![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145088458/rectangle_large_type_2_b7b89147989c0d79c6a0387ae574ca25.png?width=800)
260-事故がフラッシュバックする菜緒
(ブゥゥゥン……!)
「……えっ…?」
(ドンッ…!!)
…………………………
菜:はっ……!
菜:はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……
ある日の深夜、菜緒は事故直前の光景がフラッシュバックして目を覚ました。
菜:…ゔっ……!
(ビチャビチャビチャ…!)
菜緒は吐き気を催し、ベッド横のゴミ箱に嘔吐した。
菜:はぁ…はぁ…はぁ……、
菜緒は枕元のスマホを手に取り、美玖と愛萌にメッセージを送る。
菜:[来て]
しばらくすると、階段を降りる足音と部屋のドアが開く音がした。
美玖:菜緒…?
菜緒:美玖……(涙)
菜緒の部屋にやってきた美玖は、泣いている菜緒を抱きしめる。
美玖:大丈夫大丈夫…、
菜:……(涙)
菜緒のフラッシュバックはこれが初めてではない。
愛:……吐いた?
菜:……(コクッ)
嘔吐物の匂いに気付いた愛萌は後処理をする。
愛:よっこいしょ…、
ゴミ袋の中にペーパータオルを詰め、袋を二重にして縛る。
愛萌が台所のゴミ箱に袋を捨てに行っている間、美玖は窓を開け菜緒のベッドに腰掛ける。
美玖:……どう?寝られそう?
菜:(フルフル……)
美玖:じゃあ一緒に寝よっか
美玖は菜緒のベッドに上がり、一緒に横になる。
美玖:私がいるから大丈夫
菜:……ありがと…、
愛:…おやすみ……(笑)
愛萌は二人を一瞥し、静かにドアを閉めて部屋に戻った。
◇
そして翌朝、
(🎶〜🎶〜)
史:美玖〜、起きないの〜?
史:…あれ、いない……、
無人の美玖の部屋でアラームが鳴っていた。
史:美玖〜、
美玖の部屋を出て、他の部屋を見て回る。
そして史帆が菜緒の部屋のドアを開けたとき、
史:……なるほどね、
抱き合って眠る菜緒と美玖の姿が目に入った。
史:美玖、今日バイトでしょ?遅刻しないで行きなさいよ?
美玖:…ん〜、分かった……
菜:💤💤
三つ子の絆が垣間見える第四組です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?