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エッセイ

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うすらぼんやりとした頭で綴ったエッセイです。
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#創作大賞2023

いつも頭上に、ゆでたまご

去年のいつだったかの、まだ日が高い時間。 疲れきって横になり、うすらぼんやりと霞んだ頭としょぼしょぼの目で、ぼーっと天井を見上げていたときのこと。 明かりのついていないシーリングライトのランプシェードが、白くてまあるくてすべすべで、「ゆでたまごみたいだな」って。 「……ゆでたまごだな?」 って。 それ以来、あおむけに寝るといつも視線の先にゆでたまごがある状態だ。 「ゆでたまご」とは言ったものの、殻をむく前のスタイルなので、それが本当にゆでたまごなのかと問われれば答えに窮す

「あと、ピザまんを1つお願いします」

煙草の銘柄には詳しくない。ラムネ菓子の「ココアシガレット」なら知っているけれど、それ以外はまるで知らない。 漂ってきてもある程度大丈夫なにおいと、すれ違っただけでぶっ倒れそうになるにおいがあるから、なにか差があるんだろう。遠くからキュウリのにおいを嗅ぎつける程度には鼻が利くので、やろうと思えば煙草の嗅ぎ分けもできるんじゃないかと思うが、いかんせん興味がない。図書館の古い文献に人様の煙草のにおいが染みついていたときは、「ごかんべん召されよ」と思ったものだ。 あの日、コンビニの