【羽衣珀月インタビュー】才女系Vtuberからたくさんお話聞いてきました。

初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。日向キタローです。

インタビュー企画第11弾はReverse Real(リバースリアル 通称:りばりあ)所属のVtuber、羽衣珀月(はごろもはづき)さんです。実は初の女性の方へのインタビューでもあります。今回も色々お話を聞いてきましたのでお楽しみに。



・”歌”というよりかは”楽器ができます”という方を強く言った気がします。


ー今回は企画にお声掛けくださりありがとうございます。早速ではありますが、自己紹介を兼ねまして普段どういった活動をなさっているのかをお聞かせください。


はい。Vtuberプロジェクト”Reverse Real”所属の3期生、”才女系Vtuber”として活動させていただいております羽衣珀月です。普段は音楽ゲームを中心に色々なゲーム配信をしていたり、朗読配信や雑談配信・コラボ雑談等をしています。配信以外には歌もアップしていますね。



ーありがとうございます。Vtuberとして現在活動していらっしゃいますが、”Vtuber”というものを知ったきっかけなどは覚えていたりしますか?


そうですね…。やっぱりにじさんじさん、というか月ノ美兎さんとかがいらっしゃるというのは前々から知っていて、YouTubeとかで切り抜き動画があがってきて時々「あ、この人…」というような感じでした。配信をがっつり見たのは社築(やしろきずく)さんのⅡDX(beatmaniaIIDX:コナミアミューズメントの音楽ゲーム)の配信あたりでしたね。


ー音楽ゲームという方面からも知っていった、というような形なんですね。オーディションを受けてReverse Realさんに所属することになったわけですが、どういった経緯でオーディションを受けようと思ったんでしょうか。


Vtuberというものがどんどん大きくなっていく中で、元々Vtuberというものにも興味があった時に、本当に偶然…5月くらいだったと思うんですが、”Vtuberオーディション”とかで検索をかけていたら見つけまして。そこで応募のページとかも見てみたら音楽系の人を集めているらしいというのもあったりして気軽に応募した、みたいな感じですね。


ー実際にオーディションを受けてみていかがでしたか?


実は応募してから連絡が返ってくるまで時間が空いていたので半分くらい忘れていました(笑) 急に連絡が来て何事かと思っていたら「一次選考通過のお知らせ」で、その後にDiscordでのオーディションというか通話だったんです。今はFANBOXなどで小説も載せていたりするんですが、その時は小説を書けるということをあんまりアピールしていなかったんですよ。小説とかだと”難しそう”みたいなイメージを抱かれるかなと思って、短歌や詩、都都逸(どどいつ:七・七・七・五の音数律の口語による定型詩)とかのどちらかというと音楽に近い系統の文章のお話をしました。あとは私、ジャズベースが弾けるので、”歌”というよりかは”楽器ができます”という方を強く言った気がします。



・強いトラップの曲とかのチャンスは今しかないかもしれないと思って飛びつきました。


ーそれから合格して、現在でだいたい半年ほど活動をしてきたと思いますが、実際にVtuberとして活動してみていかがですか?


忙しいといえば忙しいですね。自分があまり交友関係が広くないタイプで、色んな方とお話できたらと思っていたので、コラボさせていただいてお話できるのは楽しいですね。

あとはやっぱりオリジナル曲の『Real』を出させていただけたのは大きかったなと思います。ここから見てくれる人が増えたというか、その点に関してはAZKiさんの” #音楽を止めるな2 (音止め2)”で流れたのが大きかったかなとも思います。社さんを見てたって言ってたんですが、ド葛本社(にじさんじのドーラ葛葉本間ひまわり・社築のコラボの名称)のオリジナル楽曲の作曲がDJ Genkiさんで「え!?」って思ったり、自分の好きなトラックメイカーの PSYQUIさんがメリッサ・キンレンカさんと色々やっていたりだとか、それがちょっとうらやましかったっていうのがあったんです。その折にりばりあアルバムの制作進行をするDiscordのサーバーに音楽ゲームの作曲家のYoohさんが入ってきた時にあまりにびっくりして運営さんに確認したんですよ、「”あの”Yoohさんですか!?」って(笑) そしたら「僕は詳しくないんですけどこの人ですよ」って本人のTwitterのアカウントを貼られてめちゃくちゃビビりました。

かわいい曲とか「羽衣珀月~」みたいな曲ってもしかしたらあったかもしれないんですけど、Yoohさんが「羽衣さんの歌声が強い方なのでこういう曲があうんじゃないか」というような感じで『Real』のようなトラップの曲を持ってきてくださいました。かわいいキラキラしたような曲のチャンスはもしかしたらこの先あるかもしれないけど、こういう感じの強いトラップの曲とかのチャンスは今しかないかもしれないと思って飛びつきました。


ーその選択もあってとてもいい曲が生まれたと思うのですが、オリジナル曲の収録などはどういった感じでしたか?


