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初仕事の前乗り

〇〇:ん〜……

学校終わり、私は東京に向かうため1度家に帰り、京都駅に来ていた。

〇〇:…すみません

店員:はい

〇〇:やきとり弁当1つ

店員:やきとり弁当1つですね、かしこまりました

構内のお弁当屋さんで駅弁を購入した後、好花ちゃんと待ち合わせをし、新幹線改札からホームに向かう。

好花:次の新幹線?

〇〇:…いや、その次の新幹線

菜緒ちゃんから来たメッセージから、乗っている新幹線を推測する。

好花:……やっと来た

新幹線がホームに入ってき、菜緒ちゃんが乗っている先頭車両に乗り込む。

〇〇、好花:おはよう

菜緒:おはよう

奥から、菜緒ちゃん、好花ちゃん、私の順に座席に座る。席に着くと、さっき買ったお弁当をテーブルの上に開く。

〇〇:……。

好花:……。

菜緒:……。

誰も一言も喋らない。

好花:……抹茶のプリン食べる?

菜緒:…菜緒、抹茶嫌いやねん

好花:あっ……

〇〇:んふっ(笑)

沈黙に耐えかねたのか、好花ちゃんが抹茶プリンを菜緒ちゃんに分けようとしたが見事に空振った。

好花:…〇〇くんは食べるやろ?

〇〇:うん(笑)ありがと(笑)

結局その後も特に会話もなく東京に到着する。丸ノ内口のロータリーに停まっているマネージャーさんの車に行くと、既にひよりちゃんと陽菜ちゃんが着いていた。

MG:おはよう

3人:おはようございます

陽菜:ちょっと遅かったんじゃない?

好花:そう?

陽菜:だって新幹線が到着するの20:45でしょ?もう21時過ぎだよ?

好花:まぁ、飲み物買ってたから(笑)

そう言って3人で某コンビニのカフェ・オ・レを見せびらかす。

陽菜:いいなぁ〜

座席に座り、シートベルトを締める。

ホテルに着くとフロントでチェックインを済まし、2部屋に分かれる。

好花:失礼しま〜す

菜緒:(笑)

中はビジネスホテルらしくベッドが3つとユニットバスだけの簡素なものだった。

好花:どこがいい?

〇〇:奥…

ベッド脇にスーツケースを置く。

好花:お風呂先借りま〜す

〇〇、菜緒:いってらっしゃい

好花ちゃんがお風呂に入っている間、ベッドに腰掛け読書に勤しむ。

菜緒:……んっ

隣のベッドに寝そべる菜緒ちゃんが右手を差し出す。

〇〇:…何?

菜緒:暇…

〇〇:俺も暇…

その後も「暇…」「俺も暇…」を延々と繰り返す謎の遊び?をしていた。

好花:何してんの?(笑)

好花ちゃんがお風呂から上がり、入れ替わりで菜緒ちゃんがお風呂に入る。

〇〇:ふぁ〜……

好花:眠いん?

〇〇:うん…

好花:ふふっ(笑)

時計を見ると、既に22:20をまわっていた。うつらうつらしていると、菜緒ちゃんがお風呂から上がり、私の番になった。着替えとタオルを持ってユニットバスに向かう

シャワーを浴びてお風呂を出る。部屋では頭にタオルを巻いた菜緒ちゃんが好花ちゃんにドライヤーをかけていた。

好花:こっちおいで?髪の毛乾かしたるから

お言葉に甘えて、好花ちゃんのベッドに腰掛ける。

(ブオオォォ……)

好花:よしっ、オッケー

菜緒:じゃあ〇〇くん、菜緒の髪お願い

好花ちゃんにドライヤーをかけてもらったところで、今度は私が菜緒ちゃんの髪を乾かすことに。ベッドの反対側に腰掛けた菜緒ちゃんの後ろに付き、ドライヤーのスイッチを入れる。

(ブオオォォ……)

菜緒:……〇〇くん?寝ないで?

好花:(笑)

私の睡魔が限界を迎え、頭が船を漕ぎ始める。

どうにか菜緒ちゃんの髪を乾かし終え、自分のベッドに入る。

菜緒、好花:おやすみ

〇〇:うん……

ちなみに2人はこの後も少し雑談をしていたらしい。

(🎶〜🎶〜)

翌朝、9:00に3人のスマホのアラームが鳴る。

菜緒:ん〜……、おはよ

好花:おはよう

〇〇:…はぁ……

迎えの車が12:00に来るため、ゆっくり準備をする。

好花:…着替えどうしよっか

〇〇:…どうする?

さすがに年頃の男女が一緒に着替える訳にもいかないので、方法を模索する。

菜緒:〇〇くんがユニットバスで着替えて、その間に菜緒たちが着替えれば…

〇〇:分かった

洋服を持ってユニットバスに籠る。洋服に着替えて、2人の合図を待つ。

好花:〇〇くん、いいよ〜

2人も着替え終わり、各々メイクをして朝食に向かう。

(ピンポーン)

陽菜:は〜い

ひよりちゃんと陽菜ちゃんの部屋の呼び鈴を鳴らすと、中から陽菜ちゃんが出てきた。

好花:準備出来た?

陽菜:あともう少し

2人の部屋に入り、準備を待つことに。

ひより:よしっ、準備オッケー

好花:じゃあ、行きますか

1階に降りて、朝食をとる。

5人:いただきます

朝食はビュッフェ形式になっており、各々が好きなものをとって食べている。

朝食を食べ終え部屋に戻ると、荷物を用意する。

菜緒:スーツケースは置いていって大丈夫よね

ホテルにはもう1泊するため、大きな荷物は置いていく。

マネージャーさんから連絡が来るまで部屋で適当に時間を潰す。

MG:『もうすぐ着きます』

リュックを持ってホテルの1階に降りて、マネージャーさんを待つ。しばらくすると、マネージャーさんの車がホテルのロータリーに入ってきた。

MG:お待たせ〜

5人:お願いします

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