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ウエスト症候群⑥病が治る?初めての伝統鍼灸治療

3月21日 鍼灸デビュー

初めて娘を鍼灸治療に連れていったのは、サブリル減量が決まり最大量から一段階減らした頃でした。身体への負担が一番出ていた時だと思います。
以前から私自身は杏の樹鍼診療室には定期的に通い、身体のケアをしてもらっていました。通院や子育てで久しぶりの受診となり、娘のことなどそっちのけ。大好きな鍼灸治療で癒されることに心が浮かれていました。
一緒に受診していた母親に、「Sちゃんも脈を診てもらったらどう?」といわれて「あ!そっか、薬で内臓も肝臓も疲れてるから、ムスメも診てあげてください」。そんな軽い入り口でした。
これまで体調や肌荒れニキビ、顎関節症などを杏先生には治していただいていたものの、国の指定難病と言われる病を治療をしてもらおうとは、全くもって思いつかなかったのです。
杏先生がこの日見た、治療院の待合室にいた娘の様子は、ごっつん防止の布製のヘルメットをかぶり、部屋の隅で丸く座り、話しも笑いも泣きもせず、発作で頭を床に打ち付けていたと記憶しているそうです。我が家ではそれが日常でした。
治療前に行われる脉診診断では、とてもとても弱くて小さい脈だったそうです。(私が不安になるのでそのことはその場で伝えられませんでした)
そして娘の初めての鍼灸治療が始まります。

小児はりと呼ばれる刺さない鍼の技法で、大人には通常刺す針の背側を使って娘の身体のツボを刺激したり、撫でたりさすったりしていました。もぐさで温めた塩を使って娘をからだを温めました。背中と頭頂に一瞬だけ熱さを感じる小さな小さなお灸をしましたが、娘は動じずぼーっと施術されていました。治療終了。
ありがとうございましたー! と、治療院を後にし自宅に帰りました。

その夜、なんと、いつもより発作が少なく、いつもより動きが活発。明らかに症状が違ったのです。動画をとって、これって鍼灸治療の効果かも!効くのかな鍼灸!とびっくり騒いだのを覚えています。
しかし周りの反応は、「うーん まあ、期待せずにね」でした。
んー気のせいかなあ、、
伝統鍼灸治療で病が治るという東洋医学の常識を、わたしたちは知らなかったのです。


そして病院では、サブリルに治療効果がないとなるともう次がないという状況でした。効果を期待できそうなACTHは戦争による薬剤不足のためできない。変わりに似たようなステロイドを使用していく治療法が検討されています、と医師。とりあえずはトピラマートを最大量まで増やして様子を見ましょうとのこと。
ACTH治療が可能になるまで、そのような試験的なステロイドや、可能性の低い新しい薬を追加している場合ではない、もう、このままではいけない!2回目のACTH治療までの間だけでも、何かできることを!何か!! と、すがる想いで杏先生に治療をお願いした流れになります。

杏先生には快くお引き受けしていただき、娘の治療に東洋医学を取り入れることとなります。
劇的な回復のはじまりです。

⑦いざ!伝統鍼灸術の世界へ へ続くよ


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