作詞を自分でしたんですが歌詞の方が大変でした…。結果的に歌詞は3日で書きましたね。元々作詞をするってなった時に、イメージの言葉だけメモに書いておいてデモがあがってきた時にメロに合わせていこうと思っていたんですけど、もう合わない合わない。いろんなものを検索したんですけど全然出てこなくて…。サビのワンフレーズが浮かんでからは、それを取っ掛かりにする形で以降は早かったですね。そもそも歌詞を書いたこと自体が初めてだったんですけど。日本語と英語どっちにしましょうかという話もあったんですが、「こういう曲なら英詩の方がかっこいいですよね」ということで英詩になりました。



・私の動画を取っ掛かりにして欲しいなと思っているんですよね。


ー曲のほかにも活動において特徴的なものが”フランス語が話せる”ことだと思います。僕自身も拝見して「ためになるな」と感じるのですが、それに関する動画や配信をしていて反応だとかはいかがですか?


現状だと英語圏の方が多かったりするので、そこからヨーロッパ圏の方へアプローチしていきたいという気持ちはあります。正直言うと、自分としては英語よりもフランス語の方が話せるので、英語よりも”合っているか間違っているか心配しなくていい”というか、”どれがあっているのか”がわかっている状態で書けるので難しくはないですね。というか英語が難しいんですよ(笑) 



ーこちらからすると英語もフランス語も両方とも難しいんですよ(笑) フランス語の動画を作るにあたって、気を付けている・意識しているところとかはありますか?


どうしても私がネイティブ日本人なので多少の発音の訛りが出てしまうのは仕方ないとして…、フランス語の動画だけじゃなくて、私の動画を取っ掛かりにして欲しいなと思っているんですよね。フランス語然り、音楽ゲームもそこまで上手ではないんですけど配信しているっていうのは、”そんなに発音が上手くなくても””そんなゲームが上手くなくても”楽しそうにやっているから気になる、みたいな。上位層に行くための取っ掛かりになりたいんです、私は。裾野を広げるための活動に注力しているような形ですね。


ー自分の活動を見た人達にその事柄の魅力を知ってもらう、みたいな。


そうですそうです。詩に関してや、折句(短歌の1種であいうえお作文のようなもの)もそうですね。初心者でもやっていいんだよみたいな。


音ゲー配信も、視聴者の方がBGA(バックグラウンドアニメーション)を初めて見て、「音ゲーやらないけどなんだこのアニメーション!?」ってリアクションをしてくれたりもしました。


ー確かに”音ゲー”と言えば「ノーツが降ってくるもの」というイメージだけのことが多いですしね。そういうところで興味を持ってもらえるのであれば、そのことが好きな身からはうれしいことではあると僕も思います。


そうですね。最初にやった時はいろんな人から「ずっと声が上ずってるね」って言われて、あとから自分でも聞きなおしたんですけど、最初にやった曲の時はめちゃくちゃ声が上ずってましたね(笑) 配信始めてから、ⅡDXの専用コントローラーも購入したりして、テンションがあがって「楽しい!」ってなっていたからだと思います。



・私もりばりあの人だし、「りばりあの曲を私が流しちゃえ!」みたいな感じでした。


ー活動の中で他にもDJなどもやっていましたよね。


Vtuberとして活動を始めたのがきっかけにもなりましたね。元々DJとかにも興味はあったので。#ぶいっと さんに出演させていただいた時に初めてDJとVJをやったんですけど、あれも楽しかったですね。最近結構オンライン配信DJイベントとかが多いじゃないですか、そこで1回ツマミを”きゅっ”ってやって、音を1回”きゅっ”ってやって、もう1回”ばーっ”ってやって、みんなが”わーっ!”ってなるのがあるじゃないですか(笑) あれ実際やるとホントにテンション上がりますね、超楽しい。

#ぶいっと さんに出演する方ってみんな歌を歌うと思っていて、どうやったら印象に残って、かつ楽しんでもらえるんだろうって考えたんです。で、元々 #ぶいっと さん自体がDJイベントなのでDJをやろうと。りばりあのアルバムの曲ってめちゃくちゃ強いんですけど、もっと他にもみんなが知っていて盛り上がれる曲って多分いっぱいあると思っていて。だからこそ私もりばりあの人だし、「りばりあの曲を私が流しちゃえ!」みたいな感じでした。


ーDJとVJの方も初めてということでしたが、DJとVJそれぞれやってみていかがでした?


