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【写真とデザイン】よくあるインタビュー記事の人物写真には、想像以上に役割があると気付いた話。

毎日投稿24日目。
こんにちは!ひなです。

最近「インタビュー雑誌風」のデザインを制作しているのですが、文字量のバランスとか、写真の配置とか、なかなか難しいなぁと感じています。

今日はその中でも、「インタビュー写真」について気づいたことをお話ししていきます!


|インタビュー写真から伝わる要素|

インタビュー写真といえば、相手と話している瞬間とか、笑っている瞬間とか、とにかく自然体な写真…と漠然としたイメージで考えてしまっていたのですが、このような写真には、ちゃんと役割があると気づきました。

まず、インタビュー写真を見て分かる要素としては
・人物の見た目(顔、服装、髪型等)
・表情
・姿勢
・撮影場所
・周りにあるもの

そして、これらの要素は、受け手に無意識にさまざまな印象を与えています。
その人の雰囲気だったり、話し方だったり、性格までも…
受け手は「写真」でそれらを判断し、無意識にその人のイメージを想像しながら記事を読んでいると思うので、写真で印象を悪くするようなことはあってはなりません。

このように、写真から伝わるのは見た目の情報だけではないため、写真ひとつで様々な効果を発揮できるのではないでしょうか。


|インタビュー写真の役割|

では、どんな効果を発揮しているのか?インタビュー写真の役割をまとめてみました。

①身近に感じられる効果
・自然体な写真を使うことで、インタビュー風景を想像しやすくなり、実際にその人から話を聞いているような気分で記事を読むことができるでしょう。
そうすることで、長文でもスッと頭に入ってきて、読みやすくなったり、面白いと感じやすくなったりすると考えます。

②情報伝達をスムーズにする効果
内容に合わせた写真を使用することで、文章の内容がよりスムーズに伝わるようになります。また、写真があることで、情報がより正しく伝わるでしょう。

③気楽に読んでもらえる効果
インタビュー記事は文字量が多いので、読むのが億劫になりがち。
そこで写真があると、ぱっと見の印象が和らぎ、多くの人に気楽に読んでもらえる記事になると感じます。

④その人の人柄が伝わる効果
その人の人柄がイメージできて、記事を読んでいても、「その人の声」として受け取りやすくなります。

⑤感情が伝わる効果
写真があると、表情から感情を読み取ることができるので、文章の細かいニュアンスが伝わりやすくなります。

…簡潔にいうと、「伝わりやすさ」と「読みやすさ」がグンと上がる役割を持っているようですね。


|インタビュー写真の役割|

では、これらの役割を果たすにはどうしたら良いでしょうか。
写真を撮影する上で大切なポイントについて、考えてみました。

・与えたい印象によって、撮る角度を変える
上から:何かを考えているとき、俯瞰して見せたい時
下から:偉大なイメージや、格好良いイメージ、憧れ感などを与えたい時
正面から:インタビュー内容の真意や、アツい気持ちを伝えたい時
左右から:写真の印象を薄くして、できるだけ自然な感じで写真を使いたい時
…というように、画角によって印象が変わります。話している内容や、その時の感情に合わせて画角を変えられると良いでしょう。

・できるだけ様々なバリエーションを用意する
画角や表情、ポーズなど、様々なパターンを用意しましょう。
インタビュー写真は基本的に同じ場所・服装の写真が続くと思うので、似たり寄ったりにならないように注意が必要です。できるだけ多めに撮影しておいて、後からバランスを見て使用する写真を選ぶのも良いと思います。

・内容に合った表情をしてもらうこと
記事の内容と写真が合っていないと、本来伝えたいことが伝わりづらくなってしまいます。内容に合った表情を意識してもらうか、合っている表情の写真を選んで制作することが必要だと感じます。

・身振り手振りを付けること
身振り手振りを付けると、見た目に動きが出て、いきいきとした写真になります。とは言え意識しすぎると不自然なポーズになってしまうので、手を机に置いたり、髪を耳にかけたり、実際に何か作業をしてもらったりすると良いでしょう。また、撮るタイミングは伝えずに撮影するのも良いです。

・人物以外も写真に取り入れる
身振り手振りに加え、机やコーヒーカップ、筆記用具やパソコンなど、周りにあるものを画角内に入れるのも、一つの手です。
人物だけの写真だと、どうしてもその人の顔に目がいってしまいますが、実際人と話す時ってそんなにまじまじと顔は見ないですよね。
人物以外の物を画角に入れることで、視点が分散して、実際の雰囲気を感じ取れるような写真になると考えます。

・背景に何が映るか意識すること
ポスター等の文字など、余計な情報が背景に写り込むと、記事に集中できなくなってしまします。例外として、その人の会社のロゴや看板などは、あえて写す場合もあります。
反対に、背景に何も無いと、それはそれで不自然になる可能性があります。
物がなくても、部屋の窓や光、影など、何かしらある方が自然な写真になりやすいです。
いずれも、背景は少しぼかしをかけるなどして、基本的には人物に目がいくようにしましょう。

・その人の魅力やが伝わること
最終的に大事なのは、ここかなと思います。
自然な瞬間を切り取ることで、その人の魅力が伝わる写真になるとは思いますが、撮影しながら「その人の魅力や伝えたいことをちゃんと切り取れているか?」ときどき自問自答すると、より良い撮影方法に気づくことができたりします。


|撮影前にすること|

・この記事で伝えたいポイントや、与えたい印象は何か確認すること
・可能であれば全体のデザインに合わせた撮影場所、服装等にしてもらうこと
・撮影場所の明るさや広さ、写ってはいけないものがないか確認すること
・記事のレイアウトや、写真のサイズ、写真の上に文字が入ることがあるかなど確認
・被写体となる方に、どんな写真にしたいかや、身振り手振りや表情のことを伝えておくこと
…こういった感じでしょうか。

事前にデザインを把握することで、写真の構図なども決めやすくなります。
また、被写体となる方には、どんな写真を撮るか伝えつつも、できるだけカメラを意識してしまわないように、カメラマンは存在を消すことも重要なのではないでしょうか。

インタビュー写真って、自然で作り込まれていない印象がありますが、その分カメラマンの力量が試されるのかもしれませんね。

私の本業はカメラマンではありませんが、デザインをする際に自分で写真を撮ったり、写真の撮影をお願いすることも多々あるので、改めて分析して学びになりました。

また今度、ポートレート撮影などのお話もしたいです。

ではではまたお会いしましょう☺︎
最後までご覧いただきありがとうございました!

ひな



p.s.そういえば大学時代に、クラスの子にインタビューをして記事におこす授業があったなと思い出しました。

人の話したことを、その人の良さが無くならないように意識しながら文章を整えていく作業が面白いなぁと感じた記憶があります。
そして気づいたらそういう仕事してたわ。


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