252-病院で処置を受ける伊勢型さん
252-病院で処置を受ける伊勢型さん
藤埜原さんは防災センターに向かう。
藤:すみません、
警備:はい、…大丈夫ですか!?
藤:不審者に襲われたんですけど……、
警備:少々お待ちください
警備:よかったらこれ使ってください
藤埜原さんは警備員にタオルを渡され、傷口を拭う。
警備:不審者のもとに案内してもらえますか?
藤:はい
藤埜原さんは警備員を連れて、駐輪場に戻る。
藤:これです
藤埜原さんの指さす方には、衝撃で気を失っている男がいた。
すると、
(ウーーー……)
遠くからパトカーのサイレンが近づいてくる。
警察:現着しました
藤:ふぅ〜……、
気分が悪くなった藤埜原さんはその場に座り込む。
警察:大丈夫ですか?
藤:はい……、
警察:少し頭の怪我見せてもらってもいいですか?
藤:どうぞ…、
藤埜原さんはタオルをどけて傷口を見せる。
警察:…頭ですから念のため救急車呼びましょうか、
藤:はい…、
そうして救急車で病院に向かうことに。
救急:傷病者はどちらです?
警察:ここです
救急:立てますか?
藤:はい、
藤埜原さんは立ち上がり、救急車に乗り込む。
救急:…5~6㎝大の裂傷…、
救急:深さは5㎜くらいか…?
そして救急車は病院に向けて走り出した。
◇
そして病院に到着した藤埜原さんは初療室に通された。
医師:名前言えますか~?
藤:…藤埜原日向です……、
出血により意識レベルが低下してきた藤埜原さん。そのまま初療ベッドに寝かされ、処置が施される。
医師:今から麻酔打つよ~
傷口の縫合のため、局部麻酔を打つ。
◇
そして数十分後、処置が終わりそのままベッドで寝かされる。
医師:気持ち悪いとかある?
藤:あります…、
医師:だよね…、タオルから血が滴るレベルだったもんね、
腕には輸血用カテーテルが刺さっている。
医師:警察の方が事情聴取したいみたいだからいい?
藤:えぇ、
初療室の端で事情聴取に応じる藤埜原さんです。
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