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 30年以上前、夫の留学の関係で、アメリカに住んでいたことがある。その時に出会った「グランマ」。

 大きな車を乗り回し、陽気で楽しい「おばあちゃん」
 私がわかっても、わからなくても、一方的に、機関銃のように、話してくる。そんなグランマに、つぎはぎ英語で相談したことがある。

 「言葉のこと」

 英語! 嫌いじゃなかったけど、得意でもなく、無言でニコニコしていたり、「ハロー」と「サンキュー」のサバイバルワードだけで、その場を切り抜けていた私(笑)。

 教会のクラスの中で、お祈りをお願いされた時、知っている限りの言葉を並べ、なんとか終えた。

 「クラスの人たちは、私の言葉を理解出来たんだろうか?」と、かなり凹んだ。

 グランマは、珍しく、ゆっくり、ゆっくり、一言、一言、私にわかるように言ってくれた。

 「お祈りは、神様に話しかけているんだから、周りのみんながわからなくても、神様はちゃんと聞いてくれてるのよ!」

 そうだよね、グランマ!

 神様は、私の思い、いつだって、どこにいたって、聞いてくれてるって、知ってる!


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