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【CF争い】福田vs渡部vs駿太! 誰が勝ち取る三つ巴の戦い

段々と暖かくなってきましたね😊  
この時期あたりから、「ホットコーヒーは気温的に熱いけど、アイスコーヒーだと身体冷えるな…」ってなるじゃないですか。
って時期は、オープン戦も最終版に入っていて、まもなく開幕を迎える時期になります。

今回は、オリックスにおいて、野手陣のレギュラー争いの中でも1番の激戦区になっている「センター」の争いに焦点を当てたnoteを書いていこうと思います。

※年齢は2023年3月31日までに迎える予定のもの
ポジション注釈
1B:ファースト   2B:セカンド  3B:サード
SS:ショート      LF:レフト     CF:センター
RF:ライト         DH:指名打者

1.CF福田のメリット

📸 Photo-supported by @marimura_

今回紹介する3選手の中で、(新型コロナ陽性・故障離脱etcのイレギュラーが起きない限り)唯一レギュラーが決定的な選手が、福田 周平(30)。
本職のセカンドからセンターにコンバートされた2021年シーズンは、パ・リーグでも指折りのコンタクト能力と選球眼・小技・脚力を武器に、坂口智隆のヤクルト移籍以降1度も埋まっていなかった「1番打者」&「センター」を1人で埋める活躍で、25年ぶりの劇的なリーグ制覇に大きく貢献しました。

その福田を使うことで得られる最大のメリットは、やはり「オフェンス能力の最大化」でしょう。
本塁打1本・長打率.321と長打力は低い選手ですが、彼の場合はとにかく打撃アプローチが優秀。
出塁率>>長打率となった選手(他に西武・栗山巧、楽天・西川遥輝、小深田大翔選手の4名が該当)ではトップの打率.275と、長打力がない選手にありがちな「投手に長打力の無さから舐められて抑え込まれる…」という壁を払拭。

また、三振率はリーグ平均20%のほぼ半分となる11%、Z-contact%(ストライクゾーンのコンタクト率)の96.2%は、規定打席に到達した全選手でNo.1と、とにかく「コンタクトと出塁能力」に全ステータスを集めて、1番打者に最も求められる "出塁" に徹することで打線の形を作りました。

2番を打つ宗 佑磨(26)、3番を打つ吉田 正尚(29)のベストナインコンビも優秀な数値を残しており、この1.2.3番の確実性・出塁能力の高さを、杉本 裕太郎(31)・Tー岡田(35)・紅林 弘太郎(21)ら長打力を身上とする選手がスコアに還元していくことが、リーグ最弱打線を一気に脱することに繋がったと言えるでしょう。

また、彼がLFではなくCFに収まると、LFに吉田 正尚、RFに杉本 裕太郎、1BにTー岡田、DHにランヘル・ラベロ、SSに紅林 弘太郎と、5人の中長距離打者を打線に配置することができ、より切れ目のない打線となって得点力の向上を見込めます。
福田をLFに配置すると、Tー岡田もしくはラベロが代打待機に回ると見られ、得点力の高い選手が1枚減ることになるので、得点力という面では減退するでしょう。
結論として、CF福田がオフェンス能力を最大化させる方法だと考えます。

2.CF渡部のメリット

スポーツ報知様

と同時に、野球は "オフェンスもディフェンスも同じ選手が行う" という競技特性があります。
なので、幾らオフェンス能力が高くてもディフェンスが低すぎると勝てないので、オフェンス×ディフェンス=トータルバランスで最も納得できるところを探り配置する必要があります。

余談ですが、2019-20年の西村 徳文前監督は、余りにもディフェンスに選手起用を寄せすぎたことで全く得点が取れなくなり、勝率.317と負けが込んで更迭されました。
どちらかに極端に寄せ過ぎるとバランスを崩します。

そして、LFに福田を移しCFに渡部を使うことで得られるメリットが「スピード&ディフェンス力」の最大化でしょう。
渡部はドラフト4位で慶應義塾大より加入したルーキー選手ですが、その守備力の高さはアマチュア野球でも余りにも群を抜いていました。
打者が捉える前に動き出す打球勘と出足の鋭さ、50m5.9秒の脚力から来る圧倒的な守備範囲の広さに加え、両翼の選手のカバーリングも怠らず熟す姿勢と、アマ野球時代からNPB水準でも最上級と言える守備力を持っていた好選手。
「2021年ドラフトのセンター」を語る上では、圧倒的な "武器" で光り輝くディフェンスモンスターでした。

👇渡部 遼人の慶應義塾大時代👇

オリックスの場合、主にLFを守る吉田 正尚、RFを守る杉本 裕太郎が、ともにUZR-10を下回る(就かせて良い中で)最低水準の守備力であり、一方で圧倒的な打撃力を考えるとスタメンから外すことは考えられないため、センターを守る選手の守備力は他球団と比較して更に重要度が高まってきます。

