃ冷蔵庫入らないから、切ってから保管するしかないよね…(苦笑)

史:おかえり~、ってでっかいスイカ(笑)

菜:これから切るからお姉ちゃんも手伝って?

史:りょ!

庭にブルーシートを敷き、その上にスイカを置く。

菜:包丁持ってきたよ~

美:…どうやって切ろうね(苦笑)

史:とりあえず縦半分に切る?

史帆がスイカを押さえて菜緒が包丁を入れる。

美:手、切んないように気を付けてよね?

菜:分かってる

菜:よっ!

(ザクッ!)

スイカが綺麗に真っ二つに切れる。

史:おぉ~!!

菜:…で、こっからどうするかだよね~…

美:9人でしょ?……どういう風に切る?

すると、ひよりが帰ってきた。

ひより:ただいま~

美:おかえり~

ひより:何やってんの?

史:美玖がスイカをもらってきたからそれを解体してるの

美:解体って…(笑)

ひより:ふ~ん、頑張れ~

菜:ひよりも手伝ってくれていいよ?

ひより:3人もいれば大丈夫でしょ?

そう言ってひよりは家の中に入っていってしまった。

美:……で、切り方どうする?

史:とりあえず、どんどん半分に切っていくか

菜:じゃあ持ってて?

史帆が支え、菜緒が切り、美玖が並べていく。

菜:……ふぅ~、終わった~

美:じゃ、運ぶか

切ったスイカをバットに載せ、家の中に運ぶ。

ひより:おぉ、お疲れ

リビングではひよりがソファでくつろいでいた。

美:…あんたは悠々自適だな……(笑)

史:…まぁ言っても部活やってないから時間は腐るほどあるしね

3人もスイカを冷蔵庫にしまい終え、ソファに身体を沈める。

ひより:大学生は課題無いの?

菜:課題は無いけど、私たちは就活中だし、史帆お姉ちゃんは卒論の真っ最中だからね

ひより:どこ行くの?

美:私はフリーでデザインの仕事するつもり

ひより:ふ~ん、菜緒お姉ちゃんはアナウンサーだっけ?

菜:うん、…もしかしたらこの家、出て行くことになるかもね

ひより:え~、やだ~

菜:やだって言われても……(苦笑)

史:私も久美も地元の企業に就職決まって、この家出ていくことは無いんだからいいじゃん(笑)

美:〇〇で家族と離れるのは経験してるでしょ?

ひより:う~ん、そういうもん?

3人:さぁ~?(苦笑)

そして夜になり、全員が帰ってきた。

陽:ごちそうさま~

久:お粗末さまでした

陽:お姉ちゃん、スイカ食べていい?

久:その前にシャワー浴びてきちゃいなさい

陽:は~い

全員がシャワーを浴び終え、テーブルの上にはスイカが並ぶ。

陽:陽菜これにする!

芽:芽依、これ!

愛:全員とった?

史:じゃあ、

全員:いただきます!

ひなの:美味しっ!

陽:美味~い!

ひより:…食べ方汚っ…(笑)

久:ほら、口の周り拭きなさい(苦笑)

陽:えへへ……(笑)

スイカを頬張る佐々木家です。

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