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198-車椅子を組み立てる佐々木家

久:おっ、届いてる

ある日、久美が家に着くと玄関に荷物が届いていた。

久:ただいま〜

陽菜:おかえり

美玖:おぉ、届いたんだ

久:うん

陽菜:何それ…?

久:車椅子

陽菜:あぁね

久美はカッターナイフでダンボールの封を切り、車椅子の部品を取り出す。

久:え〜っと…、

美玖:説明書これね

久:ありがと



久:…よしっ、オッケー

説明書を見ながら部品を組み立て、車椅子が完成する。

陽菜:おぉ〜…!

ひより:何?

ちょうどひよりたちが2階から降りてくる。

陽菜:菜緒お姉ちゃんの車椅子

ひより:あぁ…、

久:そういやご飯食べたの?

美玖:食べたよ

久:ふ〜ん…

久美は台所に向かい、冷蔵庫からおかずを取り出す。

久:いただきます

愛:ただいま〜

すると、愛萌も帰ってくる。

美玖:おかえり

愛:おっ、車椅子届いたんだ

久:んんっ…

ひなの:なんか食べたの?

愛:ううん、何も食べてない

美玖:じゃあ向こうのおかず食べれば?

愛:そうね…

そんなやり取りをしている姉の横で、陽菜とひよりはS〇itchを起動する。

陽菜:……。

ひより:……。

久:…芽依は?

ひより:上で寝てる

久:…ほんと寝るの好きね、あの子…

ひなの:じゃあお風呂入ってこよっかな…

愛:行ってらっしゃい



そして深夜、

史:ただいま〜…

残業終わりの史帆が帰ってきた。

(ガチャッ)

史:…痛っ……!

電気の消えたリビングに入った瞬間、足の指を何かにぶつけた。

史:……菜緒の車椅子か…

それは久美たちが組み立てた車椅子だった。

久:どうした?何か聞こえたけど…?

史:車椅子に足の指ぶつけた…

久:あぁ……(苦笑)

史:もうちょっと奥置きなよ…(苦笑)

久:そうね……

車椅子を別の場所に移して、久美は2階に戻った。

菜緒用の車椅子を買った佐々木家です。

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