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【海月インタビュー】詩人、海月 1stアルバム『Lucifer』・感情について

初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。日向キタローです。

インタビュー企画第31弾はバーチャルアーティストの海月(みつき)さん。

ご自身の活動や、リリースした1stアルバム『Lucifer』についてなどのお話をお聞きしてきましたのでお楽しみに。





・自分の伝えたいことを1番伝えられるジャンルはこれだと思っていろいろ準備をさせていただいて、活動を始めるに至りました。


ー まず初めに自己紹介も兼ねまして、普段どのような活動を行っているのかをお聞かせください。


改めまして海月と申します。普段の活動は音楽活動がメインではあるんですが、一応自分の肩書として「詩人」と名乗っております。というのも、今は音楽活動をしているんですが、音楽を始める前は作家業と役者業をしていまして、そこで培った経験を、楽曲の中にある程度のストーリーを通したり、ただ歌うだけではなくセリフチックなものを入れたりと音楽に活かしたり、小説を書いたりなど、そういうものを総合して作品として作っているので詩人という肩書でやらせていただいております。正直な話をするとアーティストというのが1番わかりやすいのかなと感じてはいますが(笑)


ー 活動を始めてからそれなりの時間は経っているかと思います。活動を始める以前から、いわゆる括りとしてのVtuberというものは知っていらっしゃいましたか?


そうですね…存じ上げておりました。自分はかなり変化球ではありますがHIPHOPをやっているので、個人Vとしてそういうものをやったりをする上でBOOGEY VOXXさんを避けては通れないというような感覚はあったので、そういった面としても存じ上げている形になりますね。


ー 活動を始めるきっかけなどもお聞かせいただければと思います。


元々、役者業というものを中心にしていたものでして、自分で脚本を書いていたりもしましたが、そういうものって基本的に受け身になるんです。人からいただいた脚本だったり演出だったりに合わせていくっていうものだったので。生意気な話かもしれないんですけど、自分から発信する形でやれることをもっとやってみたいなって思っていて。元々音楽も好き、言葉を操るのが好き、発語することが好きということで「やってみよう」ということでやってみたら「これだ!やりたいことは!」というか、自分の伝えたいことを1番伝えられるジャンルはこれだと思っていろいろ準備をさせていただいて、活動を始めるに至りました。


ー たまたま自分の方向性というようなものに合致したという形になるんですね。


そうなんですよね。ラップ自体も始めて2年とかになるのかな…。


ー ラップの方もそこまで年数自体は経っていないんですね。2年という年月も長いといえば長いんでしょうが…。


聞くようになっても2年ちょっとなんですよね。「これだ!」ってなってからは一気に聞くようになった感じはありますね。

たしかに最近だと「始めてから半年くらいです」というような方たちも結果を出しているので、そう思うと結構長いのかもしれませんね…どうなんだろう…。


ー 一概に全員を年月という同じ尺度で当てはめるのはなかなか難しいと思いますが、2年という期間で自分のやり方を確立しているのはすごいことなんだと思います。


ありがとうございます。



・コンセプトとしては「人に幸せになれ!っていうならまず自分が幸せにならなきゃ」になるんですかね。


ー 今回はアルバムのことをメインに…ということになりますが、アルバム自体はどのくらいの時期から出すということを決めていたんでしょうか。


アルバムの最後の曲が六等星という曲なんですけど、ちょうどこれを作り出した頃に考えてはいたので大体2021年末とかになりますかね。制作期間としては4、5ヶ月くらいになります。


ー アルバムの中身としては、楽曲だけが並んでいるというわけではなくいわゆる「skit」というようなものも何箇所か入っていたりしていて、演劇チックな色味が濃いように感じました。アルバムのコンセプトとしてはどういった形で決めていったのでしょうか。


