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ほおづえついた夜が冷ました ひとりぼっちの マグにはコーヒー べつに苦くはなかったけれど 砂糖は底に沈んでいった ミルクをこぼして入れるのやめた いつもよりも熱いコーヒー まだるっこしい猫舌と うらはらにまわる60分は 考えごとも半分残した 寒がり猫のしっぽがゆらす カーテンと窓のすきま時間 夜のまぶしさごまかすために 起きてなくたっていいんだよ 静かに眠ろう 静かな夜だ 難しいことは あした起きてから考えよう こぼしたミルクは戻らないけど 冷蔵庫のなか 本当はまだち