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262-この前の女の子に出くわす美玲
み:……。
祐:みーぱんさん、おざす
み:お〜、おはよう(笑)
ある日の朝、美玲が大学に向けて歩いていると、後ろから学部の後輩の祐介がやってきた。
祐:今日も暑いっすね〜
み:うん(苦笑)今日の最高気温33℃らしいからね(苦笑)
祐:うわぁ〜(笑)
そんなことを話しながら歩いていると、
み:……あれ?
祐:ん…?
み:あそこに誰かいない?
日傘を差して木陰で項垂れる女の子がいた。
み:大丈夫?
?:えっ……?
み:何か冷たい飲み物でも買ってこようか?
?:いえ、大丈夫です…
そう言って女の子が立ち上がろうとした時、
?:(クラッ…)
祐:危ない……!
倒れかけ、祐介が咄嗟に支えた。
み:とりあえずここに座ってて?祐介くん飲み物買ってきてもらえる?
祐:分かりました
美玲はバッグからハンディファンを取り出し、女の子に風を送る。
み:高校生?
?:はい、
み:今日は学校は?
?:さっき病院にアレルギーの薬を処方してもらいに行って、今から学校に行くつもりでした…(苦笑)
み:そっか…(苦笑)
とここで、美玲があることに気付く。
み:…もしかしてだけどさ、悠菜ちゃんって名前だったりする?
悠:……なんで私の名前知ってるんですか?
み:先週かな?考古大の近くの喫茶店で友達と勉強してたでしょ、その時私もいたのよ
悠:…あぁ〜、
するとちょうど祐介が水を買って戻ってきた。
祐:大丈夫?飲める?
悠:はい、ありがとうございます
悠菜ちゃんはバッグから財布を取りだし、100円を祐介に渡した。
祐:…みーぱんさん、そろそろ講義始まりますよ?
み:あ、やば、じゃあ私たちもう行くね?
悠:はい、ありがとうございました
祐:あんま無理せんようにな?
悠:はい
そうして美玲たちが去った後、
悠:……案外親切な人っておるもんなんやな……
悠菜は美玲たちが走っていった方を見つめていた。
大学の行きしなに高校生を助けた美玲たちです。
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