自分って結構こう、言っている内容も一般からイメージされるであろうHIPHOPからも違うんですよ。イメージとして強いのはギャングスター的なアメリカのギャング文化を歌ったものかなとは思うんですが、これは日本のVtuberの方も多いのかなと思っているんですよ。いわゆるボースティングと言われる己を誇示するものであったりとか、フレックスと言われる「自分はこういうものを持っている」というような自慢するような要素が多いんです。でも僕って根本的に自己肯定感があまり高くなくて、そういう人間が他者に対してメッセージを発信するって「ちょっとエラーが起きてるな」と自分の中では思ったんですよね。というのも、僕は基本的に聞いていただいている方に「あなたはあなたのままでいいし、胸張って生きてて欲しいし、そのままでいいんだよ」というのをお伝えしたいんですけど、そもそも僕自身がそう思えていないというか…(笑)誰かに対して「幸せになっていいんだからね」って言うのに自分が幸せになっていないっていうのは、すごく筋が通っていないというか…。


ー 「自分ができていないのに他者に言ってもな」というようなものですかね。


そうです。そう思って、自分の中にあるトラウマじゃないですけど「自己肯定感が低い理由を作品に改めて作品に昇華しよう」というのと、その上で「持っていなかったり、上手くいっていない人間でも負の特性を活かしたまま結果を出すことができる」ということを示したくて作った作品になります。なのでコンセプトとしては「人に幸せになれ!っていうならまず自分が幸せにならなきゃ」になるんですかね。


ー 自分はバーチャルの方の音楽を聴くようになってからHIPIHOPなども聞くようになった立場ではありますが、海月さんのやってらっしゃる音楽はあまり聞いたことがなくて新鮮味があります。ラップに関してイメージとして強かったのは「オラついている」というのがありましたが、そちらとも違ったものなので不思議な感覚になりました。


不思議な体験をさせてしまっているのは誇らしくもあり、お恥ずかしくもあるので、もうちょっとスッと入ってくるような形を探しつつ自分らしさを保ちつつっていうのが今後の目標かなっていうところはありますね(笑)

先程おっしゃっていたんですけど、HIPIHOPのイメージが”オラついている”というのがありましたが、喜怒哀楽ってあるじゃないですか。それってもちろんどれかしかやってこないということじゃなくて、人間の感情ってはっきりと線を引けないものだと思っているんです。ただその上で怒ってるときって哀しい時だなって思うことが多いんですよ。先程僕は「リスナーさんにできれば幸せになってほしいなと思っている」って言ったじゃないですか、今僕も住んでいる日本って、安全で結構なんとなく生きててもなんとなく生きれちゃうっていうのがあって。先程話題にも出したHIPHOPの本場だと、本当に大変な生活をしている方がいて、そういう人たちと比較すると生きやすい面が多いっていう。

僕は今年(2022年)で27になるんですが、僕よりももっと下の世代って物心がついたときにはリーマンショックや3.11の影響があったりして。他にもSNSって楽しいんですけど「SNSの発展によってクラスの1番が世界の隅っこになった」のようなことを他の方から聞いたりもしていて、自分が小さい頃はSNSとかもなくて「クラスで1番」とか「このあたりだとこの人が1番こうだ」とかがあったんですよ。でも今ってSNSを見ると強制的にトップ層を見ちゃうんですよね。自分よりも外見やスペックが優れていて、なおかつ技術もあるっていうのが目に触れやすい上に、自身が生まれて以降は社会の展望があまり望めない閉塞感みたいなのもあったりっていう哀しさがあると思っているんです。そういう哀しさってなんとなく認識し辛いと思うんですよ、いかんせんなんとなくちゃんと生きれているっていう部分もあるので。でもそういうときってイライラするんですよね。Twitterとかでもいつもイライラしているようなツイートが多い人っていたりするんですけど、そういう方って不安なんじゃないかなって思っているんですよね。自身の生活に対して不安があったりしたら、自身の価値に対しても不安が生まれてしまう。そういう前述した苛立ちのからの怒りって、根源にあるのは哀しさとか寂しさ・不安なんじゃないかって。そういうのもあって、HIPHOPを現代日本に住む人間が改めて解釈するにあたって、怒りを怒りのまま表現するんじゃなくて、哀しみとして処理した方がより息苦しさを抱えている人には届くんじゃないかっていうのが僕の中にはありました。僕がそういう性格っていうのもあるんでしょうけど。

