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アイドルスマイル

〇:ん〜、やっと着いた〜

都内の大学に通う僕〇〇は、東京から5時間程新幹線に揺られ地元福岡に降り立った。

ひ:は〜、長かった〜

僕の隣でため息をついているのは幼馴染みの濱岸ひより。『日向坂46』というアイドルグループのメンバーだ。

〇:ひよたん、行くよ?

ひ:は〜い

改札を出たあと、僕とひよたんのお姉ちゃんと合流した。

ひ:お姉ちゃん!ただいま!

ひ姉:おかえり、ひよたん

〇:ただいま

〇姉:〇〇もおかえり

お昼過ぎだったので4人で博多駅構内のうまか食堂でお昼ご飯を食べることにした。

ひ:何食べよっかな〜

〇:僕はちゃんぽんにしようかな

ひ:じゃあ、ひよたんはいか焼きとたこ焼きにしよ

ひ姉:私は〇〇と同じちゃんぽん食べよ

〇姉:私はラーメンかな

各々お店で注文した後、近くのテーブルに座った。

全:いただきま〜す

お昼ご飯を食べ終え、ひよたんのお姉ちゃんの運転で帰路についた。

ひ:着いた〜!

〇:ひよたん、近所迷惑だよ

僕は自分とひよたんの荷物をトランクから下ろしながら、ひよたんを窘めた。

ひ:荷物置いたら近所散歩しようよ

〇:分かったから自分の荷物、家に運びなよ

ひ:は〜い

僕は実家の僕の部屋に荷物を置いたあと、ひよたんを迎えにいった。

〇:ひよた〜ん、準備出来た〜?

ひ:出来た〜!

僕たちは始めに近所の駄菓子屋に向かった。

(ガラガラッ)

〇:おばちゃ〜ん

お:はいはい、どちらさんかな?

ひ:おばちゃん、久しぶり!

お:あら!〇〇ちゃんとひよりちゃんじゃない!もうすっかり大人ね!

〇:おばちゃんも元気そうだね

お:いやいや、おばちゃんももう歳よ

ひ:私たちが結婚して子どもを連れて買い物にくるまでは元気でいてもらわないと(笑)

お:そうね、昔来てくれてたみんなの子どもを見るまでは死ねないわね(笑)

〇:じゃあ、おばちゃんいつものね

ひ:ひよたんも

お:いくつになっても駄菓子の好みは変わらないのね(笑)

続いて僕たちの親友の△△の家が営むスーパーに行った。お店の前では△△が掃除をしていた。

〇:‪△△、久しぶり

△:〇〇!ひより!久しぶりじゃん!

ひ:△△、もうお店継いでるの?

△:いや(笑)夏休みで手伝わされてるだけ(笑)

ひ:ふ〜ん

△:自分で聞いてきたくせに興味無さげなのは相変わらずだな(笑)

〇:せっかくだし、なんか買って帰るか

(ウィーン)

△妹:いらっしゃいま…〇〇くんとひよりちゃんだ!

ひ:久しぶりだね

△妹:最近すごい活躍してるね

ひ:まぁね〜

〇:あんまり褒めると調子乗るから程々にね?

ひ:ちょっと!

△妹:今日は夜ご飯の買い出し?

〇:うーん、散歩がてら来ただけだからなぁ〜

△妹:今日はお惣菜が安くなってるよ

〇:じゃあ、それ買って帰るか

ひ:ひよたん家も

△妹:ありがとうございました〜

僕たちはそれぞれ家に帰り、夕飯を食べたあとのんびりしていた。

ひ:〇〇〜、久しぶりに一緒に寝よ〜

ひよたんがパジャマ姿で枕を持って部屋に来た。

〇:一応アイドルだろ?

ひ:いいからいいから

押し切るので仕方なくシングルベッドに2人で寝ることになった。

ひ:やっぱり狭いね(笑)

〇:当たり前だろ(笑)

そう言ってひよたんが見せた満面の笑みはアイドルスマイルではなく、小さい頃から見てきた幼馴染みのそれだった。

ちなみに、抱き合うように眠っていたところ、翌朝お姉ちゃん2人に写真を撮られたことは言うまでもない。

to be continue...

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