いつも頭上に、ゆでたまご
去年のいつだったかの、まだ日が高い時間。
疲れきって横になり、うすらぼんやりと霞んだ頭としょぼしょぼの目で、ぼーっと天井を見上げていたときのこと。
明かりのついていないシーリングライトのランプシェードが、白くてまあるくてすべすべで、「ゆでたまごみたいだな」って。
「……ゆでたまごだな?」 って。
それ以来、あおむけに寝るといつも視線の先にゆでたまごがある状態だ。
「ゆでたまご」とは言ったものの、殻をむく前のスタイルなので、それが本当にゆでたまごなのかと問われれば答えに窮す