そういう部分もあって、他の方とのHIPHOPと味が違うんじゃないかなって自分では思ったりしています。


ー ご自分で考える1番表現として届けられるだろうというものが、今やってらっしゃる表現の仕方だった、というような感じですね。


あとは自分の中をほどいていった時に「これは怒ってるんじゃなくて哀しいんだな」って気づいて、自分の感情を理解しないままにしているのってなんだかかわいそうじゃないですか。1番自分に向き合ってあげられる”自分”が自分の行動を放置していることになるので。

僕自身が自分について考えた時に、根っこにあるのは「寂しい」とか「哀しい」っていうもので、それを形にしているっていうことになりますね。



・「自分自身が嫌いだとその自分の眼を通して周囲を見るのでその周囲すべてを嫌いになってしまう、だからこそ何はともあれ少しでも自分自身を受け止めてあげないといけない」


ー アルバムの中身についてもお聞きしていきたいと思います。


アルバムの6曲目の『天座失墜』という曲と7曲目『青い鳥、極夜にて』、8曲目の『True-Name Nemesis』という曲は結構アルバムの根幹をなす3曲ですね。


自己評価が低いっていう話をしたんですが、自己評価って名前の通りで自分に対する評価なんですよね。周囲に対して不満がある場合、大体そう見ているのは自分だと思っているんですよ、伝わりにくいかもしれませんが…。なんというか「自分は価値がない」とか「周囲が自分に対して評価をちゃんと下していない」っていう不満を持っていたとすると、どういう風に世界を見ているのかという世界観にしてしまっているのは自分自身かな、というのがありまして…。先程言った3曲は「自分自身が嫌いだとその自分の眼を通して周囲を見るのでその周囲すべてを嫌いになってしまう、だからこそ何はともあれ少しでも自分自身を受け止めてあげないといけない」というような気付きと心が多少落ち着いていくような過程を表現したようなストーリー的につながっている曲になります。

なので、曲順に関してもこだわって今回の形にまとまっているような形ですね。


ー アルバムと頭から最後まで通して聞くと、本当に「1つの物語」のように感じられました。”アルバム”というものはある程度そういうものだとは思いますが、海月さんのものは特に”物語”という色味が強い印象は受けました。


ありがとうございます。

今って結構サブスクリプションの音楽とかがあるので、曲をちょっとずつつまんでいったりだとか、とりあえず1曲目だけを聞いて…というようなものが多くなってきているという印象があるんですが、やっぱりアルバムを聞くのであれば「通しで聞いた時に面白くなる」のような仕掛けみたいなのがあると素敵だなと思っていて。HIPHOPだとケンドリック・ラマーの2017年に出したアルバムが1曲目から通して聞いた時と、最後の曲から逆順で通して聞いた時とでアルバム内に存在するストーリーが違うっていう仕掛けがあったりして、それがとても素敵だなと思ったんですよ。

あとは、Tohji, Loota & Brodinskiの『KUUGA』というアルバムがあるんですけど、1曲1曲が音として繋がっていて、切りどころがわからなくて「全部で1本の曲…なのかな…?」っていう感じのものがあったり…。そういう仕掛けというかギミックに憧れがあって、曲順は意識しましたね。

10曲目に入っているskitが『outro/intro』ってなっていたりするのは、ストーリーが9曲目『白煙』で1個終わって、skitを挟んで次からはより聞いている人たちに向けた曲になっているっていう構成にしてみました。途中までは自分の話をして「自分はこういう結論を出した、あとはこれを聞いてくれている人へのメッセージだよ」というのを示すためにskitのタイトルがこういった形になっています。



ー 演劇などもやっていたという経歴の部分がアルバムのストーリーというものにも影響しているのかもしれないな、とお話を伺いながら感じました。


そうなのかもしれませんね。HIPHOPって自分の話をすることが多くて、逆にPOPソングとかだと主語述語を少し曖昧にして「誰にでも共感できるラブソング」みたいなのが多い感じだと思うんですけど、両方に両方の良さがあると僕は思っているんですよ。自分の話をしたいんだけど、そのまま書きすぎるともったいない。だからこそ、自分の話をしているんだけど、別のモチーフを例え話として持ち込むことで、聞いている側が少し客観的に見やすいみたいなものできたらいいなとか、場合によっては感情移入してもらえたらいいなと思ってギミックを取っているので、そういう意味では演劇的かもしれません。

