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197-風邪を引く果歩

(🎶〜🎶〜)

果:んっ……

ある日の朝、アラームの音で目を覚ました果歩。

果:…頭痛い……

起き上がった瞬間、頭痛に見舞われ再びベッドに倒れる。

果:風邪か……?

果歩はベッド横の棚から体温計を取り出し、脇に挟む。

(ピピピピッ…)

果:…風邪やな……

体温計には『38,6℃』と表示されていた。

果:はぁ……

果歩は天井を仰ぎ、ため息をつく。

果:〇〇くんに連絡しとこ…

あいにく、経口補水液を切らしていたので、〇〇に買ってきてもらうためL〇NEを送る。

果:[風邪を引きました。経口補水液を切らしているので買ってきてもらえるとありがたいです。]

しばらくして既読がつく。

〇:[分かりました。私はバイトなので松田に頼んでおきます。]

果:松田ちゃん、か……

果歩はスマホを枕元に置き、布団を深く被って眠りについた。



そしてお昼すぎ、

(ピンポーン)

果歩の家のインターホンが鳴った。

果:はい…

寝ていた果歩は起き上がり、マスクを着けて玄関に向かう。

(ガチャッ)

好:お久しぶりです

果:あぁ、松田ちゃん、ありがとね…

ドアの外には好花が立っていて、手にはスーパーの袋が握られていた。

好:経口補水液と、あるか分からないので冷却ジェルシートも買ってきました

果:…ありがたいけど、私あんまりそれ好きじゃないんよね……(苦笑)

好:あらま…(苦笑)

果:じゃあ受け取るね、ありがとう

好:はい、じゃあしっかり休んでくださいね

果:うん、ありがとね…

好花が帰り、果歩もベッドに戻る。



そして深夜、果歩の体温はさらに上がり、咳や鼻水も出てきていた。

果:(ゴホッゴホッ…!)

すると、

(ピンポーン)

またインターホンが鳴った。が、果歩に立ち上がる体力はなかった。

(ガチャッ)

〇:藤嶌〜?

玄関を開けて入ってきたのは、〇〇だった。

(コンコンコンッ)

〇:入るよ

寝室のドアがノックされ、〇〇が入ってくる。

〇:体調はどうだ?

果:さらに悪化してる……

〇:あらま…、薬は飲んだ?

果:(コクッ)

〇:お粥とか食べれそうなら作るけどどうする?

果:食べる……

〇:分かった、ちょっと待ってて

〇〇は台所に向かい、持ってきた食材で豆腐粥を作る。

〇:はい、出来たぞ

果:ありがと…(ゲホッゴホッ…)

〇〇は果歩の背中を支え、身体を起こす。

〇:ふ〜ふ〜…、はい、あ〜ん…

果:(…パクッ)

〇:食べれそう?

果:うん…

〇〇に看病してもらう果歩です。

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