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224-趣味に興じる芽実

芽実:……。

ある日の休日、芽実は自前の一眼レフ片手に出かけていた。

最寄り駅から電車に乗りこみ、学校の方を目指す。

そして学校の最寄り駅に着くと電車をおり、改札をくぐって外に出る。

芽実:暑っつ……

まだ5月だと言うのに真夏のような暑さの中、芽実は学校の裏手の山に登る。

芽実:ふぅ〜……

急な階段を上る文化部の芽実は、息を切らす。

芽実:…おっ、なんかおる

すると、木の上に鳥の巣があるのが見えた。

カメラのレンズの蓋を開け、フォーカスを巣に合わせる。

(パシャッ)(バタバタバタ……!)

芽実:(苦笑)

そしてカメラをしまい、再び足を動かす。



芽実:着いた〜

そうして1時間ほど登り、山頂の展望台に到着した。

芽実:んんっ……!

大きく息を吸って伸びをする。

芽実:…どこ撮ろっかな……

カメラを構え、被写体を探す。

(……パシャッ)

芽実:…ん〜、なんかちゃう…

思うような写真が撮れず、何枚もシャッターを切る。

芽実:……こんなもんでええか…

芽実はカメラを下ろし、自販機に向かう。

(ガシャンッ)

水を購入し、蓋を開ける。

芽実:……ふぅ〜…

喉を潤した芽実は、ベンチに座り休憩する。

芽実:……また きっと いつの日か会える日まで🎶

芽実:この空 遠いどこかで頑張ってるお互いを信じて🎶

芽実:…ふふふっ……(笑)

どこかで聞いたことあるような歌を口ずさむ芽実。

すると、駐車場に一台の車が入ってきた。

□:おぉ〜、晴れてていい景色だな…

久:ね〜、…あれ?芽実ちゃん?

車の中から出てきたのはドライブデート中の□□と久美だった。

芽実:お久しぶりです

久:久しぶり

久:こちら、私の彼氏の□□くん

□:初めまして

芽実:初めまして、松田芽実です

久:今日は写真撮りに来たの?

芽実:えぇ、

久:そうなんだ、この暑さの中徒歩登山は大変じゃない?(笑)

芽実:めちゃくちゃ大変です(笑)

久:まぁ気を付けて帰ってね?

芽実:はい、久美さんも楽しんで

久:は〜い

久美とばったり会った芽実です。

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