199-進路に悩む陽子
陽子:う~ん……
ある日の教室にて、とある紙を目の前にして腕を組む陽子。その紙とは…、
陽子:進路どうしようかな~……
進路希望調査書だった。
進学先をどこにするか悩んでいる陽子。水縹学院には大学がないため、進学するなら外部に進学するしか手はない。
陽子:…就職するのも手かな~……
今のところ特に学びたいこともない陽子は、就職という手段を視野に入れている。
陽子:ん~……
すると、
(ガラガラガラ……)
教室の扉が開き、教師が入ってきた。
先:藤嶌、そろそろ下校時間だぞ~
陽子:はい、今帰ります
陽子は荷物をまとめ、教室を後にする。
◇
店:いらっしゃいませ
学校を後にして、近くのファミレスにやってきた陽子。
陽子:アドガドシュリンプバーガーのセットを一つ
店:かしこまりました、セットのお飲み物何になさいますか?
陽子:…コ〇コーラで
店:かしこまりました、お会計890円になります
陽子:S〇icaで
店:こちらにタッチお願いします
(🎶~)
店:ありがとうございます
店:商品、あちらでお渡しいたしますので、列になってお並びください
陽子:分かりました
陽子は列の最後尾に並び、商品を受け取る。
店:ありがとうございました
陽子:ありがとうございます
商品を受け取った陽子は適当な座席に座り、バーガーの包み紙を開ける。
陽子:いただきます
大きく口を開け、バーガーにかぶりつく。
陽子:ん~、美味しい~
そして陽子はカバンから進路希望調査書を取り出し、テーブルの上に並べる。
陽子:…ほんとどうしよっかな~……
(パシャッ)
陽子は白紙の進路希望調査書を写真に撮り、姉の果歩に送り付ける。
すると、しばらくして果歩から返信があった。
果:[頑張れ💪]
陽子は思わず、スマホをぶん投げそうになった。
陽子:雑っ……!
果歩を頼るのは諦め、陽子は頭を抱えながら自力で考える。
陽子:……ダメだ、何も思いつかん…!
陽子は諦めて進路希望調査書をカバンにしまい、バーガーに集中することにした。
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