254-喫茶店で涼む美玲
み:暑っつ……!
この日の京都市の最高気温は33℃。大学終わりの美玲はうだるような暑さに辟易していた。
(カランコロンッ…)
店:いらっしゃいませ
み:一人です
店:空いてるお席どうぞ
美玲はその暑さから逃げるため、大学近くの喫茶店にやってきた。
み:ふぅ……、
美玲は荷物を下ろし、椅子に腰かける。
み:…なんか飲もっかな〜
メニューを開き、飲み物を注文する。
み:レポートやるか〜、
カバンからパソコンを取り出した美玲は、ソフトを立ち上げレポートを作成する。
店:お待たせしました、アイスコーヒーになります
み:ありがとうございます
◇
そして夕方、
※:ただいま〜
店長:おかえり
?:ご無沙汰してます
店長:おぉ、久しぶり、元気にしてた?
?:えぇ、まぁ…(苦笑)
お店の娘さんが友達を連れて帰ってきた。
※:悠菜、奥行こ
悠:うん、
その二人は奥の方の席に向かった。
み:…娘さんって高校生でしたっけ?
店長:えぇ、何なら今年受験生なんですけどねぇ…(苦笑)
み:(苦笑)
美玲はパソコン画面に目線を戻し、引き続きレポートを作成する。
そうしてしばらくレポートを書いていると、
悠:だからちゃうって、
※:えぇ〜?
悠:なんでそこで2乗やなくて×2すんねん…(苦笑)
※:いや×2やと思うやん(笑)
悠:思いません(笑)
受験生二人組が数学の勉強をしている声が聞こえてきた。
み:…∑はややっこしいよな〜(笑)
そして聞こえてきた声だけで単元を当てる美玲。
み:じゃあ私はそろそろ帰ろうかな…、
美玲は立ち上がり、荷物をまとめる。
店:伝票お預かりします
店:お会計が740円になります
店:1000と40円お預かりします
店:300円のお返しと、レシートになります
み:ありがとうございます
店:ありがとうございました
店長:ありがとうございました〜
喫茶店で涼んでいた美玲です。
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