「ゲームがしたい夫」と「子どもと遊んでほしい妻」~妻のモヤモヤ編~
息子4ヶ月のある週末、久しぶりにちょっと大きめな夫婦ゲンカをしました。事の発端は非常にありがちな『夫のゲーム』
ゲームすること自体が嫌なわけじゃないんだけど。だけど。だけどー!!
夫SIDEはこちら:『ゲームがしたい夫』と『子どもと遊んでほしい妻』~夫の気付き編~
「ゲームがしたい夫」と「子どもと遊んでほしい妻」~事の発端~
我が家の休日は、先に起きて動ける方が息子をリビングに連れて行き、洗濯機と食洗機を回すのがルール。その日も夫が一連を済ませてくれた後ゲームをしていました。
息子は1日のうちで一番機嫌がいいのが朝。夫がゲームをしている横でアウアウお喋り、私はそれを見ながらご飯の用意をしていました。
遊んであげてほしいなぁ、でもゲームしてるしなぁ。一通りやるべきことはやってくれてるしいいんだけど、でも息子は今が一番ご機嫌なんだよなぁ。
そんなことを考えながら、夫に話しかけました。
私:最近、話しかけるとよく笑うようになったよ
夫:おぉ、そうなんやー(ゲームをしながら)
私:朝が一番ご機嫌なんだよ、この時間は遊びがいあるよー
夫:そっかー
さて、伝わったかな。区切りまで行ったらやめてくれるかな。・・なんて思っていたのですが、夫はまた新しい仲間を探し始めました。
あぁ、モヤモヤイライラする・・・!
そして夫婦は険悪ムードに
モヤモヤイライラの時って相手にうまく言えないし、何より自分自身の中で消化できてないから伝えられない。だからちゃんと考え終わるまで言わないでおこう。
と思ったのですが、態度に出てしまったようで夫が話しかけてきました。
夫:え、なんかイライラしてんの?
私:えーと、あのー、、、
この時点で夫が苛立ったのが伝わってきます。そしてよけいに言葉が出なくなる私。
夫:なんなん?
私:いや、あの、今が一番機嫌いいからさ、息子と遊ぶんかなゲームやめるんかなって思ったらまた始まったから、えっと・・・
夫:ゲームやめればえぇってこと?
私:いやあの、えっと・・
はい、もう、険悪ムードですよ。やっちまった。
「子どもと遊んでほしい妻」のモヤモヤ
このときは一旦話が途切れたものの、私の中にはずっとモヤモヤが残っていました。ひとつずつ整理してみます。
・・・
私の中で何より大きかったのは「夫が息子と関われる時間は週末しかないのに!」という点でした。
平日は仕事があるので、夫は夜のミルクくらいしか関われません。朝は出勤準備やパソコンを触るのに忙しく、息子にはほぼノータッチ。「いってきます」と頭をなでる程度の触れ合いしかありません。
週末しか遊べる時間ないやん!Twitterは「息子要素が足りない」って書いてたのに、なんでゲーム優先なん?!
・・・
そしてもうひとつ。
ゲームは今じゃなくてもいい、息子が期限がいいタイミングは今。それなのに今ゲームを選ぶの?という点。
グズったら見てくれるのはわかっています。でもニコニコキャッキャと遊べるのは今なのに、なぜその時間を大事にしないの?
・・・
息子の成長を一緒に見守りたい、というのもあります。
寝返りがあとちょっととか、おもちゃの持ち方がしっかりしたとか。この一週間でものすごく成長したんだよ。動画では見せてるけど、そうじゃなくて夫に直接見てほしいんだよ。
ていうか見たくないの?グズってるときじゃそういう成長はわかんないよ?
夫の気持ちもわかるけれど
・・・なんて考えながらも、わかってるんです。お仕事がんばってくれてるんだもん、自由時間は今なんだよね。
仕方ない、そんなこと言ったら夫の自由時間なくなってしまうよ、ゲームはしたらあかんってこと?
・・・そんな声が自分の中で聞こえてくるんです。
そんなこと言ってない。言いたくない。でも、ゲームは息子が寝てるときでもできるのに、と思ってしまうのも事実。
起きてる間はずっと相手してあげろってこと?
