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9-久美と史帆の誕生日

とある日の昼下がり、〇〇たちはデパートに来ていた。

〇:久美姉ちゃんと史帆姉ちゃんの誕生日プレゼント、何にしようかな…

ひより:去年は何あげたっけ?

美:確か…私がマグカップで…

菜:私と愛萌とひなのが衣類

〇:俺が新しい枕あげた

陽:私たちはお菓子いっぱいあげたもんね

デパート内を散策しながら二人へのプレゼントを考えていた。

愛:ちびっこ三人は今年もお菓子だとして、私たちよね

ひなの:二人が何を欲しているか分かればな~

美:久美お姉ちゃんなら何でも喜びそうだけど…

〇:やっぱり衣類とかかな~

菜:最近は特に何が欲しいとか聞かないしね

ということで二人にあげるプレゼントは衣類に決まった。

ひなの:どんな服にしようかな?

愛:これから夏に向かっていくし夏服じゃないかな

年上5人はそれぞれレディースファッションショップやアクセサリーショップに来ていた。

菜:久美お姉ちゃんはあんまり柄物着ないし…この白のブラウスにしよ

〇:史帆姉ちゃんは…星柄のバレッタでいいかな

美:二人とも基本パンツスタイルだし、たまにはロングのプリーツスカートでも履いてもらおうっと

愛:この天眼石のブレスレット、久美お姉ちゃんに似合いそうだな

ひなの:史帆お姉ちゃんノースリーブとか着るかな?

各々二人の普段のファッションの傾向を基に買い物を行う。

一方、年下3人は駄菓子屋に来ていた。

ひより:何買おうかな

陽:予算は3000円だから買いすぎないでよ?

芽:分かってるよ~

そう言いながらどんどんお菓子をかごに入れていくひよりと芽依と、必死にお会計を計算する陽菜。

店員:お会計2890円です

陽:3000円で

なんとか予算内に収まったことに安堵した陽菜は財布から千円札を三枚出し支払いを済ませる。

買い物を終えた一行は帰宅後、それぞれが買ったプレゼントを当日までバレない場所に隠した。

そして当日、

史:ふんふ~ん♪

久:ちゃんと前見て運転してよね?

史:へ~い

大学の帰り、浮かれ気分で車を運転する史帆とそれを助手席で呆れる久美の姿があった。

久:ちゃんと講義は受けたんでしょうね

史:失礼な!ちゃんと受けたに決まってるでしょ!

久:ならいいけど…

二人は大学が別のため、お互いの講義の様子は知らない。

家に着いた久美と史帆。

史:準備は良い?玄関開けるよ?

久:いいよ(笑)

(ガチャッ)

(パンッ)

「「HAPPY BIRTH DAY!!」」

玄関では久美と史帆以外の八人がクラッカーで二人の誕生日を祝福した。

久史:ありがとう!!

美:料理の準備しちゃうから、手洗ってきてね

陽:陽菜も手伝う

ひより:ひよたんも!

ひなの:みんなでやるよ

料理が揃い、全員が席に着いた。

菜:じゃあ芽依、音頭お願い

芽:久美お姉ちゃんと史帆お姉ちゃんの誕生日を祝して乾杯!

「「乾杯!!」」

史:ふ~、お腹いっぱい

久:ほんと、みんなありがとね

テーブルに所狭しと並べられていた料理の数々も一時間もすればほとんど十人のおなかの中に。

愛:ふふっ、満足するのはまだ早いよ

その瞬間、部屋の電気が急に消えた。

陽:きゃ~!!

菜:陽菜…(笑)

台所からろうそくの点いたケーキを持って、美玖がやってきた。

久美と史帆の目の前にやってきたケーキ。

〇:二人とも今年の抱負は?

久:ん~、”一年健康に”かな?

史:私は…”久美以上に健康に”だね(笑)

ひなの:なんか史帆お姉ちゃんらしい(笑)

芽:ろうそく消して?

久史:せーの、(ふ~)

(パチパチ)「「誕生日おめでとう!」」

美:ケーキ切り分けるよ

ひより:ひよたん大きめね

芽:芽依も大きめ

陽:陽菜も

愛:私は小さくていいや

ひなの:私も

〇:前に同じく

久:史帆はお腹いっぱいじゃなかったの?

史:ざんね~ん、デザートは別腹です

大きめ3つ小さめ3つ普通の4つに切り分け、全員でいただいた。

ケーキを食べ終え久美と史帆がソファでのんびりしていると、

〇:よっこいしょ、っと

〇〇が大荷物を持って階段を降りてきた。

久史:ふふっ

それを見て察した二人。

菜:美玖、行くよ

愛:陽菜たちもいらっしゃい

洗い物を終えた美玖たちや2階にいた陽菜たちもリビングに集合した。

〇:改めて「「誕生日おめでとう」」

久史:ありがとう

久美と史帆の誕生日を祝う佐々木家です。

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