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【遊戯王Advent Calendar 18日目】御巫使いの1年の振り返り 【遊戯王OCG】

初めましての方は初めまして、そうでない方はいつも見ていただきありがとうございます、ヒナタと申します。

今回はキャベツさん(@mtbambooygo)の企画してくださった遊戯王AdventCalendar、通称アドカレの18ページ目として、前日のクロロフィルさんからバトンをいただき本記事を執筆させていただいています。

宜しければ本記事のみならず、クロロフィルさんや他の本企画の記事も拝読していただければ嬉しく思います。

こちらがクロロフィルさんの記事で、4年ぶりに開催された遊戯王の世界大会をきっかけに過去に開催された世界大会下の環境、名勝負について解説されています。

さて、今回は2023年もそろそろ終わりということで御巫ばっかり使ってた私の2023年の遊戯王を振り返っていこうと思います。

1〜3月

1月に新弾である「CYBER STORM ACCESS」
が発売され、その中でも「超重神童ワカ-U4」、「ピュアリィ・リリィ」などの強力なカードを手に入れた超重武者、ピュアリィが環境で数を増やしました。
また、御巫においても待望の新規である「珠の御巫フゥリ」、「御巫舞踊-迷わし鳥」が登場しました。
特にフゥリは御巫罠カードのサーチによる1妨害を構えながら場の御巫カード全てに対象耐性を与え、従来の御巫の弱点だった無限泡影やコズミック・サイクロンなどをケア出来るどころか、硬い耐性を盾にビートダウンをしていくという新しい戦法を獲得しました。

元々御巫を使っていた私ですが、新規による強化でさらに御巫に入れ込むようになり、新規を生かすための構築を考えることになります。

まず1月に試していたのが勇者型

エルフは宣告者の神巫の誘発受けを良くしてくれたため
今後また使いたいものですね

勇者ギミックを使うことで先行の妨害数や後手捲りを補強する他、宣告者の神巫と合わせ引きした際にも勇者をリンクやシンクロの素材として使うことで展開を強く出来るという主張をしていました。
しかしエルフで宣告者の神巫を蘇生して効果を使う都合上、環境で度々顔を出していた深淵の獣を重くもらいやすく、展開が通らないことが多々ありました。
また、宣告者の神巫が絡まず勇者ギミックと御巫のみで展開した場合拮抗勝負1枚で盤面が壊滅するため没に。

全てが白紙になると思われたのですが勇者型を使っていた際にある一つの事実に気づきます。
それはフゥリの耐性が思った以上に硬いというこです。
展開ができずフゥリ単騎でターンを渡すことになってもなんと相手がフゥリを越えられず、ターンが帰ってくることが多々あったのです。
その経験を元に2月から使い始めたのが永続型です。

2月末のCSで試した構築
まだ先行ワンキル型の超重武者がいなかったとはいえメイン誘発0を持ち込む勇気

この型の構築理念としてはフゥリを守るために永続を貼り、フゥリの回答を消した上で御巫の反射ダメージや脆刃の剣を装備しての直接攻撃でビートダウンをするというものです。

永続型の解説はこちらの記事でもしているため割愛させていただきます。

この永続型はかなり自分の中でしっくり来たため、その後半年ほど使っていくことになります。

4〜6月

4月に発売された「DUELIST NEXUS」でR-ACEが「R-ACEプリベンター」、「EMERGENCY!」の2枚の新規を獲得して大幅な強化を遂げます。
これらの新規によりエースモンスターの「R-ACE タービュランス」によるテーマ魔法罠を4枚セットする動きの再現性が上がり、アドバンテージ量の差で勝負を決められるようになり環境上位に顔を出すようになりました。

そんな中御巫にも新規カードである「アラヒメの御巫」、「御巫かみかくし」が登場しました。
中でもかみかくしは相手モンスターを装備魔法扱いで御巫に装備するというデッキ内の装備魔法に依存しない妨害を用意できる点、墓地効果で迷わし鳥などで除外された御巫を使いまわせる点から非常に優秀で、これまで以上にロングゲームへの対応ができるようになりました。

新規が来たとはいえ基本的にやることは変わらず、永続魔法・罠を張って相手の動きを制限しながらのフゥリビートを基本とするデッキを使っていました。
新規のかみかくしは永続型と相性が良く、特にカイザーコロシアム下だとかみくらべからの誘い輪舞を使うとこちらの場のモンスターの数が増えてしまい、拘束力が弱まるところをかみかくしは装備魔法として奪うためその点を解決することに成功しました。
また、新弾後は斬機やピュアリィなどのデッキが環境上位に多かったため、「センサー万別」などメタカードが強く刺さりやすい環境になったのも追い風でした。

