11月5日、蠍座の新月～新しいステージに立つ自分への変容の時～

11月5日 6時14分、蠍座の新月を迎えます。

今回の新月は、「変わりたくない、でも変わらなきゃ」という葛藤の中で新しい自分への変容に向かっていく新月。

「新しいステージに立つ自分で生きる」という意思の強さが、ここから１ヶ月のエネルギーを物にできるかどうかを問いかけているようです。

今回の新月で意識したいことは次の3つです。

１．他者を通して自分を知る
２．本心からの人生を生きるために、改革と変容を恐れずに進む
３．コンフォートゾーンを抜けて未来へ突き進むための「意図」の力

この新月から２週間後の牡牛座満月は月食。半年に一度の大きな変化のタイミング。
現実的な自分の価値や才能の深化を進め、さらなる変容を生み出すために、今回の蠍座新月で本心からの想いや自分自身の在り方を深めていきましょう。

新月とは

新月は、地球から見て、太陽と月が重なる時。
新月から満月のサイクルは、新月→スタート、満月→完成、を意味します。

新月は種まき、目標を立てるのに最適なタイミング。

新月の願い事と願望実現についてはこちらのnoteを参考にしてください。

今回の蠍座新月のテーマ

今回の蠍座新月のテーマは、新しいステージに立つ自分への変容。

今回の新月は1ハウスで起こります。1ハウスの新月は「アイデンティティ（自分自身）の確立」にエネルギーが注がれます。

自分自身の在り方、他者に見せる自分の姿（容姿、態度）、自分を社会に打ち出すための自分づくりがメインテーマ。

蠍座が示す、自分自身の信念や本質の想いを明確にすることで、自分自身の在り方をはっきりとさせていきます。

新月のサビアンシンボルは蠍座１３度「実験をしている発明家」。

自分自身が根底から叶えたい想いを明確にし、それを叶えるために何をすべきか、どうしていけばよいのかを考え、実行していく度数。

新しい発明、新しいアイディアは、既存の概念と概念、人と人とが結びつくことで出来上がることがほとんどです。

今回の新月では、あなたが変化するために、取捨選択した一つひとつの想いを結びつけ、形にするために考え、挑戦していくことが、これからの自分を創り上げるきっかけをもたらします。

１．他者を通して自分を知る

今回の新月は、人間関係の突発的な変化や、個性的な人たちの出会いによって、自分自身の在り方を変えていく出来事が起こりそうです。（新月と対向の７ハウス「他者との関わり」にある牡牛座天王星が強く人間関係の変革を促しています。）

他者は自分を知るための鏡のようなもの。自分自身を知るには、相手のことを見る、そして知ることが必要です。

自分の本心は、他者を通して感じる違和感や憧れが元になって見つかります。関わる誰かによって自分自身の信念が揺らがされる時、その揺らいだ大きさの分だけ、自分自身が変わっていくための強さが生まれていくのです。

２．本心からの人生を生きるための改革と変容

そもそも蠍座は、「どん底からの再生」「絶望からの変容」などの強いキーワードを持ちます。

自分自身が揺らぐ時、セルフイメージが溶けてなくなるような想いもするかもしれません。それは、蝶が一旦自分自身の殻の中に閉じこもり、蛹の中でドロドロに溶けてから成虫となって美しく本来の自分で輝くための引きこもり時間のようなものなのです。

これまでの自分を抜け出し、新しい自分として再生していくための成長の時間。そんな時間が、この新月での一つのテーマです。

これまでの自分から変わることに強い抵抗や不安が訪れそうな感じはありますが、「新しい自分」を見出すためにもがく時間も必要なこと。チャレンジの痛みすら歓迎しながら、進んでいきましょう。

未来に向かって自分自身の在り方を明確にするために、考え方を整理し、取捨選択していくこと。そして他者へ伝えていくこと。自分が必要なものを得るために、情報や人脈の整理、取捨選択が求められそうです。

（新月と天王星に対して、３ハウス水瓶座土星がＴスクエア。いずれも固定宮の強いこだわりを持つ３つの性質がぶつかり合っています。３ハウスは「伝達、コミュニケーション」の場。）

そもそも蠍座の新月というだけで、自分の内面と深く向き合うことにエネルギーが強く注がれます。

今回の新月は、よりじっくり腹を据えて、自分の本心を辿り、他者との関係を整理していく。自分のアイデンティを明確にしていくことが大切です。そこで抱いた強い思いが、あなたの価値観を明確にし、新しい自分としての一歩を踏み出すエネルギーを生み出します。