両方ともに言えることなんですけど、まず”無理をしない”ということを念頭に置いていました。DJは全部のBPMを計測して、雰囲気に合わせて繋いで…という感じでした。自分のFANBOXとかでも感想を書いているんですけど、ヲルちゃん(ヲルフェウス・アストレア)の曲とソニアさん(遠坂ソニア)の曲が4つ打ちなので絶対盛り上がるだろうなと思っていて、なのでその2曲を置いて、ゆっくりめの曲のまくらさん(柚羽まくら)の『赤ちゃん銀河』とIon Lithos(アイオンリトス)の『むばたまの夢を喰らいて現無し』を真ん中に持っていくというのを決めました。後は、自分の曲をどう繋ぐか…というところで時間がちょっと足りなくなってしまったので、泣く泣く #ぶいっと さんに出たことのある人の曲を削ることにしました。私の次の番がメイさん(緋羽メイ)だったので曲が被ったらまずいなともありましたし。そういった経緯で繋いでいった感じでした。

VJの方は、”映像を繋ぐ方”よりも”映像を作る方”に興味がわいてしまって、実はBlenderも少しいじっているんですよ。自分1人でいろんなことをしがちなので自分で素材も作れると強いなと思いましたね。歌ってみたとかも全部自分でやったりとかもしてますし。映像を繋いだりするのもおもしろいのと、それを重ねるのも歌ってみたのMVを作るのと同じような感じで、まだ色々やり方とか手順を知る段階なので結構大変なこともありますけど、イメージやコンテ通りに映像が進んでいるのを見るのは楽しかったですね。

オリ曲のMVを作った時、あれ1分作るのに素材集めて繋いでってしていたら8時間かかったんですよね(笑) あのMVは音止め2に合わせて作ったんですけど、提出期限まで1週間とかしかなくてダッシュで作りました。


ー先ほど話もあがりましたが、歌ってみたの動画やMIXなども自分でやっていたりもしているようなんですが、自分でやっているうえで改めて感じることなどあったりするんでしょうか?


MIXはもう…やったらやった分だけ正解がわからなくなってきますね。難しいなと思いつつ楽しくもありますね。動画の方も自分で作っていたこともあって、ここちゃん(天田ここ)から「動画できる?」と声かけてもらったりしました。できることが増えていったら頼ってもらえることも増えるな、と思いましたね。



・基本的にはリスナーさんを不安にさせないようするというのを変わらず第一にしていきたいと思っています。


ー着実にできることが増えていっている状態かなとは思うんですが、今後どういうことをしていきたいというようなことはありますか?


VJでイベントに呼んで欲しいなっていうのはあります。DJでも出たいんですけど、VJとして呼んで欲しいという方が強いかもしれません。

MIXの方もこれからやっていく気持ちですね。外国語の動画などもこれからも出していきたいと思っています。英語圏ヨーロッパ圏も広げつつ、メインの言語は日本語でいくつもりで、今いるリスナーさんのことも大事にしつつ、というような感じですね。あとは今後、音楽シーンの説明動画とかを出したいなと思っています。今”Kawaii Future Bass"って日本で流行っているんですけど、それって3年前くらいの海外のシーンだったりするんですよ。東洋の島国的な音楽って別個であるので、そこのギャップを両方の大陸側と島国側で説明していけたらなと。このあたりは春以降もしかしたらちょいちょい…って感じですかね。

今後の活動として、まず数字の目標としては、活動1年くらいで収益化出来たらいいかな~と思いつつ、基本的にはリスナーさんを不安にさせないようするというのを変わらず第一にしていきたいと思っています。正直言って、1番に推してもらえなくてもいいから「あの子やってるな」と思ってもらえるのが1番なんですよ。Vtuber界隈ってペースも激しいし、浮き沈みの激しい界隈かなと感じているので、安定して見ていてもらえる・見て安心できる子になりたいなと思っています。


ー自分らしいペースでゆっくりと、といった感じですね。今までの活動やこれからのお話もたくさんお聞き出来ましたが、今後のご予定や告知、”これを見て欲しい”というものがあればお聞かせください。


まずはオリ曲を聞いてほしいですね。あの曲が私の名刺みたいなものではあるので。そこから興味があれば他の動画も見ていただいて…。2月末に一応半年記念配信を予定していて、その中でドネーションの達成で依頼をしたBGMと配信用の背景とロゴのブラッシュアップの発表があるかもしれません、とだけ。もうやばいのが来ましたよ。



告知というわけではないんですが、結構色々なんでもできるんですよ、私。全部同じくらいに頑張っているので、これだけ1個とって「これが特徴です」みたいなものがなくて、マルチでやっているのが特徴というか、スペシャリストじゃなくてジェネラリストみたいな感じなので。

なのでなんでもやりたいし、なんにでも呼んで欲しいです!



羽衣珀月
読書と音楽ゲームが好きな女子。猫をも殺す好奇心の持ち主で、面白いことを探している。
Twitter:@HagoromoHazuki
日向キタロー
アニメとゲームと特撮とバーチャル世界が好きなオタク。
Twitter:@HinataHuto



取材・文:日向キタロー


記事に関してなにかあれば日向キタローにまでご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?