大人の定義って?〜妹尾モニカの大人の階段①〜

大人ってなんだろう?という連載をしていくにあたって、まず最初に大人の定義を考えなければいけないと思う。そりゃ20歳になればみんな大人になるのだけれど、そういうことではなくて。精神的に、また経済的に、様々な側面から大人を形作っているものってなんだろう。大人を大人たらしめているものってなんだろう。

とりあえず結論から言ってしまえば、「自分の面倒を自分でみられる人」が大人なんだと思う。子供時代は当たり前だけれど1人では何もできず、両親の保護が必要で、それが年齢を重ねるごとに自立していって、だんだん1人で勝手に生きられるようになっていく。そうして自分の面倒を自分でみられるようになって、最後には親の面倒をみて終わっていく。

じゃあ私は今、どれくらい大人なんだろう。

まず、経済的には明らかに全くの子供だ。私はこの4月から一人暮らしをしているのだが、今はアルバイトもしていないし、全て両親の仕送りと去年1年間の貯金で生活している。大学生をしている以上、経済的に自分の面倒を自分でみるのはなかなか厳しいのではないか。

ただ、一人暮らしを始めたことで、かなり自分の面倒を自分でみられるようになった。何もできなかった料理も掃除も洗濯も、全部1人でできるようになった。自分の生活を自分で回していけるようになった。一人暮らしでは、自分の行動の結果に向き合って対処していくのは全て自分だ。掃除をさぼれば後が大変になるし、物を出したら片付けなくてはいけないし、ご飯は作らなければないし。自分の行動の責任を自分で取れるようになった。その面では、私はこの2ヶ月でかなり大人に近づいた。


では、精神的な部分はどうだろう。私は自分の感情や自意識の面倒をみられているだろうか。

それはまた次回のお話。

読みたいと思っていた本と撮影用の衣装を買うために大切に使わせていただきます。