7-5人の卒業祝い
〇:美玲先輩、ご卒業おめでとうございます
み:〇〇君、ありがとう!!
卒業式を終えた美玲のもとへ、〇〇が駆け付けた。
〇:先輩の将来を願って、青いバラの花束です。是非受け取ってください
み:えっ…私が教えたバラの花言葉、覚えていてくれてたんだ。嬉しいな…
突然のサプライズに涙腺が緩んでしまった美玲。
〇:…先輩、これ使ってください
そういって〇〇はそっとハンカチを美玲に差し出した。
み:…〇〇君って意外と気が利くのね(笑)
涙を拭いた美玲はハンカチを〇〇に返した後、あるお願いを〇〇にした。
み:ねぇ、私が京都に行く前にさ、〇〇君の家族に会ってみたいな
〇:えぇ、構いませんよ
そういって美玲と別れた〇〇が向かった先は、
好:……すごい感動する…(涙)
彩:〇〇君ってかっこいいとこあるじゃん(涙)
少し離れた場所から二人のやり取りをみていた彩花と好花のところだった。
〇:二人とも来てたんだ
彩:私は部活の先輩に挨拶に
好:私は…生徒会でお世話に…なった先輩に……(涙)
〇:大丈夫か、松田(笑)
一向に泣き止まない好花に苦笑いを浮かべる〇〇。
彩:…あっ、そうだ。私たちも〇〇君の家族に会ってみたいんだけど
〇:いいよ。金曜日妹たちが小学校の卒業式で、みんなで食事会するから
◇
日にちは変わり、末っ子組の卒業式の日。
芽:えへへ~中学生だ~
ひなの:まだちょっと早いけどね(笑)
ひより:あれ?リボンってどうやって結ぶんだ?
美:もう!ちょっと貸してみなさい!
陽:私も制服着てみたかったな〜…
〇:しょうがない(笑)うちは私服登校だからな
久:みんな早く朝ご飯食べちゃって
菜:卒業式に間に合わんぞ~
朝から大忙しの佐々木家。
史:〇〇の友達は何時に来るの?
〇:18時に※※駅に集合予定
愛:たくさんご馳走を作らないとね
〇ひなの:行ってきます
学校がある〇〇とひなのは先に家を出た。
久:私たちもそろそろ出発するよ
小学校に到着した一行は受付に向かった。
久:佐々木陽菜、ひより、芽依の保護者です。
受:ご卒業おめでとうございます。それではお子さまはご自分の教室に行って頂いて、保護者さまは体育館に入って頂いて、お子さまのクラスの番号が書かれた範囲のお席に座ってお待ちください
美:ありがとうございます。3人は自分のクラスに行ってらっしゃい
陽ひより芽:またね~
そして卒業式が始まった。
菜:カメラ準備オッケー
久:こっちのカメラも大丈夫
♪~
史:卒業生が入場してきた
愛:芽依ったら右手と右足が同時に出てるじゃない(笑)
美:陽菜も顔がこわばってる(笑)
久:ひよりだけ通常運転ね
卒業生が全員着席し、卒業証書授与が始まった。
先:佐々木陽菜
陽:はひ!...///
菜:裏返った(笑)
先:佐々木ひより
ひより:はい…
愛:退屈で眠くなってきてるじゃん…
先:佐々木芽依
芽:はい!!
史:めちゃくちゃいい声(笑)
そんなこんなで卒業式が終わり、校門の前で記念撮影していると、
※:卒業おめでとう
久:あ、※※さん、ありがとうございます
3人が通っていた小学校の教頭先生の※※※※は、きょうだいの父親の親友で、佐々木家にもよく出入りしていた人物だ。
※:佐々木家も全員小学校卒業か…
史:私たちがこの小学校に入学したのが14年前ですからね
美:※※さんがこの小学校に赴任してきたのが11年前…
※:あぁ、決して忘れないだろうね
菜:今日の夜、食事会するんですけど※※さんも来ます?
※:いや、遠慮しておくよ
愛:それじゃ、私たちはこれで
※:バイバイ
8人は家に帰って食事会の準備を進めた。
ひなの:ただいま~
〇:連れてきたよ~
ひなのと〇〇が4人を連れて帰ってきた。
美:おかえり~
み彩好ぱ:お邪魔します
美:どうもいらっしゃい、さぁ上がってください
リビングに入ると、テーブルには手料理の数々が。
彩:みなさん料理がお上手なんですね
菜:普段のパーティーでは作らないんだけどね
久:毎年この日の食事会だけは手料理って決まってるの
み:今日って…もしかして……
史:…その先はみんなの想像に任せるよ
ぱ:良かったんですか?そんな大事な食事会に私たちが参加しても
〇:今日は5人の卒業祝いも兼ねてるんだし、何より賑やかの方がいいでしょ?
陽:じゃあ、全員手を合わせて
全員:いただきます
末っ子組と美玲・陽世の新しい門出を祝う佐々木家です。
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