脚本家とか小説家とかって、自分の言いたいことがあって、でも作品とかには自分がずっと登場したりするわけではないですか、私小説とかもありはしますけど。なので自分の言いたいことをキャラクターに分担させたりだとか、別のモチーフやストーリーに落とし込んで作品にしている。そういうものがあって、自分の例え話をするっていう部分で作家としての技能で、それに合わせて表現をするというのが役者としての技能、それらを曲としてまとめているのが音楽家としての技能なのかもしれませんね。


ー 今回のアルバムの中で唯一feat.として客演を呼んでいらっしゃるのが『ICE』ですが、海月さんを含めこのメンバー(天-NoJa9:あまのじゃく、野上リスケ)が揃うのは珍しい印象があります。



結構謎メンツですよね。リスケさんや天-NoJa9さんも含めてサイファー…集まって即興でラップをして遊ぶということを度々していたんですよ。メンツとしてはその派生なんですよね。

すごい個人的な印象としては、「怒り」という感情に対してそのまま素直に「怒ってる」って表現しない人たちだなと感じているんです。僕も含めてそういうところが共通点なのかなって。使っている道具は全然違うけど、言っていることは結構似ていると言いますか…全員の表現のフォーマットは違うんですけど表し方は似ているような感じかな、と。


ー 曲の歌詞に関しても、今回のメンバーとしては珍しい印象を受けました。


確かにそうですね…。

全員バラバラなメンツなんですけど主流じゃないというか…VtuberのHIPHOPシーンってメインストリームが存在すると思っているんですよ。「ここが主軸!」みたいな。そういう真ん中っていう部分から少し離れたところに活動拠点がある、みたいな。リスケさんは僕らの中では1番そういう主流に近い気がしますが。



・リスナーの皆様からの力というか、熱意は信じられないくらいいただいているのは感じしているので、だからこそあとは自分の努力かなということは思っています。


ー アルバムも配信中ですが、実際にアルバムとして配信してみて反響などはいかがでしたか?


これは自慢話になるんですけど、僕は僕のリスナーさんからすごく気にかけていただいているというか、少し面映ゆい言い方をすると愛していただいているなと思っていて、自分のリスナーさんからの反響はすごく熱いものをいただいていてありがたいなと思いました。

アルバム自体は少々事情がありまして、先にBOOTHで販売してからデジタル配信を開始したんですよ。都合上、最初にiTunesストア以外で購入できたり、しかもほぼすべての楽曲をYouTubeにアップしていて、アルバムのほとんどを動画だけで聞けるような状態なんですよね。そんな状態にも関わらず、iTunesストアのランキングの上の方に入ったりしているんですよ。そういった面でもリスナーの皆様に支えてもらっているなって大きく感じました。だからこそ、先程も言ったように、まず自分が幸せになるところを見せなきゃなと思っていますね。ここまでリスナーの皆様から熱意をいただいているからこそ、自分ももっとメインストリームの方々に知ってもらえるようにしていきたいというのを今後の課題にしていきたいと感じました。


改めて反響についてお答えすると、リスナーさんからの反響はもう本当にすごく感じました。こんなに応援していただけるなんてすごいな、と。だからこそ、そこから僕が外に持っていけていないということもすごく感じました。Vtuberの曲を使ってDJをする方だったりとか、VtuberHIPIHOPの中心人物の方だったりとか、Vtuberの楽曲シーンやHIPIHOPシーンというものはまだまだニッチな部分かとは個人的に思いますが、そういうニッチな部分の中ですら認知をされている場所とされていない場所の落差が激しいなと思って、ここはひとえに僕がもうちょっと頑張らなきゃいけない部分だなと感じました。

僕の支持母体としては女の子が多かったりして、そうなってくるとVtuber個人音楽勢を追っている層とはまた違ってくるのかなとも感じたりはしますね。


ー 人気のあるなしに関わらずそういう面もあったりする印象は個人的にもあるので、そのあたりは難しい話にもなりますよね。


重ねてになりますが、リスナーの皆様からの力というか、熱意は信じられないくらいいただいているのは感じしているので、だからこそあとは自分の努力かなということは思っています。ただ曲を作るというだけではなくて、人間的な魅力の部分をどうするかというところもありますし、曲をただ出すだけでは”曲”で終わるんですけど、売り方や持っていき方をどうするか、”曲”を”コンテンツ”に昇華していくかっていうのは今後というか、次の1年の課題かなと思っています。