いや、そこまでは思ってないけど。
家事も育児も頑張ってくれてるのに、これ以上何が不満なんよ
うん、でももし「息子と関わるために家事を免除してほしい」って言われたら「全然いいよ!」って言えるくらい、息子と遊んであげてほしい。
うーん、でもそれって私のエゴなのかも。『遊んであげてほしい』ってなんなんだろう。
問題は「ゲーム」ではない。夫婦の話し合い
その夜、息子を寝かせてから夫の考えを聞きました。
夫:前だったら「じゃあゲームやめればえぇんやろ」って言ってるけど。そういうことじゃないのは、わかる
うん、そうなんだよね。前だったらプッツンしていたであろう状況ですが、夫は努めて冷静に話をしてくれました。
夫の意見は主にふたつ。まずひとつめは「親になっても、自分は自分の時間軸で生活している」という点。
「男は子どもが産まれてからも自分中心、女は子どもに合わせてるのに」なんて話をよく聞くけど、やっぱり自分もそういうところがあるんだと思う。
子どもが生まれる前からの毎朝決まった流れで、洗濯して食洗機まわして。それにプラスして息子の体拭いて保湿して、そこで一旦、家事育児は終わりというか。
『一通りのことを済ませたら自分の時間』というのは、子どもが生まれても変わらない。もちろんグズったり泣いたりしたらあやすけどね。
次に、「別に遊べなくても良い」という点。
言葉にすると冷たく感じるかもしれないけど、極論を言えば、別に息子と遊べなくてもいい。
息子と関われればそれで満足というか、機嫌良く遊んでてもグズってても、息子は息子ってことに変わりはないし。
世話はするし、泣いたらあやすし、自分のタイミングで一緒にゴロゴロしたり、遊んだりはもちろんするけど。わざわざ『一緒に遊ぼう』って意識は、あんまりない。
夫の意見を聞いて、私は何も言えなくなってしまいました。
夫が言ってることが間違ってないのはわかる。泣いてても笑ってても息子は息子で、全部をかわいいと思ってくれてるんだと思う。それはそれですごいことだと思う。
でも、でも、でも・・・・
「今は今しかないのに」って。今の息子は今しかいないのに。
もうちょっとで寝返りできそうなのとか、笑い方がまだなんとも中途半端でブチャイクなのとか、そういう姿って毎日どんどん変わっていってしまうもので、それなのに。そう思ったら頭が整理できなくて、涙がボロボロ出てきてしまって。
しばらく泣いた後でじっくり考えて、やっぱり「夫の言い分にはどうしても納得できない」という気持ちが残りました。
どうしてもしんどくて見る余裕がないとかは、わかる。「あとちょっとだけゲームさせて!」って明るく言われたら「しゃーないなぁ、もうちょっとやで!」って笑顔で返せる。
でもこれはそういうことじゃないよね。もっと根本的な考え方の違いなんだきっと。
「今ニコニコ笑って機嫌がいい息子より、自分の時間軸でゲームをしたい」って感覚、私には理解できないよ。私だってスマホに夢中で「ごめん息子!」って思う時はあるよ。でもあなたには週末しかないのに。その中の機嫌がいい時間なんてほんの少しなのに。
その時間に遊ぶことより優先するゲームなんて、いらない。納得できない。
涙を拭き、夫に伝えて、会話を終えました。
・・・
翌日は、息子が昼寝を始めてからゲームをしていた夫。
「結局やるんかい」という声も聞こえてきそうですが、私はなんだか安心しました。ゲームをしないでほしいというわけではない。それはそれで責任感じるし。
そもそも「私が納得いく方法で息子と関わってほしい」なんて、私のエゴな気もします。なんとも難しいところです。
この件については夫もブログ記事を書いています。よかったらぜひそちらもご覧ください↓
夫SIDE:『ゲームがしたい夫』と『子どもと遊んでほしい妻』~夫の気付き編~
【後日談その1】2人で育児をするということ
記事をキッカケに夫と話したり、読者さんから反応をいただいたり。考えを深める機会となり、感謝しています。
いただいたご意見の中に、
「妻側がどうしても落ち着かないのは『ふたりで育児をしたい』という気持ちが強いからなのでは?」
と書いてくださった方がいて、なんかストンと納得できたかんじがしました。
「妻が育児にストイックすぎ」という意見もいただいていますが、うーんどうなんだろう。機嫌が良い時はいつでも遊んであげなきゃとは思っていないし、一人遊びをしている横で自分のことをしている時ももちろんあります。
私の中ではやっぱり「ふたりで育児がしたい」その気持ちが強すぎるのかもしれません。
平日は夫と息子の時間が持てず、私だけが知っている息子の姿も増えてきていて。できるだけ伝えるようにはしているけど、やっぱり実際に関わるのとは違う。「同じ目線で子育てがしたい」「同じように息子を知っていてほしい」という思いから「週末しかないんだから、今くらい遊んであげてよ!」と暴走気味なのかも。
それから「妻は育児へのプライドが高すぎる」という意見も目にしました。それに関してはほんとごめんなさい。。
仕事柄どうしても「こういう子育てがしたい」という理想は追いがちで、そのせいで夫に負担をかけているんじゃないか・やりづらくさせているんじゃないか、という葛藤は常にあります。使える知識は活用しつつ、私たち家族にとってより良い形を模索していきたいと思います。
このモヤモヤ自体は私のエゴだとしても「夫と私それぞれが考えていることを伝え合えたこと」にはきっと意味がある。今後もふたりで考えていきたいとおもいます。
【後日談その2】夫が朝担当に!メリットだらけの新しいやり方
この後しばらくして、新しいやり方を取り入れることになりました。それは「息子の朝のお世話は夫が担当する」というもの。
キッカケはまたケンカをしたことだったのですが、このスタイルに変えたことで我が家はグンと生活しやすくなりました!
・夫と息子の関わりが増え、息子が「とーちゃんラブ」に
・私のフリータイムが増え、気持ちの余裕ができる
詳しくは夫がまとめてくれています↓
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