昨年の福田も、コンバート1年目で慣れない中で主に守備範囲の面で奮闘し、改めて脚力と野球センスの高さを示してくれた一方で、主にスローイング(≠肩の強さ)に決定的な弱みが見られました。
これは、身体全体を大きく使って長い距離を投げる外野手のスローイングでは、身長167cmと小柄な福田にとっては体格的な不利が存在することが大きな要因として考えられ、先天性の要素であるため以降に大きな改善も見込みづらく、CFとして福田を起用するなら "コスト" として割り切らなければならない点です。

ここの外野守備を1つのアキレス腱として考えるならば、福田を3塁・本塁への送球距離がより短いLFに移し、リーグ最低水準のLF守備力である正尚をDHに移すことで、オフェンス力を少し犠牲にする代わりに、より強固なディフェンス力を築くことができるというものです。(LF福田・CF渡部・DH正尚)

渡部も170cm68kgと小柄な体格であるものの、東京六大学野球リーグ戦で盗塁成功率100%(24-24)と脚力の面でも高い水準を持っており、この点の攻撃力は高い選手。
打撃面では、内側のストレートをインサイドアウトの形で強く叩ける「ツボ」を持っている一方、外角の強いストレートをライナーで弾き返すことや、変化球対応の面では発展途上でもあり、この辺りがどこまで一軍水準でも通用するかが1つの鍵だと考えています。

起用する場合、1番LF福田・9番CF渡部の形が基本線として考えられますが、9番に置いて高い機動力&守備力で貢献しつつ打撃面の成長を測る…という起用法は1つの選択肢だと考えています。(個人的には1番渡部・9番福田は反対です)

3.CF駿太のメリット

最後に、FA権を行使せず残留した熱き男・後藤 駿太(30)選手。気づけばプロ12年目。
昨季はシーズン最終戦でのツーランスクイズ完成&フェンス際の超ファインプレーと、主に終盤の守備・走塁要員で優勝に貢献しました👏

今季は打撃面も好調で、OP戦では一時は打率.700と、オフから取り組んでいた打撃改造が功を奏している様子。
元々圧倒的な強肩や身体能力の高さを活かした外野守備には定評がある選手なので、打撃面での課題がクリアされると一気にレギュラー候補に近づいてきます。

駿太をCFで使う機会があるとすれば、②の渡部の打撃力を二軍で鍛え直したい中で、ディフェンスに寄せたオーダーを組みたいというチーム状況に、駿太自身の打撃面の調子の良さが重なった時になると考えています。

もちろん渡部も良い選手ですが、圧倒的な水準で安定している守備力・走力と比較して、打撃面ではまだ不確定要素が大きい選手でもあります。
打撃面で一軍水準の壁にぶつかったとき、二軍で打席数を積ませて鍛え直させ、「将来的により貢献度が高いセンター」に育てたい…という意向が表れるかもしれません。
そうなった時に、今年チャンスが回ってくる可能性が高いのが駿太です。

特に肩の強さを活かした "進塁抑止力" に関しては、福田・渡部を更に上回るものがあります。
また、福田や渡部がスタメンで出ている試合でも、守備走塁要員として一軍帯同する可能性が高く、(難しい話ですが)そこで調子を維持していれば、何かがあってもすぐCFを埋める機会が回ってくるでしょう。
特にコロナ禍の現在では、潜在的な選手離脱リスクが高いため、立場・年齢・ドラフト市場を踏まえても "正真正銘のラストチャンス" が回ってくる可能性はあると思っています。

プロ12年目ながらレギュラー戦線から溢れてきただけに、福田・渡部と比較するとどうしても厳しい環境下にはなりますが、ここに来ての打撃覚醒を秘めているだけに、巻き返し報われて欲しい気持ちもありますね🥺


✨予想開幕予想オーダー

1 LF 福田 周平
2 3B 宗    佑磨
3 DH 吉田 正尚
4 RF 杉本 裕太郎
5 SS 紅林 弘太郎
6 1B Tー 岡田(ラベロ?)
7 2B 太田 椋
8 C 若月 健矢
9 CF 渡部 遼人

P.S. このnoteを描いている途中に、Tー岡田が無念の故障離脱…😢  一応ベンチ裏に自力歩行にて降りて行ったので、筋損傷(肉離れ)とはいえ最も軽いⅠ度損傷なのかな?と信じてますが、開幕戦は絶望的な状態かと思います。
これを受けてラベロが18日のOP戦で初の1B守備。
恐らく1Bラベロで開幕しそうですね。

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