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第三話
そうして迎えた三次審査、私は七時過ぎには起きて準備をする。
〇〇:忘れ物は…、携帯…!一番大事なもの忘れるとこだった(笑)
一番大事なものは通知書と身分証明書だが、忘れ物を確認した私はホテルの部屋を出て、鍵をフロントに預ける。
フロント:いってらっしゃいませ
〇〇:ありがとうございます(笑)
国会議事堂前駅から千代田線に乗り、乃木坂駅を目指す。そして乃木坂駅で降りたとき、聞き覚えのある発車メロディーが聞こえた。
(🎶~🎶~)
〇〇:……なんだっけ?この曲…
私は『青山霊園方面』と書かれた出口から外に出る。すると、
〇〇:…待って、また道に迷った?
私はまた道に迷った。今度はオーディション会場に電話をかける。
スタッフ📞:はい、もしもし、欅坂46運営委員会の※※です
〇〇:エントリーナンバー85番の森田〇〇です
スタッフ📞:はい、どうしましたか?
〇〇:乃木坂駅で降りた後、道に迷いました
スタッフ📞:道に迷った?…今どこにいらっしゃいますか?
〇〇:『やすらぎ会館』の前です
スタッフ📞:分かりました、
スタッフ📞:そうしましたら、坂を上がって突きあたりを左に曲がっていただいたら、そのまままっすぐ突きあたりまで来てください、スタッフを向かわせます
〇〇:分かりました、ありがとうございます
そうして歩くこと15分、スタッフさんと合流できた。
スタッフ:良かったです、間に合って
〇〇:ご迷惑をおかけしました
スタッフ:いえ、こちらこそ案内誘導が不十分でご迷惑をおかけしました
スタッフさんと一緒に会場内に入り、受付を済ませる。
スタッフ:では、こちらの控え室でお待ちください
〇〇:分かりました
中に入ると、全員からの注目を一斉に浴びる。
〇〇:(気まずい……(苦笑))
私は空いている席に座り、カバンを机の上に置く。
〇〇:……。
そうして本を読んで時間を潰していると、
(コンコンコンッ)(ガチャッ)
スタッフ:みなさん、これから審査会場に移動しますので、エントリーナンバー順に並んでください
全員:はい
スタッフさんに呼ばれたので、私は読んでいた本を閉じて立ち上がる。
相変わらず高鳴っている胸をさすり、審査開始を待つ。
スタッフ:…では中に入ります
そしてついに審査が始まった。エントリーナンバー順に自己紹介・自己PRをしていく。
審査員:次はエントリナンバー85番、森田〇〇さん
〇〇:はい
名前を呼ばれ前に出る。
〇〇:…大阪府出身中学一年生12歳の森田〇〇です
〇〇:自己PRは、~~~~~~~~
………………。
〇〇:…以上です、ありがとうございました
審査員:ありがとうございました
そして次はダンス審査になる。課題曲の『誰よりも高く跳べ』の音源が流れ始め、各々がダンスを踊る。
(🎶~🎶~🎶~🎶~)
〇〇:(…みんな結構踊れてるな……)
そしてダンス審査が終わり、私たちは控え室に戻される。
そうして全グループの審査が終わり、私たちは再度審査会場に集められる。そこには一日目に審査を受けた関東在住の候補者も集まっていた。
司会:ただいまより、三次審査通過者を発表します、名前を呼ばれた候補者は壇上に上がってください
司会:エントリーナンバー4番、※※※※
司会:~~~~~~~~~~~~~~
そして、
司会:エントリーナンバー85番、森田〇〇さん
〇〇:はい
私の名前が呼ばれた。
壇上に上がると、落選者の表情がよく見て取れた。
司会:以上の24名が最終審査進出となります
最終審査に進出した私たちはスタッフさんの誘導で別の部屋に移動する。
スタッフ:…はい、みなさん、最終審査進出おめでとうございます
候補者:ありがとうございます
スタッフ:この先の審査の流れについて説明させていただきます
そうしてスタッフさんからの説明を受けた私たちは、新たなエントリーナンバーが与えられ、記録用の映像を撮る。
〇〇:エントリーナンバー24番、大阪府出身中学一年生12歳の森田〇〇です
~続~
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