5月初旬に行われた3人チーム戦のCSに持ち込んだ永続型御巫
メインの手札誘発は後攻を無理やり先行にするものと主張してターンスキップ系のみ入れました


「レボリューション・シンクロン」を採用することによりサイドチェンジ後に「パワーツール・ブレイバー・ドラゴン」、「虹光の宣告者」を構え装備魔法に触りながら妨害数を伸ばすサイドプランを試験的に採用していました。
ですが、このプランはあくまでオオヒメとの合わせ引きによる妨害数の増加のため、レボリューション単体を巣引きした時に腐りやすく数回使ったのちボツになりました。
新弾で面白そうなカードがあった場合とりあえず試してみようとなったのもこの時期からだった気がします。

7〜9月


7月に発売した「AGE OF OVERLORD」では汎用性の高いカードが何種類か登場しました。

なかでも
・レベル1炎属性モンスターのリクルートや無効系妨害を置ける「黒魔女 ディアベルスター」を筆頭とした罪宝ギミック
・リンク2で盤面の除去や無限泡影などのケアができる「S:Pリトルナイト」
・手札誘発などのモンスターが突如攻撃力の2900のシステムモンスターに変身する「厄災の星ティ・フォン」

これらのカードは特に環境に多大な影響をもたらしたと言えるでしょう。

汎用性の高い2人と1体

同時にこれらのカードをうまく扱えるデッキの評価が上がった弾でもあります。
中でも「原罪宝-スネークアイ」によってキーカードのハイドラントをリクルート出来るようになり、前以上にデッキとしての安定感の上がったR-ACEが環境トップデッキとしての立場を確固たるものにしました。

御巫においてはアルミラージを経由してリンク2で除去を飛ばせるリトルナイト、御巫が攻撃力0であるため誘い輪舞で奪ったモンスターを素材にエクシーズ召喚できるティ・フォンはかなり相性が良く、エクストラの固定枠と言って良いほど毎回採用されるカードになりました。

また、その他の新規カードとして装備条件こそあるものの相手の魔法カードの効果を無効に出来る「天子の指輪」が登場し、サイドチェンジ後の割り者へのケア札として採用され始めました。

食らいたくない魔法カードにかみくらべをチェーンして装備する事で実質的な無効妨害として使用可能



当時の構築についてですが8月までは従来と同じ永続型御巫を使用していました。
ですが半年以上同じ型を使ってきて飽きてきたというのもあり新しい型を使いたいなという思いもあり模索することにしました。

ちょうど関東の御巫使いの方々が「天底の使徒」と「アショカピラー」を採用した御巫を開拓していたため自分も一度使ってみようと組んでみました。
その結果キーカードであるオオヒメに触りながら「共命の翼 ガルーラ」、「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」を落とし手札の質を上げられる天底はかなり好感触でした。
ですが、御巫以外の装備魔法にも触れられる代わりにオオヒメ本体に触れられないアショカピラーは自分の手には合わず、自分の手に合うように変える必要性を感じました。
アショカピラーの枠をオオヒメに直接触れる宣告者の神巫に再び戻すことは確定事項として、天底の使徒での1ドロー+マリガンを強く活かせる構築を考えた際に上記のディアベルスターに白羽の矢が立ちました。
「罪宝狩りの悪魔」か「黒魔女 ディアベルスター」を引いた場合そこから「裏切りの罪宝-シルウィア」を構えて御巫の苦手な羽根箒、ライトニングストームなどにも対応できる1妨害を構えられます。

なんでも無効を構えられる便利なパッケージ

また、ディアベルスターと罪宝狩りが毎ターン循環して追加の1ドローとシルウィアの再セットを狙えることにより、安定して盤面の形成と妨害の追加が出来るようになり、ロングゲームで相手の息切れを狙うことが出来るようになりました。
また、残りの枠に手札誘発を詰め込むことにより天底からオオヒメをサーチした上にドローで1〜2妨害を増やし今まで以上に硬い盤面になる上、後手でも天底がヌトスを落としたりなど手数の増加に貢献してくれます。

天底のドローを意識して何を引いても強いデッキを前提に構築

また、アショカピラー→宣告者の神巫に戻したことにより9シンクロを立てる選択肢ができ、特にシャルル大帝による魔法罠無効もあるためディアベルスターギミックか宣告者の神巫のどちらかを引いた場合羽箒やライトニングストーム、拮抗勝負のケアが出来るようになりました。

