278-レポートを書く美穂たち
美穂:(カタカタカタカタ……)
渡母:あら珍しい…、
この日、美穂は珍しくリビングでパソコンに向き合っていた。
美穂:しょうがないでしょ、来週までのレポートがあるんだから…、
渡母:はいはい、頑張って
それだけ言って、母親は晩ご飯を作りに台所に入った。
◇
そして数十分後、
美穂:(カタカタカタカタ……)
渡母:美穂、ご飯できたよ
美穂:は〜い
晩ご飯が出来上がり、美穂はパソコンを閉じて立ち上がる。
美穂:ふぅ〜…、
渡母:ちゃんと休憩しながらやりなさいよ
美穂:へいへい、
美穂は炊飯器からご飯をよそい、テーブルに着く。
美穂:いただきま〜す
渡母:召し上がれ
◇
そして晩御飯を食べ終えた美穂はお風呂に入り、再びパソコンに向き合う。
美穂:(カタカタカタカタ……)
美穂:ふぅ〜……、
レポートが一段落し、伸びをする美穂。
美穂:…もう23時か……、
壁に掛けられた時計を見ると、23時を少し回ったところだった。
美穂:よっこいしょ…、
美穂は立ち上がり台所に向かう。
電気ケトルでお湯を沸かし、棚からインスタントコーヒーを取り出し封を切る。
(…カチッ)
お湯を注ぎ、リビングに戻る美穂。
美穂:…ふぅ〜、続きやるか
眠気覚ましのコーヒーを飲みながら、レポートを再開する。
美穂:(カタカタカタカタ……)
すると、
(ピロンッ)
若:[レポート終わらん(笑)]
正恭からメッセージが来た。
美穂:[大丈夫、私も終わらないから(笑)]
若:[後どのくらい?]
美穂:[今八割くらい]
若:[了解]
美穂:…そっちも言えや……(笑)
深夜にレポートを書く美穂たちです。
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