３．コンフォートゾーンを抜けて未来へ突き進むための、「意図」の力

人は安定を求めて現状にとどまりたがる生き物。
（脳は現状を快適な環境と認識しています。脳は変化にストレスを感じるため、新しいことや環境を拒むのです。この快適な環境を「コンフォートゾーン」と言います）

でも、より人生を好転させていきたいと思うのであれば、ステージを上げていきたいと思うのであれば、コンフォートゾーンを抜けて進んでいく必要があります。

コンフォートゾーンを抜けるのは、人にとっては痛みを伴うもの。だからこそ、痛みを避けるように、自分の不快さを避け、快適な日常に戻ろうとします。でも、未来はそれでは変わりません。

そもそも、未来を作る発明家には、「失敗」という概念がありません。

何事も「成功に向けての一つの経験や体験」でしかなく、やり続けることでそこに目指す形が生まれてくることを知っているから、希望を持って、信じてやり続けられる人たちが発明家なのですね。

それを支えているのは、自分の本心からの想いが成就した時に味わえるであろう悦びや実現した先の世界の明確なイメージ。

あなたが「意図」する未来の映像と感情をしっかりと感じてみましょう。脳は現実とイメージを区別できません。意図したことを現実にするために、脳は自分の現状を作るための行動を起こしていきます。

たとえ自分の変容の過程に何か大きな壁が訪れても、意図した未来への欲求やワクワクがあることで、失敗の捉え方も、心の持ち方も変わってきます。本心に沿った想いからの行動が、あなたを次のステージへ連れて行ってくれます。

今回の新月は、新しい自分を築いていく上で、広く自分を知るためのアイディアや、めげずにやり抜く強い実行力が後押しでもたらされるでしょう。自分自身の持つ才能や価値観をアイディアに反映するようなワクワク感ももたらしてくれそうです。（天秤座水星と蠍座火星は12ハウスにあり、水星は2ハウス射手座金星とトライン。）

４．自分を満たすのが最優先

強いメッセージが続きましたが、このように強い新月を乗り越えるためには、まずは何より自分を満たすことを最優先してくださいね。

内面に向き合わされることが多くなりそうな1ヶ月だからこそ、エネルギーも多く消費します。

自分の内側のエネルギーが消耗している時は、つい自分を責めやすくなったり、未来をイメージする力も下がってしまいます。家族や関わる人にも優しくできなくなり、さらに心も体も消耗してしまっては本末転倒です。

もしこの変革が辛くなった時は、「あなたが帰るべき場所」に身を置くことを意識してくださいね。4ハウス「家、家族、居場所」「本心の想い」にある木星は、あなたにとっての安らぎと心の栄養を与えてくれるでしょう。

５ハウス「趣味や楽しみ」にある海王星の癒やしやヒーリングの力を使うために、マッサージや心の癒やしにお金を使うことも効果的ですよ。

５．あなたに合った新月のテーマ

二重円を算出できる方は、自分の新月がどのハウスで起きるかを確認してみてください。あなたに合った新月のキーワードを踏まえて、種まきをすることもおすすめです。

【1ハウス】アイデンティティの確立、容姿、体質の向上
【2ハウス】生まれ持った才能を伸ばす、お金や所有物、価値観の明確化
【3ハウス】情報やコミュニケーションの循環、言語習得、新しい体験

【4ハウス】家庭の向上、自分の居場所の確保、心の安定
【5ハウス】自己表現・趣味・恋愛、内側からこみ上げる喜びを感じる
【6ハウス】健康・見た目を鍛え整える、仕事の向上、個人としての完成

【7ハウス】出会い、パートナーシップ向上、他者を通して自分を知る
【8ハウス】自己実現のための変容、深い専門性、財産や遺産と向き合う
【9ハウス】理想を描く、高等教育に触れる、非日常・海外に意識を向ける

【10ハウス】自己実現、社会的肩書きを得る、ライフワークに繋がる
【11ハウス】異なる分野の仲間を得る、常識の枠を超える、未来を描く
【12ハウス】潜在意識と繋がる、秘めた想いと繋がる、過去の記憶を癒やす

◆まとめ

新しいステージに立つ自分への変容を叶えるために、対人関係も内面の深堀りも促される新月。

簡単な時期ではありませんが、本心の思いから生きる喜びが、あなたにとっての幸せな人生を創り上げていきます。

自分にとって心地よい場所やつながりの中で自分を満たすことを忘れず、そして変化を楽しみながら、新しいステージに向けて進んでいきましょう。

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