246-駅で立ち往生する陽菜たち
陽菜:づがれだ〜……!
☆:(苦笑)お疲れ様です…
生徒会の仕事が長引き、19時過ぎに学校を出た陽菜と☆☆たち。
※:じゃあ私たち自転車なので、
陽菜:うん、お疲れ様
他の役員たちと別れ、二人は駅に向かう。
(ピッ)
改札をくぐり、ホームに降りる。
陽菜:雨降ってるからちょっと肌寒いね…
☆:そうですね…、
そうして乗り換え駅まで来たとき、アナウンスが…、
アナ: ※※駅※※駅間で電車とお客様が接触したため、※※線は全線運転を見合わせています
☆:うわっ、マジか…!
陽菜:うわぁ〜……、
人身事故の影響で陽菜たちはホームで待機せざるを得ない状況に。
◇
他の駅でも…、
ひなの:ふぅ…疲れた……
バイトを終えたひなのが駅に到着すると、
ひなの:…人身事故〜?
電光掲示板に遅延の案内が流れていた。
◇
未:あ〜りゃりゃ…、
明:帰れる…?(苦笑)
未:さぁ……?(笑)
未来虹と明里も大学帰りに足止めを食らっていた。
未:どうします?歩いて帰ります?
明:いや、待つよ(笑)
◇
そして一時間後、
明:……復旧しないね…
未:単線軌道ですからね……、
運行が再開される気配はなく、二人はホームに座り込む。
陽菜:はぁ……、
☆:早く再開されないですかね~?
陽菜たちも近くの椅子に座る。
(プルルルップルルルッ…)
美玖📞:はい、もしもし
ひなの:もしもし、人身事故で電車止まったから迎えに来てもらえない?
美玖📞:いいよ、今から向かう
ひなのは家に電話をして、美玖に助けを呼んでいた。
◇
美玖:ひなのたち迎えに行ってくる
菜:何があったの?
美玖:人身事故だって
愛:じゃあ私と菜緒で夕飯作ってるから
美玖:お願い
美玖は上着を羽織り、車に向かう。
美玖:まずは…、ひなのかな……?
美玖はシフトレバーを入れ、ひなのが立ち往生している駅に向かう。
(ピロンッ)
美玖:ん?
すると、陽菜からもメッセージが来る。
美玖:陽菜もか…(苦笑)
美玖は先にひなののもとに向かう。
◇
美玖:お待たせ
ひなの:ううん、大丈夫
駅のロータリーに向かうと、ひなのが出口付近で雨宿りしていた。
ひなの:陽菜は大丈夫なの?
美玖:だから今から向かう
ひなの:そうなんだ(笑)
そうして美玖とひなのは陽菜のもとに向かう。
◇
美玖:…陽菜どこにいるか分かる?
ひなの:陽菜……あれじゃない?
ひなのが指さした方を見ると、
陽菜:……。
☆:……。
並んでスマホを眺める陽菜と☆☆がいた。
美玖:陽菜、お待たせ
陽菜:おぉ、ありがと
美玖:☆☆くんも乗って?送ってく
☆:ありがとうございます
陽菜と☆☆は車に乗り込み、シートベルトを締める。
◇
明:……💤💤
未:……。
人身事故から二時間以上が経ち、明里は待ち疲れて未来虹の膝枕で寝始めた。
未:……あ、
ここで、弟の☆☆の存在を思い出した未来虹。メッセージを送る。
未:……明里さん、移動しますよ
明:んえっ…?運行再開した?
未:いえ、知り合いに迎えに来てもらいます
明:ほえぇ~……、
明里と未来虹はホームの階段を上がり、ロータリーに出る。
◇
☆:…ロータリー入ってすぐのところにいるらしいです
美玖:オッケー
☆☆は未来虹から連絡を受け、すぐに美玖に※※駅に向かうようにお願いした。
☆:いました、
未:☆☆、美玖さんもありがとうございます
美玖:いいえ、じゃあ後ろ乗っちゃって?
未:はい
明:お邪魔しま~す
そう言って明里が車に乗り込んだとき、
ひなの:…あっ、あの時の……
明:えっ?…あぁ~!
美玖:何?知り合い?
ひなの:お正月の交通事故の第一発見者の子だよね…?
明:はい…!
美玖:あぁ、あの中学生が轢かれたやつ?
ひなの:そう、
◇
そして丹生家、髙橋家に三人を送り届け、美玖たちは家に帰る。
陽菜:ただいま~
愛:おかえり、ご飯温め直すね
美玖:ご飯ありがとね
菜:ううん、
家に着くころには22時近くなっていた一行です。
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