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眠り姫

未:やっほ〜!

そう言って僕の部屋のドアを勢いよく開けたのは幼馴染みの髙橋未来虹だ。

〇:はぁ…、何?

僕は読んでいた小説をとじて立ち上がる。

未:遊びに行k

〇:却下

未:ぶ〜、夏休み中ずっと引きこもるつもり?ニートになるよ〜!

〇:うるさい

未来虹の膨れた頬を左手で潰しながら、右手の小説で頭を小突く。

未:痛〜い!暴力反対!

〇:仲良しの友達とでも行ってくれば良いだろ?

未:仲良しの友達

そう言って僕を指さす未来虹。

〇:腐れ縁を友達呼ばわりすな(笑)

未:私は〇〇の心配をしてるの!

〇:お勤めご苦労さまです

未:もういい、行くよ

僕の腕を引き外へ連れ出そうとする未来虹だったが、

未:…あれ?

〇:まぁ僕も高校生だし、未来虹よりは体格いいし…

僕の体は全く動かない。

〇:諦めたまえ

未:ブーブー、大人気ないぞ〜!

逆に未来虹を引きずりソファに座る。

未:…相変わらずどこ見ても小説ばかりね

〇:僕の恋人は……フッ、この本たちさ

未:何股してんのよ

〇:スルーすんなよ(笑)2000股くらい?

未:社会不適合者…

〇:うるせぇ(笑)

僕は手に持っていた小説の世界にまた入っていった。

数十分後、ふと肩に重みを感じ横を覗くと、

未:💤

未来虹が僕の肩に寄りかかり、熟睡していた。

〇:…そうだ、寝顔撮ったろ

未来虹を起こさないようにベッドの上のスマホを取り、カメラアプリを起動する。

〇:はい、チーズ📷✨

未来虹の寝顔を数枚撮ったところで、

〇:未来虹〜、起きろ〜

未:…んっ…?私寝ちゃってたのか

未来虹を起こした。

〇:人の肩でグースカ寝やがって(笑)

未:だって〇〇が構ってくれないんだもん

〇:じゃあ帰れよ(笑)

未:……

〇:ん?

未:💤

また僕の肩で寝やがった。仕方が無いのでまた小説の世界に入ることにした。

小説を数冊読み終え、日が落ちた頃、

未:…んっ、〇〇おはよう

未来虹が起きた。

〇:おはようじゃねぇよ(笑)何時間寝てんだよ?

未:ん〜、五時間くらい?

〇:分かったらさっさと自分の家に戻れ

未:分かった

💋💕

未:じゃあね(笑)

〇:………………何やってんだあいつ…//

僕は未来虹の唇の感触が残る頬をそっとなぞった。

to be continue…

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