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ひなたぼっこ

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記事一覧

孤高の女

「君は理想が高すぎる」ってよく言われるけど、そういうとき私は決まってこう言うの。 「私は…

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「夏」を深堀りする

 「夏草や 兵どもが 夢のあと」は、松尾芭蕉が5月13日(新暦6月29日)に平泉(現在の岩…

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花と散る言の葉

 散っていく花を眺めては惜しむたび、ふと思うことがあるのです。  散るな散るなと強く願っ…

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プロポーズの答え

 僕は焦る気持ちを抑えながら夕日に向かって彼女が待つ海岸へ車を走らせていた。  今から遡…

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雨の匂い

 『雨が降るとなぜか気が滅入るんだよな…』部屋の中から窓の外を眺めているとふと昔のことを…

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変わらぬ想い

1.あなたは一人じゃない 2.そんなセリフ二度と言わないで 3.三つ子の魂百までというけれ…

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懐かしいメロディ

グラスに手を伸ばした視線の先で少女が佇んでいた。  『そう言えばあの曲なんだっけ…』 そっと目を閉じると、どこかで聞き覚えのある懐かしいメロディーが頭のなかで流れはじめる。 前から気になっているバーにそろそろ行きたいな・・・ コロナのおかげで外に飲みに行けない日々が続くので、自宅飲み用にボンベイ・サファイアを買いました。 アルコール度数は47度と少し高めですが、わたしはジンのなかでもこのボンベイ・サファイアをロックでライム落として飲むのがとても好きなんですよね。 あ

水を汲めば子猫が踊る

とりあえず考えてみました♪ 水を汲めば のどを潤す のど潤せば 声滑らかになる 声滑らかな…

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例えば、ひらがなが記されたパネルがあるとして

例えば、ひらがなが記されたパネルがあるとして。 すべてのひらがなが用意されているようだが…

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夢想を言葉として拾うに際して、始まりの一文と終わりの一文だけという制約

物語を書くとき、人によっていろんなやりかたがあると思うのですが、この最初と最後の一文だけ…

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ばぁちゃんとチョコレートパフェ

「ひなた、喫茶店いこ」  ばぁちゃんがこうやって僕を誘うときは決まってチョコレートパフェ…

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心奪絵師

ドアの隙間からそっと中を覗いた瞬間、私は一人の男の一挙一動に目を奪われその場に立ち尽くし…

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神様からのご褒美

流れる白い雲も  吹き上げるやさしい風も 澄みわたるあの青空も  日が沈み 打ちよせる波…

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風船

いつも自由に飛べると思ってた。  それなのに・・・ あんなに手の届きそうだった太陽はだんだん遠ざかり  あんなにちっぽけだった地上が今は目の前で・・・ どこから空気が漏れているのか分からない・・・  膨らまそうにも空気穴が見つからない・・・ ただ遠ざかる太陽は相変わらず眩しくて  吹き上げる風はただ優しくて、僕はかろうじて飛び続ける… #風船