10〜12月

10月に発売した「PHANTOM NIGHTMARE」からはスネークアイ新規の「蛇眼の炎燐」が登場し、篝火からサーチして自身の効果で特殊召喚、そのまま原罪宝をサーチできることによりコストや召喚権を必要とせずレベル1炎属性をサーチできるようになりました。

篝火からサーチする事で召喚権を使わずに
リンク値2+レベル1炎属性サーチまでできてしまう恐ろしいカード

また、炎属性しか特殊召喚できない制約こそつくもののリンク3で展開札となりつつ墓地リソースと妨害を兼ねる賜炎の咎姫も登場しR-ACEや9月にストラクで強化された炎王をはじめとした炎属性デッキが環境を席巻、大炎時代ともいえる環境になりました。

炎属性蘇生でリンク4まで伸びる他、墓地効果で妨害と自己蘇生が出来る現環境の象徴のようなカード


また、同弾で登場した粛声は「粛声なる結界」の耐性付与や毎ターンのサーチ効果を駆使した中低速ビートダウンデッキとなっており、こちらも環境に顔を出すようになりました。

当時の構築ですが、新弾後は炎属性デッキの展開こそ強化されたものの環境に存在するデッキ自体は粛声以外は前環境とあまり変わらず、その粛声もフゥリの耐性の突破手段が少ないデッキのため、以前と同じドラグマギミックと罪宝ギミックを採用した御巫を使用していました。
ですが同じく天底を採用したデッキや超融合とガルーラを採用したデッキの増加により「教導の大神祇官」の効果を起動した際に自分だけでなく相手もアドバンテージを稼げてしまうことが多くなり、現環境での天底の採用を怪しく感じました。
そのため新規カードを取り込んで構築をいくつか試していました。

一つ目が篝火入り御巫

環境で流行ってる出張ギミックはとりあえず試すことにしています

篝火orポプルスorエクセルから原罪宝を経由しながらリンクリボー+エクセルの盤面を形成してエクセルでリナルドをサーチ、リンクリボー+エクセルで豪炎の剣士をリンク召喚、そのままイゾルデ展開をすると言ったものです
イゾルデ+イゾルデでリクルートしたモンスターで賜炎の咎姫をリンク召喚、咎姫でリナルドを蘇生することでリナルドを素材にイゾルデをリンク召喚した場合でも任意の装備魔法を実質的にサーチすることができます。
ドロバが普段の構築以上に重くなってしまうのが難点。

二つ目が焔聖騎士ギミックを少しだけ混ぜた宣告者の神巫型の御巫

上記の構築でイゾルデや戦士族ギミックの楽しさに慣れてしまったが故の出張ギミック

従来の御巫に焔聖騎士とデュランダルを出張採用することで

・パワーツールブレイバードラゴンでデュランダル+迷わし+任意の装備魔法を装備してデュランダルでオリヴィエをサーチ、ブレイバーの装備をコストにオリヴィエをレベル1チューナー扱いで特殊召喚、そのままバロネスか虹光の宣告者をシンクロ召喚してフゥリの横になんでも無効を立てる
・先述のスネークアイ型と同様にハレ+戦士族を並べてイゾルデ展開

という目的のもと使用しています。
従来の宣告者の神巫型の御巫をベースにしていること、手札誘発の枚数を確保できている事により誘発などでフゥリを守りながらビートダウンという普段の御巫の戦い方をしながらパーツが揃っている場合展開ルートを取れる点、リナルドの存在により普段よりリソースを残しやすい点がメリットとなっています。

最後に


いかがだったでしょうか。
振り返るとティアラメンツとスプライトが環境を蹂躙した激動の2022年から一転、2023年は幅広いデッキが見られるようになった環境かなと感じました。
私個人としても御巫という一つのテーマをずっと使い続けていたものの、思ってた以上に多くの型を使っていて自分のこととはいえ驚きました。
来年もできる限り御巫を使い倒して行きたいなと思います。


明日の記事はpotato4dさんによるデュエリストカップの解説記事です。
チームEXWのメンバーとして精力的にマスターデュエルに取り組んでいるpotato4dさんの解説記事ということで楽しみですね。
よければ続けてこちらもご覧いただけると嬉しいです。


最後になりますが、今年1年対戦してくださった方や調整に付き合ってくださった方、大会やCSを主催してくださった皆様、今年も大変お世話になりました。
来年以降も機会がありましたらまた宜しくお願い致します。
それでは今回はこのあたりで。


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