「自己中モラハラ夫」が「子煩悩とーちゃん」になるまで
この記事には、私と元モラハラ夫リチャ(@papa_ritya)のこれまでについてまとめました。
以前の夫の姿、変わってもらうために私がやったこと、そして今の私たちのことなど。
あくまでこれは「我が家の場合」です。すべてのご家庭に当てはまるものではありませんし、正しい・間違っているといった評価を望むものでもありません。ご了承下さい。
自己中モラハラだったころの夫の姿
少し前までの夫はとにかく短気で、「いつでも自分が正しい」が大前提でした。具体的な姿を挙げてみます。
【家での会話はほぼなし、ゲームかパソコンの毎日】
外ではおしゃべりな夫ですが、会社から帰ってきて一歩家に入るとそこからは無言。「いってきます」「ただいま」なども一切ありませんでした。
もちろん「いただきます」「おいしい」などの言葉もなく、私が出したご飯を食べた後はひたすらゲームかパソコンに向かう毎日。家事なんてするわけもなく、キス・ハグ・それ以上を含めスキンシップも拒否。
話しかけても返事すらしてもらえず、とにかく会話のない日々でした。
せめて返事をしてほしいとお願いしたところ「だって返事したら話し続けるやろ(=興味がない話は聞きたくない、無視すれば話すのをやめるんだからそれでいいだろう)」と言われました。
夫いわく「外で気を遣って生活してるのに、家の中でまで余計なことを考えたくない」とのこと。だから私に気を遣うのは無理だし、会話もしたくないと。
私が体調を崩すと普段どおりの生活ができずイライラ、機嫌が悪くなりました。ウッカリ物を落としてしまったり何かうまくできなかったりすると「は?何やってんの?」と睨まれ、そこからずっとイライラ。床や壁に傷をつけてしまったりしようものなら「ハァーッ」と溜め息をつかれ、私自身の心配をしてくれたことは一度もありませんでした。
【睨む・舌打ちする癖があり、他人と揉めるのは日常茶飯事】
家の外でもとにかく「自分が正しい」が全面に出ていた夫。「ルール違反をしているものには悪意を向けていい」という意識が強く、自転車にベルを鳴らされるといつも睨みつけて舌打ちしていました。
エスカレーターでは右側に立ち、後ろから来た人には譲らず睨む。マナーを守っているのはこっちだから、何をしても悪くない。そのくせ、自分は道端にツバを吐いていました。それこそよっぽどひどいマナー違反なのに、自分ルールしか見えていない。
店員が思うような対応を取らなければすぐに苛立ち、店を出るときに椅子を蹴ることもありました。
歩いていて人と肩がぶつかると、これもまた睨んで舌打ち。「なんだお前」と絡まれることも多く、絡み返して揉めることもしょっちゅう。そのたびに私が間に入り、相手に謝ってどうにかその場をしのいでいました。
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家ではとにかく彼の機嫌を損ねないように気を遣い続け、彼が乗ってくれそうな話題を探しておそるおそる話しかける。無視されたらその話は急いで切り上げ、たまに返事をしてくれたらそれだけで嬉しくて。
外出する時は「今日はトラブルを起こさずに帰ってこれますように」と願い、店や電車ではできるだけ夫と他人が隣同士にならないよう意識してトラブルを回避。
当時の私の生活は、そうやって成り立っていました。・・・怯えていました。
自己中モラハラ夫と付き合う前~結婚まで
夫とは小学校からの付き合いです。と言ってもその頃の記憶はなく、仲良くなったのは高校に入ってから。
元々お調子者で、勝ち気というかプライドが高いというか、そういう人ではありました。でもここまでひどくなかった。大学、社会人と離れている間に、ずいぶん彼は変わってしまっていました。
付き合ってほしいと言われたとき、私は「短気を直してくれなければ無理」と答えました。
私は世の中で一番「短気な人」が嫌いです。イライラしたり人に八つ当たりしたり、そういうのは最低、絶対に関わりたくない。他にどんないいところがあってもそこだけは許せない。妥協することは絶対にない、と。
彼はその時に「がんばって直す」と言ってくれましたが、そう簡単にできるはずがないんですよね。今思えば、このとき私がなし崩しに付き合ってしまったのも良くなかったと思います。
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お付き合いを始める前までは、短気ではあるものの私とはよく喋り、一緒に楽しく過ごせていました。しかし付き合って同棲して結婚して・・・と距離が近づくごとに私の扱いが変わっていき、冒頭で触れたように家での会話が消滅。