ー アルバムリリース後にリリース記念のイベントとして配信をしていましたがそれについてはやってみていかがでしたか。


ただ曲を出すだけじゃなくて、ライブとしてお届けするのは違うなと思いました。今回はYouTubeでの配信ということでオンラインだったんですが、社会情勢的に安易に取れる手段ではないとはいえ、現地でのイベントなどだと違うんだろうなとも感じました。

先程言ったメインストリームの方に認知していただけるように頑張りたいというのはそういう部分もあって、イベントに出たいなと思いました。もっとリスナーさんに現地でお届けできる機会というのを、この1年でもいただいてはいましたが、増やしていけたらなと思っています。応援していただいているリスナーさんには楽しんでいただきたいし、そういう楽しんでいただくバリエーションを増やしていければな、と。



・アルバムを出して終わりじゃなくて、アルバムのよさを伝えていって楽しんでいただけるようにアピールしつつ、それ以外にも作品をどんどん出していければなと思っていますのでよろしくお願いします。


ー アルバム関係の部分に関しては一段落ついたのかなと思いますが、ちょうど活動も1年経ったということで、今後の展望などは現時点でありますか?


できたらいいなと思っていることは現地でのライブに出たいなというのもありますし、今回作ったアルバムのDX版を作ってみたいなと思っています。DX版というのは海外のHIPIHOP界隈でよくあるんですが、アルバムを出したあとに収録曲のリミックスや客演を増やした曲を追加して出すというおうなものですね。そういうものはちょっと頑張ってみたいなと思っています。

アルバムの制作段階からDX版のこと自体は考えていましたが、無印版(今回出したアルバム)はストーリーを重視して、DX版はもっとお祭り感を出していけたらな、と。

今後の1年の目標というか、先程もちょっと振れさせていただいたんですが、まだまだ若輩といいますか、至らない部分が多いからこそもっと認知を広げていきたいと思っています。もう少しタイプの違ういろんな人に知っていただければ光栄かな、と。


ー これまでアルバムのことなどについてお聞きしてきましたが、改めて告知などはございますか?


『LOSER(Prod. Yuki Hata)』という曲がありまして、こちらは全体的なプロデュースにジョニヘ(JOHNNY HENRY)Yuki Hataさんをお呼びさせていただいておりまして、協力関係の元作らせていただいております。というのも、yusponz(ゆずぽんず)さん主催の騒奪(そうだつ)というVtuber中心のMCバトルが2021年の夏頃にあったんですが、僕も出場していたんですが負けちゃったんですよね。その負けた試合で使われていたビートがちょうどHataさんのビートだったんですよ。で、自分で感じたことや言われたことを昇華してその時のビートで曲を作りました。ただそのままビートを使うだけだともったいないということでHataさんと相談させていただきまして、元のビートがかなりジャジーな感じだったんですが、元々Hataさんがメインにされているテクノとかのちょっと電子寄りな要素も取り入れさせていただいて、面白い曲になっているのでぜひ聞いていただければと思います。


アルバムを出して終わりじゃなくて、アルバムのよさを伝えていって楽しんでいただけるようにアピールしつつ、それ以外にも作品をどんどん出していければなと思っていますのでよろしくお願いします。



海月(みつき)
2021年にYouTubeにて動画を公開し、HIPHOPアーティストとしての活動開始。 以降も精力的にオリジナル楽曲を発表。小説家としての能力や、役者としてのバックボーンなどを武器に多方面で活動している。 既存のHIPHOPの枠に囚われないストーリーを内包した楽曲や、演劇的な歌いまわしが最大の特徴で、特徴的でありながらふり幅のある声がそれを支える。自身の楽曲を元にした小説を公開するなど、今後のさらなる活躍が期待される。
Twitter:@Mitsuki_LP
YouTube
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『Lucifer』各種リンク
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日向キタロー
アニメとゲームと特撮とバーチャルが好きなオタク。
Twitter:@HinataHuto


取材・文:日向キタロー

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