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電脳虚構

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近未来テクノロジー空想小説のショートショート
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#ジャンププラス原作大賞

電脳虚構#7|善意の都市(下)

Chapter.4 足音 残業で遅くなり、早足で駅からマンションまで帰る。 今日もまた背中に視線を感じる、この街で誰かにつけられるなんて、ありはしないはずなのに。 家のドアの前。コンビニの袋がぶら下がっている。 ゾクっと、背中にイヤな汗を感じた。あの日のデジャブだ。 「この街にアイツがいるはずなんかない!」と、自分に言い聞かせ、精一杯の強がりで平静をよそおって袋を手にとろうとした・・。 ・・着替えをして、洗顔、、自動でお風呂にお湯がたまっていく。 陽気なバラエテ

電脳虚構#7|善意の都市(上)

Chapter.1 気配 残業で遅くなり、早足で駅からマンションまで帰る。 今日もまた背中に視線を感じる、きっと誰かにつけられているのだ。 家のドアの前。コンビニの袋がぶら下がっている。 まただ・・。 袋の中は、野菜ジュースとサラダ、解凍されてびしゃびしゃになった冷凍フルーツ、つぶれかけたシュークリーム。今日は栄養ドリンクまで入っていた。 そしていつものように、チラシの端をちぎったような、手紙とは到底いえないメモが入っていた。 と、かすれた緑のマジックの汚い文字が不気