家の中でのことは「私さえ我慢すれば」の精神で耐えていましたが、外での揉め事はどうしても許せませんでした。「もう本当に無理」「今すぐ別れてほしい」と泣いてお願いしたことも一度や二度ではありません。
彼を嫌いになりたくないのに、イライラしたり怒鳴ったり他人と揉めたりする姿を見せないでほしい。そういったツラさ、哀しさもありました。
彼の言動で私が怯えたり黙ったりしているといつも機嫌が悪くなります。しばらくして私が本当に怒っている(諦めている・悲しんでいる)のに気が付くと焦り始め、最終的には泣いて謝りながら「ごめんなさい」「もう本当にやらない、直すようにする」と繰り返す夫。
こんな毎日をいつまで続ければいいのか、悩みました。
本人の意志ではどうしようもない問題が何かあるのでは?と、カウンセリングや発達障害など調べたりもしました。
離婚を覚悟して向き合い、少しずつ変化が見えてくる
夫は「結婚したら出来るだけ早く子どもがほしい」と言っていました。が、私は絶対にこんな短気な父親はいやで。
「あなたが変わらないなら、子どもは作らない」
そこは絶対に譲りたくなかったので、ハッキリ伝えました。本当に子どもが欲しいなら本気で変わってほしい。万が一今の状態で子どもが生まれたとしても、あなたには抱かせない。
覚悟を決めたことで私も少し変化。このままではダメだと思うようになり、夫に今の気持ちをぶちまけました。
この件に関しては夫がメリラボさんに寄稿した「【夫婦対談】新婚で離婚危機!?修復のきっかけになった妻の言葉「夫婦は他人」の意味とは?」で詳しくまとめられているので、よろしければそちらもお読みいただければと思います。
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夫にとってはこの「夫婦は他人」という言葉のインパクトが大きかったようです。
離婚経験があったことで、私の中には「本当に無理ならいつでも別れられる」という意識がありました。
だから、できる限りのことはやってみよう。本当に無理になって逃げるその瞬間までは、努力を惜しまないようにしよう。その思いが、当時の私を支えていました。
夫を変えるための接し方ルール
それまではただただ「夫の機嫌を損ねない」ことだけを考えて生活していましたが、ここからは夫に対して具体的に働きかけるようになりました。
当たり障りのない毎日をやめ、自分の気持ちを言葉に出すように意識しました。実際に私がどんな風に行動していたか、どんな効果があったかは夫の記事を読んでいただくのが確実かと思います。
正直に言って、怖かった。
イライラされて、機嫌を損ねられて、それでも一定の接し方を続けるというのはすごくパワーが必要でした。何回も絶望して、泣いて怒って・・・本当に無理なら別れるだけだから、と思いながらひたすら努力を続けました。
会話が成立するようになった今の私たち
少しずつ、少しずつ、少しずつ・・・彼は変わっていきました。家事をするようになり、揉めた時もただイラだって終わりではなく、気持ちを伝えようとするようになりました。
そして何より大きかったのは「会話が成立するようになったこと」
当たり前なことですが、前の私たちにはできていなかったことです。
日常的な会話はもちろん、不穏な空気が流れたときも「会話」ができればなんとかなります。ものすごくイラついたことも、話してみればなにか誤解していただけかもしれない。ここは向こうが悪かった、でも私にも悪いところがあったよね、お互いゴメンねって解決できるかもしれない。
とにかくどんな時も「きちんと会話をすること」「コミュニケーションを取ろうとすること」ここに尽きるんだと思います。以前の夫はそれを拒否していた。それでは何も始まってすらいなかったよな、と。
我が家のこれまでを振り返ってみました。よくここまで来られたなと思うし、いろいろスレスレだったなと思います。
そして本当にどうにもならないときももちろんあります。そういうときはまわりに助けを求めてください。相手と離れる選択肢を持っておくのも大事だと思います。
私も夫も頑張ったのは事実だけれど、ここまでこれたのは「たまたま」ともいえます。必ずしも努力が報われるわけではないし、やるだけやって無理なら全力で逃げる覚悟がなければここまで来ることができなかったと思っています。
我が家もまだまだぶつかったり悩んだりしています。他人と生きるってすごく大変、だけどパートナーとしてこの人と生きていてよかったと思える人生にしたいです。
以下の本がとても勉強になります。考え方を整理するためにもオススメです、ぜひ。
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